『グラナダ』はオリジナル版をアレンジして完成度を高めた移植作
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10月27日に発売される『メガドライブミニ2』に収録されているタイトルについてレビューしていきます。
『メガドライブミニ2』は、令和初のゲーム機として話題を呼んだ、ミニハードの決定版『メガドライブミニ』から、内容を一新し、『メガドライブ2』を再現した新デザインでさらなる小型化を実現しつつ、大きくパワーアップした新ハードです。
特別企画では、さまざまなライターがソフトの特徴や魅力を語っていきます。今回掲載するのは『グラナダ』です。
『グラナダ』 文:豊臣和孝
本作は1990年にシャープのPC『X68000(ロクハチ)』で発売されたアクションシューティングの移植版です。筆者は当時ガテン系アルバイトの末に購入したロクハチでプレイ済みでしたが、雑誌などで一部アレンジと知り秋葉原で即ゲット。細部でも違いは気になるものです。
ゲームはトップビューで、ステージ内の敵をすべて倒せばクリア。ステージは構造が凝っていて、ときには足場から落ちないよう全体マップを見ながら敵を探していきますが、このとき地形の多重スクロールが円滑でとても美しい! 90年前後は多重スクロールやラスタースクロールなどの表現技法が注目された時代で、本作はその代表のひとつに数えていいと思います。
敵を倒す手段は、ショットとブラスターがメイン。ショットは高速連射、ブラスターは連射がきかず反動でズリッと下がりますが威力絶大。ここで注目すべきは、ゲームパッドにボタンが3つ標準でついているメガドライブ版は、ショット・ブラスター・自機の向きが固定できるホールドボタンがそれぞれ独立していること。ATARI仕様2ボタンゲームパッドで遊んでいた自身のロクハチ環境に比べると実に快適で、このへんは専用機の面目躍如でしたね。
メガドライブ版はデモなどが割愛されボーナス面は丸ごと省略されましたが、カートリッジゆえディスクアクセスもなくテンポよく爽快。オリジナルステージもあり、全体のまとまりはメガドライブ版のほうが好印象でした。
タイトル説明(公式サイトより)
重機動兵器「グラナダ」を駆り、アフリカの戦地を転戦していくウルフチームの全方位シューティングです。レーダーに表示された、すべてのクリアポイントを破壊すると、最後に巨大なボスが出現します。砲台の固定移動が勝利の鍵です。
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