和風3DダンジョンRPG『残月の鎖宮』を遊ぶべき4つの理由

カワチ
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 アクワイアより9月29日に発売予定の、Nintendo Switch/PS4用和風3DダンジョンRPG『残月の鎖宮』のレビューをお届けします。

3Dダンジョンが好きな人も遊んだことがない人も遊んで欲しい

 本作は『Wizardry 囚われし魂の迷宮』や『剣と魔法と学園モノ。』などの多彩なダンジョンRPGを手掛けてきたアクワイアによる新作ダンジョンRPGです。

 “滅びの墨”の災厄によって漆黒に塗り潰された世界で、墨の侵食に抗い続ける、“残月の街”を舞台にしたストーリーが展開。


 プレイヤーは侵食地帯の中でも近づいてはいけない最も危険な領域“鎖宮”地帯を探索する任務を依頼された冒険者を操作して、迷宮を探索していくことになります。


 値段はパッケージもダウンロード版も3,520円とリーズナブルになっておりお手軽に購入しやすくなっていますが、実際に遊んでみたところお手頃な値段とは関係なくガッツリとハマれることができたので、ここでは本作ならではの4つのポイントを紹介していきます。

1)和を意識した独特な世界観

 本作をプレイしてまず惹かれるのは和を意識した世界観。過去にも和風のダンジョンRPGは存在していましたが、白と黒を基調にしたモノクロームの背景と墨をモチーフにした水墨画の演出は渋くて格好いいです。

 登場するキャラクターも侍や河童、天狗などといった和風のものばかりなので、西洋ファンタジーに慣れていると新鮮に感じるはずです。また、基本は和風で統一されていますが西洋のものなども違和感がない程度に取り入れられており、しっかり『残月の鎖宮』ならではの世界観が作られています。

 グラフィックですべてを説明するのではなく、想像力を煽るようなテキスト描写に留めていることも多いため、冒険していてワクワクします。

 世界観はシリアスですが、どこか憎めないようなデザインの敵も存在しており、絶妙なバランスになっています。

 また、本作は“富嶽山麓大樹海”や“古代溶岩道”といったいくつかの迷宮に分かれており、ひとつずつ踏破していく仕組み。それぞれ背景や敵がガラリと変わるので、毎回新鮮な気持ちで探索できます。



 キャラクターは自由にクリエイトすることが可能。一般的な人間である常人(ツネビト)や小柄ながら強靭な達磨夫(ダルマフ)、知性にあふれていて魔法が得意な霊巫(エルフ)などの人種があり、グラフィックもそれぞれの人種が用意されていますが、別の人種のものを設定してもOK。さらにいつでも名前とグラフィックは変更できるので自由度が高いです。


 また、本作はグラフィックだけでなく音楽も和風になっており、和楽器によるオーケストラが素晴らしいです。ぜひ曲を聴きながらプレイしてみてください。

2)絶妙なゲームバランスによって生まれる緊張感

 本作はランダムエンカウントではなくシンボルエンカウント。そのため、安全に迷宮を引き返すことができるので難易度は少し低め。とはいえ、迷宮のなかには一方通行やダメージを受ける床だったりの罠もあり、油断することはできません。


 キャラクターのレベルは迷宮から脱出したタイミングで上がるので何度も引き返せば安全にクリアできますが、一気に進もうと思うと全滅するような絶妙な難易度です。なお、キャラクターが死亡すると寺院で確率によって復活させることができますが、失敗すると費用が跳ね上がります。ダンジョンRPGをプレイしている人ならおなじみですが、最終的には死体は灰となり、その灰から復活できなければロスト。そんなヒリヒリした感覚もしっかり味わえます。



 また、本作では探索をしているとキャラクターが滅びの墨に侵されることがあり、寺院で浄化しなければ進行度が上がっていく。戦闘中に不利になるだけでなく、そのままだと転職なども行えないため放っておくのは危険です。

 なお、未鑑定のアイテムはそのままでは使うことが出来ず、スキルを使用するか迷宮から脱出して持ち帰る必要があります。なお、この未鑑定の状態も墨のせいで見えないという設定。ほかにも敵の種類が分からないこともあり、これも墨に覆われているため。このように本作では従来のダンジョンRPGの設定が本作独自の世界観に落とし込まれています。

3)何度もダンジョンに潜りたくなるハクスラ要素

 本作では敵を倒すと高確率で宝箱を落とし、鍵を開けて罠を解除すればアイテムを入手できます。武器や防具は街にも売っていますが、宝箱にはレアなものもあるので、何度もダンジョンに潜って新しいアイテムを入手するハクスラ的な要素を存分に楽しめます。

 本作は職業が豊富でメインで使っているキャラクターの装備が手に入るかどうかは運ですが、そういった部分も含めてアイテムを集めるのが楽しい! 必要じゃなかったアイテムは売却して資金にできますし、“蔵”に保存しておくこともできるので無駄ではありません。と本作はお金が必要になることが多いので資金難になりがち。とくに序盤はお金が足りないと思うので売ってお金にしましょう。

 宝箱を開ける方法はいくつもありますが、斥夫(シーフ)がいるとかなり確率が上がるのでひとり入れておくといいでしょう。なお、ゲームをはじめたときに最初から存在するパーティはバランスが取れているので、3Dダンジョン初心者はこのパーティで冒険に挑み、少しずつ編成を自分好みに変えていくといいでしょう。

4)転職によって生まれる多彩な戦略性

 本作には6つの基本職と3つの上級職が存在。レベルが上がるごとに強力な技や術を覚えていき、その使用回数も増えていきます。

 転職をするとレベルは元に戻りますが、前の職業の技や術はそのまま使うことができます。現在の職業ではないものは使用回数自体は少ないものの、臨機応変に立ち回れるので戦略性が大幅にアップ。

 分かりやすいものだと、回復の術を使える法術士(ホウジュツシ)から魔術士(マジュツシ)に転職すれば攻撃も回復もできる術のエキスパートになれます。

 ほかにも斥夫(シーフ)を闘兵(ツワモノ)に転職させれば鍵・罠の解除だけでなく、戦力としても期待できるキャラクターになります。

 なお、そうやって育てたキャラクターも復活に失敗すればロスト(笑)。そのハラハラもたまりません!

 ということで、ダンジョンRPGの面白さはしっかり濃縮されていながら独特の世界観に彩られた本作。ダンジョンRPGをプレイしたい人はぜひチェックしてみてください!

製品情報

・タイトル:残月の鎖宮 -Labyrinth of Zangetsu-
・ジャンル:3DダンジョンRPG
・プラットフォーム:PlayStation4/Nintendo Switch
・発売予定日:2022年9月29日(木)
・価格:
 パッケージ版3,520円(税込)
 DL版3,520円(税込)
・CERO:B(12歳以上対象)
・開発:株式会社カエルパンダ
・販売:株式会社アクワイア


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