100億発の弾丸と破壊に酔いしれろ! 『Gungrave G.O.R.E』体験版を遊んだ感想

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 PLAIONが所有するレーベルPrime Matterが手掛ける2022年11月22日に発売予定のPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/PC用ガンアクションシューティング『Gungrave G.O.R.E(ガングレイヴ ゴア)』。その体験版をプレイした感想をお届けします。

 『Gungrave G.O.R.E』とは、漫画家の内藤泰弘氏が原作を担当したアクションシューティングゲーム『GUNGRAVE(ガングレイヴ)』シリーズの最新作。

 物語は、情け容赦ないアンチヒーローの主人公グレイヴを中心に、ダークな雰囲気が漂う未来の東南アジアを舞台に展開。グレイヴの声は、シリーズの過去作と同じく声優の関智一さんが担当しています。

 6月には新トレーラーも公開されているので、こちらも併せて体験版のプレイレポートをお楽しみください。

10発受けたら100発返すゲーム性

 まず最初に本作は決してハイスピードアクションではないということ。主人公の動きは早くないし、多彩な近接攻撃でコンボを決めるスタイルとは真逆と言っていいのかもしれません。

 軸となるのは“二丁拳銃を用いて目に映るありとあらゆるものを破壊していく”という点。そんなシンプルな爽快感を突き詰めたゲームが『GUNGRAVE』シリーズのおもしろさであり、最大の特徴と言えます。

 自身も敵も、とにかくありったけの弾丸をぶっ放すゲーム性。主人公は攻撃を受け放題ですし、殴られ放題。しかし、それを物ともしないで銃を撃ちまくるところが主人公グレイヴの基本的な戦闘スタイル。

 敵からの攻撃は回避するのが普通ですが、主人公にはシールドが存在し、これが破壊されるまでライフが減ることはありません。体験版をプレイした時点では、このシールドが硬く、大人数の敵に攻撃されても非常に長く耐えることができるほどでした。

 そのため多少の攻撃は受けつつも反撃していく。1発の攻撃を受けたら10発で、10発の攻撃を100発で返すのが『GUNGRAVE』流といった所でしょうか。

 攻撃は基本的に二丁拳銃“ケルベロス”による射撃と背中の棺桶“デスホーラー”を用いた多彩な攻撃。棺桶は敵のミサイルを弾き返したり、敵のシールドを破壊する打撃武器として機能します。

 棺桶最大の特徴は"デモリッションショット"と呼ばれるゲージを消費して発動するスキル。棺桶はロケットランチャーやミサイルランチャー、レールガンなど、さまざまな発射形態に変形し、辺り一帯を破壊し尽くす大火力を発揮できます。“ケルベロス”による射撃でゲージを溜め、ここぞというタイミングで"デモリッションショット"を放つ、というのがセオリーですね。

敵を利用した新アクションで戦略的に

 上記は過去作でも共通の戦闘システムでしたが、本作では新たに敵をつかんで盾にする"グラブ"やスタンした敵にトドメを刺す"R.I.P."、棺桶からアンカーを射出して敵を引き寄せる"デスフック"などの要素が追加されています。

 敵を盾にする"グラブ"は、敵を片手に右手の“ケルベロス”で射撃することができます。この最中、正面からの攻撃はすべて"グラブ"中の敵が肩代わりしてくれるため、シールドを減らさずに安全に進むことが可能でした。一方で射撃数が減るので、敵の制圧にやや時間がかかるデメリットがあるので注意が必要です。

 他にも"R.I.P."はシールドを回復する効果があり、銃弾飛び交う戦場でもシールドを維持しながら戦えることが嬉しいところ。

 基本的にシールドの回復には一定時間攻撃を受けずにいることが条件なので隠れながら戦うことも必要ですが、射撃に集中しながらも"R.I.P."を使うことでテンポよく進行できました。これをうまく使うことで、隠れる回数が減って、長い間射撃できることが最高でしたね!

 この"グラブ"と"R.I.P."を補助するのが"デスフック"による引き寄せ。攻撃方法が射撃なので、どうしても敵が離れた位置にいることもあるため、"デスフック"の活用は各種アクションを行う上での要でした。

 また"デスフック"は引き寄せだけでなく、フックに命中した敵の元へ飛びかかる"チェイス"という機能もあり、素早い立ち位置の交換が可能になっています。

 敵を全滅させてから先に進むことの多かったシリーズですが、この引き寄せ、飛び付きで有利位置の確保をしながら戦う戦略性を確保できたように感じます。

ゲーム性は非常にシンプルなカタルシス

 ステージクリア制のゲームなので厳密に言うといかに高スコアを出すかも重要ですが、端的に言えばやはり“二丁拳銃をぶっ放し、すべてをぶっ壊す”に従事するシンプルにカタルシスに浸れる内容です。

 今回プレイした体験版では1ステージのみで、気になるストーリーや設定もまだ分からずじまい。ゲーム内の説明によればスキル強化もあるようなので、アクションが拡張していくところにも期待できますね。

 シリーズファンとしては十数年ぶりに新作が出てくれるだけでも嬉しいですし、アクション面の戦略性が増して期待が高まってます。PVに気になる人物もいましたが、その関係、理由も気になります……!

 総括するとハイスピードアクションではなく、何発撃たれても物ともしない主人公を操作して敵に銃弾を100倍にして返すゲーム。すべてを回避ではなく、すべてをぶっ壊すことで得るカタルシスを楽しむ内容となっております。

 まずは体験版、TGSでの試遊を通して本作の感触を確かめていただければと思います。


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