『ルナエターナルブルー』はボーイミーツガールの王道RPGを極めた作品の1つ。クリア後の追加ストーリーに涙

文: 電撃オンライン

公開日時: 2022年10月24日(月) 14:15

　10月27日に発売される『メガドライブミニ2』に収録されているタイトルについてレビューしていきます。

　『メガドライブミニ2』は、令和初のゲーム機として話題を呼んだ、ミニハードの決定版『メガドライブミニ』から、内容を一新し、『メガドライブ2』を再現した新デザインでさらなる小型化を実現しつつ、大きくパワーアップした新ハードです。

　特別企画では、さまざまなライターがソフトの特徴や魅力を語っていきます。今回掲載するのは『ルナエターナルブルー』です。

『ルナエターナルブルー』　文：HIRO

　少年が見知らぬ少女と出会いを果たして壮大な冒険を繰り広げる“王道のボーイミーツガールのRPG”。このように説明すると少し安っぽく感じる方もいるかもしれませんが、本作はその王道を極めた作品の1つに挙げられます。

　それは物語の構成だけでなく、ヒロインのルーシアがAIで行動するシステムからも感じられます。出会った時のルーシアは自分中心の行動しかとらないのですが、主人公のヒイロと冒険を進めていくうちに、ヒイロを回復したり強化したりしてくれるようになってくれるんですよね。主人公とヒロインの距離感の縮まり方が、こういう形で体感できるようになっていたのが、とても新鮮で心温まります。

　そして、やはりなんといっても外せないのはストーリーです。ラスボス戦でルーシアが仲間に伝える言葉、この感動はテキストだけでは伝わらないもので、メガCDというハードで音声が入り、ルーシア役の横山智佐さんの演技が素晴らしかったことに尽きます。

　あとプレイヤーにとって驚きだったのが、クリア後の追加ストーリーですね。単純におまけではなく、しっかりと物語を二度目の完結に導くもので、クリア後に流れるエンディングテーマとムービーは、ゲーム史に残る泣けるエンディングの1つでしょう。