『ああ播磨灘』は播磨体操第一だけのイロモノじゃなくて、熱いバトルゲームなんじゃい! ぼけーっ!!

電撃オンライン
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 10月27日に発売される『メガドライブミニ2』に収録されているタイトルについてレビューしていきます。

 『メガドライブミニ2』は、令和初のゲーム機として話題を呼んだ、ミニハードの決定版『メガドライブミニ』から、内容を一新し、『メガドライブ2』を再現した新デザインでさらなる小型化を実現しつつ、大きくパワーアップした新ハードです。

 特別企画では、さまざまなライターがソフトの特徴や魅力を語っていきます。今回掲載するのは『ああ播磨灘』です。

『ああ播磨灘』 文:そみん

 メガドライブの『ああ播磨灘』といえば、某雑誌の読者レースで『ソード・オブ・ソダン』などと最下位を競い合っていた印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

 もしくは、ゲーム内に収録された播磨体操第一のイメージからイロモノ作品として考えている人もいるのでは?

 ……まあ、相撲ゲームなのにジャンプして戦ったり、原作漫画の設定どおりに70連勝が目標で1敗でもしたら即ゲームーオーバー(コンティニューあり)だったりと、クセが強いのは事実ですが、まあ、それはさておき、かなり味がある格ゲー的な仕上がりとなっており、僕は好きです。

 後半の敵の難易度とか、いろいろおかしい部分もありますし、パスワードで中断できるとはいえ70戦が長すぎるネックもありますが、そこまで評価を低くすることもないのでは? と、擁護させていただきます。早すぎた意欲作であり、ネットで評価が多様化した現在であれば、『ああ播磨灘』の評価はまた違ったものになっていた気がします。単なるクソゲーと呼ぶわけにはいかない情念が詰まった、味わい深いゲームですので。

 とはいえ、負けると播磨灘に「ぼけっ! わしが負けたんは、おんどれの技術が未熟だからや!! もう一度、やり直さんかい!!」とプレイヤーが怒られるというメタな展開も含めて、遊ぶ人を選ぶ怪作ではありますが(笑)。

タイトル説明(公式サイトより)

 メガドライブ最大の問題作、「遊ぶと強くなる横綱ゲーム」が登場。さだやす圭の人気漫画を原作に、型破りの横綱・播磨灘となって、双葉山の記録を破る70連勝を目指します。2人対戦も可能な対戦格闘です。

(C)さだやす圭/講談社 ホールマン・オフィス
(C)SEGA

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