『バイオ ヴィレッジ GE』“シャドウ オブ ローズ”レポ。能力と銃のACTは新鮮かつやりごたえ抜群【TGS2022】

　カプコンが10月28日発売予定の新作『バイオハザード ヴィレッジ ゴールドエディション』。本作は、従来の『バイオハザード ヴィレッジ』に加えて、新登場の追加コンテンツ3つ内包した内容です。

　その追加コンテンツの中の1つである“シャドウ オブ ローズ”の先行プレイレポートをお送りします。

　“シャドウ オブ ローズ”は、本編から16年後の物語。イーサンの娘であるローズが主人公となります。

　自分がもつ特殊な能力に悩まされるローズ。彼女は普通の少女に戻るため、菌根の記憶が生み出した“意識の世界”に入り、自身の能力に関する手がかりを探すことにしました。

　本編のエンディングでは、ローズ何か特別な能力を持っていること、そして組織の監視を受けている存在であることが描かれていました。“シャドウ オブ ローズ”では、彼女が自分についての真実を知り、そして“意識の世界”を経て成長していく物語が描かれます。

　改めて『バイオハザード ヴィレッジ』を遊ぶと、昨年の発売後にエンディングを見たプレイヤーからさまざまな考察が上がっていたことを思い出します。イーサンやローズたちが紡いできた物語はこの“シャドウ オブ ローズ”で完結するとのことで、どんな展開をみせるのか気になるところです。

　“記憶の世界”は本編でも描かれたドミトレスク城などのマップが登場しますが、マップの作りは大きく異なります。

　本編をプレイした方ではあれば「あ、こんなところあったな」と感じてもらいつつ、新しいゲームをプレイしているワクワクも楽しめる作りです。

　探索してアイテムを集め、仕掛けを解きながら道を切り開いていくゲームフローは同じ。入手したアイテムをどこで使うのか考えて、使える場所を探す。あの脱出ゲームを遊んでいるようなおもしろさは新コンテンツでも健在です。

　もっとも大きな違いは、菌根のようなものが行く手を阻むところ。床が繋がっていても通れない道や、近づくと危険なエリアが多く存在しています。それらを壊す、避けて通るための新ギミックもあり、今回も柔軟な思考と解決力が問われます。

　また、“シャドウ オブ ローズ”は三人称視点を採用しており、一人称視点より視界は広くなり、探索しやすさが向上しています。『バイオハザード7 レジデント イービル』より前の歴代『バイオハザード』シリーズはずっと三人称視点だったこともあり、シリーズを長くプレイしている方は「懐かしのバイオらしさが帰ってきた！」と感じることでしょう。

　プレイした際には見慣れたマップということでもあり、サクサク進めるかと思いきや、筆者は新ギミックを前にゲームオーバーを連発。初見殺し的な要素もあり、歯ごたえ十分な内容と感じました。

　先述の道を塞ぐ菌根のようなものは、核を狙ってアクションボタンを押すことで破壊可能。塞がれていた道を進めるようになります。このように、ローズは持っている特殊な力を使って道を切り開いていきます。

　試遊の段階ではオブジェクトに対する効果のみでしたが、PVでは敵に対しても使用しているシーンがあり、物語を進めるごとに使える幅が広がっていく様子です。

　もちろん、イーサンのように銃も使用しますが“シャドウ オブ ローズ”では能力と攻撃をうまく組み合わせて先に進むことが攻略の鍵となるようです。

　登場する敵は、菌根のようなものから湧き出てくるモンスターたち。動きこそ早くありませんが、フラフラした動きが特徴で頭に狙いを定めづらい印象でした。

　敵につかまると、顔を近づけられて何かのエネルギーのようなものを吸われてしまいます。血が出るようなグロテスクな描写ではありませんが、得体の知れない不気味な攻撃で、本編のライカンたちとはまた違った恐ろしさがあります。

　待望の『バイオハザード ヴィレッジ』のDLCの1つ“シャドウ オブ ローズ”。本編のその後の物語として、ローズの秘密がついに明かされます。

　『バイオハザード ヴィレッジ』の発売のタイミングでプレイに熱中した身としては「この瞬間がようやく来た！」という印象。もう一度あの恐ろしくも不思議な世界に入れると考えるだけで、今からワクワクが止まりません。

　新たに描かれる物語はもちろん、三人称視点、ローズの能力など、新しい要素も多くあり、プレイした新鮮さやおもしろさは短い時間でも体感できました。10月28日の発売が待ち遠しい限りです。