俺は俺自身に証明する――ダチと共にこの街を守ることによって!(アーロン)【軌跡シリーズ名言集】
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- Zenon
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日本ファルコムの名作ストーリーRPG『軌跡』シリーズの名言集をお届けします。
本記事で紹介するのは、『黎の軌跡』に登場するキャラクター、アーロン・ウェイのセリフ。煌都ラングポートで暮らす青年たちのリーダー的存在にして、“煌都の麒麟児”とも呼ばれる彼の名言を紹介していきましょう。
※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。
俺は俺自身に証明する――ダチと共にこの街を守ることによって!(アーロン)
●第二章_宿星~煌都の麒麟児~(英雄伝説 黎の軌跡)
アーロンは、カルバード共和国でも指折りの巨大貿易都市《煌都ラングポート》で主人公のヴァンたちが出会う人物です。血気盛んな青年たちを束ねるカリスマ性を持っているほか、東方華劇で“女形”を演じるなど、周囲を惹きつける外見と存在感を持っています。
何をやらせてもそつなくこなす天才型で、若者らしく気に入るかどうかで物事を判断する直情的なところもある性格です。そんな彼とヴァンの出会いは、なかなかに鮮烈なものでした。
街で悪さをしている半グレ(チンピラ)と戦っているヴァンたちの元へ登場。この街のことはこの街の住人が何とかするから引っ込んでろ、という警告をしに来たようです。
ヴァンとの一騎打ちは周囲の市民も喝采を送る見事なものでした。が、決着がつく前に、公共の場での私闘はやめろと遊撃士のエレインに仲裁されてしまいます。
その後、イカサマ賭博師の聞き込みをするヴァンに対し、《裏解決屋》の仕事に興味がわいた、と言って同行するアーロン。道行く先々で気軽にポジティブな声をかけられる彼は、ラングポート・東方人街の人気者であるのがよくわかります。
イカサマ賭博師の情報を集めている最中、アーロンは自分が天涯孤独の身であること、それを温かく受け入れてくれた東方人街の人たちは家族のようなものであることを語りました。
そしてイカサマ師を逆にギャンブルで締めあげて捕まえたのち、ヴァンは自分をよそ者と言いつつ「よそ者にだからこそこぼせる戯れ言や、世迷い言もあるんじゃないのか」と、アーロンに悩みを打ち明けるよう促します。
月を見上げながら話し始めるアーロン。思い出の詰まったこの街に不満なんてない、《黒月(ヘイユエ)》にこのまま入って上を目指すのもアリだろう。そう語りつつも、どこか寂しそうな顔をしています。
そんなアーロンの心を読み取ったかのように、言葉を引き継いで「たまにふと、思う時がある。ここに居ていいのか」とつぶやくヴァン。誰にでも訪れるモラトリアムに過ぎないと、そのこと自体は問題ではないと言います。
しかしヴァンは自身の経験とあわせ何かの共感を得たようで「ちょっと俺に似ている」と話し、「大好きだからこそ離れるしかねえ……愛してるからこそ伝えられない言葉が」と、思い出を振り返るようにつぶやきます。
いっぽうでアーロンのほうは「てめえとは被っちゃいないが」と前置きしたうえで、自分がたまに感じる“昏い穴”について語ります。
身近で大切なはずの人たちの笑顔も霞んでしまうような、「自分の居場所はここではないのではないか」という感覚。それを感じたあとは決まって、反吐が出るような気分になってしまうとのこと。
ヴァンは「本当にこの街が好きなんだな。一瞬でもそう思ってしまう自分を許せないほどに」と、アーロンの気持ちを察して彼の真意を引き出します。そこでアーロンの発したセリフが、今回の名言です。
「俺は俺自身に証明する――ダチと共にこの街を守ることによって!」
自分の好きな街を汚そうとする半グレにアルマータ、(なんらかの事情はあるにせよ)すぐに動こうとしない《黒月》どちらも許せない、と語るアーロン。
だからこそ、自分が自身の力で大切な人たちとともに街を守ることで、“昏い穴”を乗り越え、ここに居ていいのだと証明する。ほかの誰でもなく、自分自身に。
そのためには《裏解決屋》もやっぱり邪魔なので「退いてもらおうか」と凄むアーロン。
しかしヴァンはその凄みをあっさり一蹴。「お前を止めろなんて言われてないからな」と、彼の邪魔をするつもりはないと話します。民間人、子どもであろうと、力と意志と筋があるならヴァンにとって止める理由はまったくありません。
“民間人の保護”を最優先の使命とする遊撃士ギルドとは一緒にしないでもらおうか、と語り掛けるヴァン。むしろアーロンを応援するように、自分はお前の敵ではないから安心しろよと働きかけます。
はい、というわけでアーロンの名言「俺は俺自身に証明する――ダチと共にこの街を守ることによって!」をお届けしました。
アーロンは前述のとおり人気者で、なんでもそつなくこなせる天才型でもあります。どこへ行っても誰とでも仲良くなれて、器用に立ち回れる器量もあるでしょう。ラングポートの人たちに尋ねれば、10人が10人とも「アーロンはこの街に必要だ」と答えてくれると思います。
しかし、アーロン自身はその“昏い穴”の感覚のせいで、この街に対して若干の後ろめたさを感じています。ここは自分の居るべき場所ではないのではないか。居ることで大切な人たちに危害が及ぶのではないか……と、そこまで考えが至っていたかはわかりませんが、漠然とした不安があったのは間違いありません。
「俺自身に証明する」という発言は、そういうことかと。周囲の人たちからは認められ求められていても、自分自身が認められなければ意味がありませんから。そんな強い想いがこもったセリフだからこそ、強く印象に残ったのだと思います。
続くお話ですっかり《裏解決屋》の一員として馴染むことになるアーロンですが、最新作『黎の軌跡II』ではどんな見せ場があるのか、そちらも期待しましょう!
シリアスなものからコメディ的なものまで、軌跡シリーズにはほかにも数々の名言が存在します。今後もそれらをピックアップしてお届けしていく予定なので、お楽しみに!
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※画面はPS4『英雄伝説 黎の軌跡』のものです。
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