宇宙探索ゲーム『No Man’s Sky』の魅力を改めてレビュー! 1,600京を越える星が待つ宇宙へ漕ぎ出そう

hororo
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 イギリスのHello Gamesは、宇宙探索ゲーム『No Man’s Sky(以下、ノーマンズスカイ)』のNintendo Switchデジタルダウンロード版を10月7日に発売します。

 PS5/Nintendo Switchパッケージ版も、バンダイナムコエンターテインメントから日本含め全世界向けに10月6日に発売予定です。

 『ノーマンズスカイ』は、PS4やPC(Steam)で2016年に発売されたタイトルです。期待値の高さも相まってか、発売当初はユーザーの評価に苦戦していた本作ですが、度重なるアップデートを経て、現在では高い反響を獲得するに至りました。

 何を隠そう私も発売直後に少しプレイして辞めてしまった勢です。今回、プレイできるフォーマットにSwitch版も増えるということで、改めてゲームを開始。新規プレイを通して体感した、『ノーマンズスカイ』の今をレポートしていきます。

 なお、今回のプレイではすでに配信されているPS5ダウンロード版を使用しています。記事内の画像もPS5版のものを使用しています。ご了承ください。

“未知の発見”というテーマ性がバリバリに伝わるゲーム性

 『ノーマンズスカイ』は、一言で表せば「広大な宇宙を旅し、未知を楽しむゲーム」です。

 ストーリーは用意されていますが、ゲームの本質はプレイヤーが自由に宇宙を飛び回り、発見を重ねていくこと。

 例えば本作では、未発見の惑星や植物、鉱物、生物などを初めてスキャンした人の名前が“発見者”として記録されます。それだけでなく、惑星や生物は発見者が命名できる権利も持ち、自分好みの名前に変更することも可能!

 現実でも、新たに発見された星や恐竜の化石が、発見者の名前をもじって付けられたりしますよね。フタバスズキリュウなどが有名でしょうか。そのように、未知なるものと出会い、発見していくという考古学者や探検家に近しい楽しみかたが、本作の基礎となっています。

 ちなみに、発見&命名したデータはオンラインにアップロードすることで、全世界のプレイヤーに共有されます。つまり、ほかのプレイヤーがあなたの発見した惑星を訪問した際、発見者であるあなたの名前が表示されるということ。

 すでに発売から6年も経過しているなら、未発見の惑星なんてないのでは? と思うかもしれませんが、そんなことはありません。存在する惑星の数は1,600京以上と言われており、今でも未発見の惑星は山ほど存在しています。スケール感はまさにリアル宇宙並。既存のゲームの中でも圧倒的に広い世界を持っていると言っても過言ではありません。

 本作は一人旅が基本なので、広大な宇宙空間のなかでひとり存在するさまは、寂しさを覚えるときもあります。しかし、発見者の名前を見たときなど、おぼろげな他人とのつながりを感じることもあります。「ひとりだけど孤独ではないんだなあ」と、ちょっとジンとくることもあったり……。

 まあ実際にはNPCの異星人などもいるため、いうほど孤独感は感じないとは思いますが。

 存在する惑星も、地球のような星もあれば極寒の星もあり多種作用! 岩が浮いているようなファンタジックな情景も数多く存在します。フォトモードもあるため、SF映画に出てくるような幻想的な風景を撮影して回るだけでもおもしろい!

 先ほどNPCとして異星人が登場すると書きましたが、彼らとのコミュニケーションもまた、本作のおもしろい要素。彼らは種族ごとに独自の言語が設定されており、初期段階では何を話しているのか理解できません。

 しかし、惑星に点在するモノリスを調べたり、彼らから言葉を教えてもらうことで、単語単位ですが、徐々に彼らの言葉を理解できるようになっていきます。このコミュニケーションの手探り感もまた“未知との遭遇”というふんいきを感じられる要素になっています。

 これら以外にも、惑星上で発信されている謎のビーコンを頼りに調査したり、放棄された基地を探索したりと、謎めいたものや状況を探求していくというプロセスが多く、宇宙の冒険家になったかのようなプレイ感を味わえるでしょう。

どう行動し、何を楽しむかはプレイヤーの自由

 はじめにプレイヤーは、とある惑星の地表にポツンと放り出されます。ここからチュートリアルが始まり、装備を修理しながら機能の説明を受けたり、宇宙船を飛ばして宇宙に飛び出したりといった基本的な要素を学ぶことになるのですが、ここからすでに手探り。

 もちろんチュートリアルなので、何をすればいいか、必要なものはどこで手に入るのかは親切に教えてくれます。しかし、一歩宇宙に飛び出せば、そこからはもうプレイヤーの自由。

 惑星をそのまま探索してもいいし、別の星に渡ってみてもいい。ストーリーをそのまま追うのもいいでしょう。

 かつてはストーリーも淡泊なもので、ゲーム側から提示される目標は、アトラスと呼ばれる謎の宇宙ステーションを巡るか、銀河の中心を目指すというものでしたが、今は違います。

 キャラクターも出てきますし、スペースアノマリーと呼ばれる、巨大な宇宙ステーションが登場するなど、メリハリのある旅を提供してくれるため、やりたいことが見つかるまではストーリーを進めてみるのがオススメ。

 とはいえ、どんなことができるのかは知りたいですよね。ということで、本作で楽しめそうな要素をいくつか紹介してみます。

①より性能のいいマルチツールや宇宙船を探す

 素材を採ったり攻撃に使ったりと便利なマルチツールや、移動に使用する宇宙船にはグレードが存在します。グレードが高いほど豊富なカスタマイズが可能になり、より強力なマルチツールや宇宙船に仕上げることができます。

 またマルチツールと宇宙船の外観はいくつかのパーツを組み合わせたランダムな形状をしているため、お気に入りの見た目かつグレードの高いものを求めるとなるとなかなか見つけるのは困難……! 私もまた理想の宇宙船を追い求めています。

 

②銀河を股にかけて、交易品を売ってお金を稼ぐ

 ゲーム中で手に入るアイテムのほとんどは、宇宙ステーションなどにある貿易ターミナルで売ることができます。星系によって需要と供給のバランスが異なるため、こっちでは安くしか売れないアイテムが、ふたつ先の星系では高値で売れるということも。

 そのため、安く仕入れて高く売る交易商人プレイも可能です。自然環境からは採取できず、貿易ターミナルを介してでないと手に入らない素材もあるため、お金はなかなかに大切。商人にはならずとも、貿易ターミナルで安いアイテムがあれば確保しておくのもいいですね。

③気に入った惑星に自分の基地を建設する

 アップデートで追加された大きな要素として、自分の基地の建設があります。パネルを一枚ずつ組み合わせて、積み木のように自由なデザインの拠点を建設可能!

 もちろん内装にも凝ることができます。家具を設置できるだけでなく、倉庫を置いてアイテムを預けるなど実用的な機能も備え付けることが可能です。異星人のスタッフを雇って研究させたり、室内農場を作ったりと、活用方法はさまざま。

 もちろん資源を大量に使うため、じっくりと拡張していくことになりますが、そのコツコツと自分の基地が広がっていくようすもまた楽しいもの。

 なお、ワープポータルを設置できれば、ほかの星系まで旅をしても宇宙ステーションから一瞬で戻ってこれるため、気に入った惑星を見つけたらとりあえず建設してみるのもアリ!

 また惑星探索に役立つ車両や、二足歩行のロボットなども製造することができます。

④異星人の居住地を管理&運営し、発展させる

 惑星には異星人の居住地が存在する場合があります。プレイヤーは、自分の拠点とは別に、彼らの居住地の管理官となり、居住地の運営をしていくことも可能です。

 居住地は赤字状態から始まり、居住者たちが定期的に提案してくる議題に対処して、よりよい居住地を目指していくことになります。

 なお居住地には定期的に宇宙海賊や、センチネルと呼ばれる機械たちが襲撃してくるため、彼らから居住地を守ることも管理官であるプレイヤーの仕事となります。

⑤巨大な貨物船の船長となり、艦隊を率いる

 発売直後は1人用の小型船しか登場しなかった本作ですが、今では巨大な貨物船なども登場するように。

 宇宙を漂っていると、惑星近くに巨大な宇宙船が数隻まとまった宇宙艦隊と出会うことも珍しくないはず。ゲームが進むと、こういった巨大な貨物船も購入することができるようになります。

 貨物船には複数の戦闘機が着艦できる離発着場があるだけでなく、自分の所有する貨物船には、惑星基地のように居住スペースを拡張していくことすら可能です。

 またフリゲート(護衛艦)を購入して貨物船に随行させることができ、自分の艦隊として育てていくこともできます。フリゲートの役目は自動でアイテムを採取してきてくれる探検に派遣することですが、待機中に海賊などに襲われた場合、応戦もしてくれます。

 ほかにも細かい要素まであげればキリがないほど要素が増えているため、以前プレイしたことのある私でも新鮮な気持ちで楽しめました。

マルチプレイ感も味わえ、報酬ももらえる共同探検モード

 最後に、少し特殊な遊び方を紹介します。ゲームを始める際にはいくつかのモードを選択できるのですが、その中に1つおもしろいモードがあります。

 通常モードの“ノーマル”と、より強い縛りのなかで過酷な生活を楽しむ“サバイバル”、おして一度死んでしまったら終わりの“パーマネント・デス”は、いわば難易度の違いで、ゲーム内容に差はありません。

 “クリエイト”は素材やダメージといった制限をすべて撤廃し、ひたすら自由に探検を楽しめるモード。

 そして最後の“共同探検”というのが、今回紹介しておきたいモードです。

 共同探検モードはシーズン制で実施されており、決められた期間内に指定されたマイルストーンを達成することで、特別な報酬を手に入れることができます。

 シーズンごとに特殊な条件が課されていたり、スタートする星がすべてのプレイヤーで共通だったりと、通常のプレイとは異なる遊びかたになります。

 原稿執筆時はちょうどシーズンの合間だったため、撮影はできませんでしたが、前シーズンでは宇宙船での星系ワープが封印されており、巨大貨物船を母艦として宇宙を移動する、というルールが課されていました。

 なお、シーズン終了後は通常のセーブデータへと自動的に変換。手に入れた報酬はどのセーブデータでも受領できるようになります。

 制限がある中でのプレイは、通常プレイとは一味違うおもしろさがあったので、もしプレイするタイミングで共同探検が開始されていたら、試してみることをオススメします。

 ちなみに通常のプレイでも登場するスペース・アノマリーはマルチプレイのハブ的な役割を担っており、訪れることで他のプレイヤーと出会うことができます。

 個人的に『ノーマンズスカイ』最大の魅力は、宇宙という未知の領域に対する好奇心をエンターテイメントとして具現化してくれていることだと感じました。

 千差万別な姿を持つ惑星たち、突如ワープアウトする宇宙艦隊、アストロイドベルトでの宇宙海賊との戦闘、異星人との交渉……。映画などではBGMの力もあいまって盛り上げられる場面の数々ですが、シーンの切れ間がない本作にとっては、日常の一幕でしかありません。それがまた宇宙を旅している気分にさせてくれます。

 自分の中の好奇心を満たしたい方は、ぜひこの機会に宇宙への旅へと漕ぎ出してみませんか?


商品情報

タイトル:No Man’s Sky
対応機種:Nintendo Switch
ジャンル:アクション、アドベンチャー
発売日:2022年10月7日(金)
CERO:B

※PS5/Nintendo Switchパッケージ版は10月6日(木)に発売

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