これより明日の生者のために生きよう。昨日の死者のことは胸に留めつつ(テュオハリム)【テイルズ オブ アライズ名言集】
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バンダイナムコエンターテインメントのRPG『テイルズ オブ アライズ』の名言をお届けするこの企画。最終回となる今回はテュオハリムの名言です。なお、メインストーリー中の名言だけでなく、テュオハリムの性格が垣間見えるスキットもピックアップします。
※本記事内には物語の重大なネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。
これより明日の生者のために生きよう。昨日の死者のことは胸に留めつつ(テュオハリム)
エリデ・メナンシアの領将でレナ人のテュオハリム。彼はイルルケリス家の嫡男でありながら領将になるつもりはなく、音楽家を目指していました。
ですが、親友であり同じ音楽隊に所属していたタルニガスと望まない領将争いを強いられ、彼を殺めてしまうことになります。その結果、テュオハリムはタルニガスの婚約者であるフィアリエから恨まれ、大きなトラウマを抱えながらメナンシアへと向かいました。
彼が降り立ったダナは、レナ人がダナ人を奴隷として支配する地でした。そこでテュオハリムは前例のない“ダナ人とレナ人の共存社会”をメナンシアで実現し、多くの人々から慕われることになります。
ですが、彼のその政策は、ダナ人のことを想っての行動ではありませんでした。奴隷であるダナ人から聞こえてくる嘆きが自身のトラウマを刺激する要因だったため、そこから逃れるためにかりそめの平和を実現した“自分本位の政策”だったのです。
そんな気持ちでの政治はやがて側近ケルザレクの暗躍を許し、キサラの兄・ミキゥダの死という最悪の結果を招いてしまいます。
しかし、アルフェンたちや国の未来を憂うキサラたちの助力もあり、ケルザレクの野望を阻止することに成功します。この事件で着任当初に抱いていた「領将になんてなりたくなかった」という考えをあらためたテュオハリムは、アルフェンたちの旅に同行することを決めます。
そして、為政者であることの責任や意味をあらためて自覚していくのでした。
そんな彼が領将として覚悟を決めたのは、故郷のレネギスの制御を司る基幹機構に障害が発生し、混乱する民衆たちに向けて演説するシーンです。自分以外にこの場を収める領将がいない状況を「……なるほど、こういう巡り合わせだったか」と、腑に落ちたようにつぶやいたテュオハリムは、民衆に対して現状の説明と己の想いを伝え「この困難を乗り越え、共に明日に踏み出すため、どうか力を貸して欲しい」と締めくくります。
演説を終えたテュオハリムは「王ではない自分は、これまでの人の生まれや星霊術でなく、様々なものによって認められる世にする」と、彼の行動を見守ってくれた仲間やフィアリエたちに想いを告げます。その言葉にアルフェンは「腹を括ったんだな」と声をかけ、テュオハリムは「ありがたくも機会を得たからにはな」と返します。
そして「このテュオハリム・イルルケリス、これより明日の生者のために生きよう。昨日の死者のことは胸に留めつつ」と決意を新たにするのでした。
羽根の生え変わりの時、その抜けた羽根を譲ってはもらえないだろうか?(テュオハリム)
ふだんのテュオハリムは凛とした佇まいで、為政者の風格が漂う好青年です。ですが、スキット“生来殿様”ではそんな立派な表向きの顔とは異なり、日常生活では付けた火を消すという常識の欠如や、服のボタンを留めるなどの身の回りのことを自分でできない……など、てんでダメな点を仲間に指摘されます。
キサラ曰く「いままでは世話係がいたから仕方がない」とのことなので、これらは徐々に慣れていけば済む話ですが、じつはそれ以上に問題なのは“空気が読めない”ということでした。
たとえば、このスキットの最後にはフルルの主であるリンウェルに枕に使うからと、「羽根の生え変わりの時、その抜けた羽根を譲ってはもらえないだろうか?」と催促し、彼女に怒られる姿が見られます。
大切な友だちの羽根をそんな使い道で欲しがるとは……。相手の気持ちを汲み取れないテュオハリムの無神経さに、キサラは「とりあえず、身の回りのことより先に、空気を読むことを覚えてください」とあきれた様子で忠告するのでした。
それ以外にもスキット“野生の近衛兵”では、闘技場で勝ち抜いたキサラに対し、彼女の兄・ミキゥダが「あまり強くなっては、嫁の貰い手がなくなるのでは」と心配していたと告げるなど、「ここで言う?」と思わずツッコミたくなるタイミングでの失言も……。真の意味で領将にふさわしい人物になるには、まだまだ時間がかかりそうです(笑)。
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