『BASTARD!!』の萩原一至が原案のダンジョン探索RPG『QUESTER』は濃すぎるけどそこが良かった【TGS2022おすすめインディー10選/電撃インディー#331】
- 文
- まさん
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2022年9月15日~18日の期間で開催(15日と16日はビジネスデー)されている“東京ゲームショウ2022”。インディーゲーム担当ライターのまさんが、会場内で見つけたオススメの作品を紹介していきます。
なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
オススメタイトルその9:『QUESTER』
会場内に展示されているインディーゲームから、担当ライターが遊んでおもしろかった注目のタイトルを取り上げていく10選企画。9本目は、サウザンドゲームズのレトロPC風ダンジョン探索RPG『QUESTER』です。
本作は、1980年代のPCゲームをイメージしたハック&スラッシュRPG。見た目もゲーム性もコアでマニアックな作風が、好きな人にはたまらないタイプのゲームになっています。
それだけの情報だと、今の時代珍しくないくらい80年代風ゲームも出るようになりましたが、注目なのが作り手の布陣。
『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』で知られる漫画家の萩原一至氏が原案を務め、アナログゲーム制作集団グループSNEに所属し、あの『DARK SOULS』をテーブルトークRPG版として再現した作品『DARK SOULS TRPG』を手がけた加藤ヒロノリ氏がゲームデザイン。
近年ではG-MODEアーカイブスでも遊べるようになったフィーチャーフォンのRPG『フライハイトクラウディア』のプロデューサーだった桑原敏道氏がプロデューサーという割とガチなトリオなんですよ。これは、趣味全開なゲームが出そうだぞ……!?
そう思ってプレイをはじめて見たら、この画面! シビレますね~。左側の仲間イラストに対して、あえてやっている色数を抑えた右側の記号的な画面。文明が崩壊した東京を探索する設定に、簡素で無駄なく情報が詰め込まれた移動画面が素晴らしい。見た目は80年代風ですが不親切ではありません。
例えば、右上の燃料を使って1歩ずつ探索していくのですが、燃料が尽きたら自動的に帰還してくれます。シンボルエンカウントで敵と戦うのですが、色によって強さがわかるようになっていたり、戦闘のコマンドは入力したものを次のバトルでも記憶していてくれたりと、遊びやすさの面では今風。
戦闘も、このような形でシンプルかつ奥が深そうなコマンドバトルになっています。
最初に全員分の行動を入力してから、戦闘を開始するターン性のコマンドバトルでログの早送り機能付き。キャラクターの行動によっては、画面下にある弾薬や火薬などのリソースを消費するので、それらの管理も重要です。
リソースは戦闘終了後に回復しますが、戦闘中はコマンドを使って補充する必要があり、長期戦になると考えることも増えそう。
拠点に戻ればレベルアップできるのですが、拠点も1枚絵のみでシンプルなPCゲーム感が出ています。
探索した先で新たなファストトラベルポイントを見つけ、拠点に戻ってと、少しずつ探索範囲を広げていく冒険が楽しそう。
背景にあるオブジェクトからリソースを回収しつつ、じわじわと探索する気持ちよさが味わえそうです。
現在クラウドファンディング中で、成功すればよりゲームを作り込めるとのこと。興味がある人は、覗いてみてはいかがでしょうか?
(C) Thousand Games
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