キャッチーで秀逸なアイデア満載。遊んでみてすぐにスゴさがわかる『さかだちの街』【TGS2022おすすめインディー10選/電撃インディー#322】
- 文
- まさん
- 公開日時
2022年9月15日~18日の期間で開催(15日と16日はビジネスデー)されている“東京ゲームショウ2022(TGS2022)”。インディーゲーム担当ライターのまさんが、会場内で見つけたオススメの作品を紹介していきます。
なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
オススメタイトルその1:『さかだちの街』
今年は、念願のオフライン開催になったTGS2022。インディーゲームコーナーがいつもと違う本会場(3年前までは別館)ということで、展示された数も少なく見えたのですが並んでいる作品は熱いものばかり!
全部遊びたい、全部取り上げたい、と思いつつも物理的に無理なので、自分が遊んだなかから、これは注目しておくべきという作品を取り上げていきます。まず、1つ目は『さかだちの街』。
Steamで配信予定の本作は、さかだちをすると自分以外のすべての重力が逆になるという独特なパズルアクション。モノが空に落ちてしまう“サカダチ現象”でパニックに陥った街を駆け巡り、リポーターちゃんとなって取材していくという横スクロールアクションなのですが、とにかくセンスが良い。遊んですぐに「センスがいい!」と思ってしまったくらい、キャッチーでわかりやすく、パズルのアイデアも素晴らしい。
キャラクターの掛け合いも、ゆるい世界観も、ゲームとしての操作性とアイデアも、パッと見て遊びたくなるくらい、惹きつける力がある作品です。
TGS会場用の展示版なのですが専用の掛け合いもくすっとくるもので、良く出来ています。これは自分の経験則なのですが、イベント用の特別版で会話がおもしろいゲームは、製品もおもしろいことが多いですね。作っている側にも楽しませる余裕があるのを感じられます。
まず、さかだちすることで物が空中に落ちていく仕組みを利用して、ブロックを通れるように動かしながら進む基本のアイデア自体がすごい。さらに、アイデア頼りではなくステージの構成も1面の時点で練られています。隙がない。
巨大な家が邪魔でどう抜けるか……というステージで感心して、あ、これアイデアだけじゃないなと確信しました。地面にある「↓スイッチ」をつかむと世界が反転して、リポーターちゃんが天井からぶら下がった状態になる仕掛けもアイデア賞。パズル部分が楽しくて頭を軽く使いますし、キャラクターの可愛らしさ、キャッチーな感じ。イラストも含めた全体の画面構成もゲームフリークや任天堂作品のような万人に受けるまとまり方で、個人的にも注目の1作です。
© Marudice 2022
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