“ときメモGS感謝祭”感想や“ねぇ、葉月くん!”で気を付けたことは? 緑川さん、梶さん、田邊さんがコメント
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『ときめきメモリアル Girl’s Side』シリーズ20周年のイベント“ときめきメモリアル Girl’s Side 感謝祭”が9月17・18日に開催されました。
イベントでは、ゲームの舞台“はばたき市”の市制20周年を祝した“はばたき感謝祭”というお祭りが開催され、シリーズに登場する26名のキャラクターが、シリーズの垣根を超え参加・交流する姿を見ることができました。
9月18日夜の部には、緑川 光さん(葉月 珪役)、梶 裕貴さん(風真玲太役)、田邊幸輔さん(氷室一紀役)が登壇。イベント終了後に当日の感想やシリーズへの想いなどを聞きました。
なお、インタビュー中は敬称略。
他にはできない経験ができた“ねぇ、葉月くん!”
――イベント、おつかれさまでした。涙するお客様もいらっしゃいましたが、終えられての感想は?
緑川:いままで『ときめきメモリアル Girl’s Side』のイベントは、回数があっても全部に出ることはなかったんですが、今回は「ぜひお願いしたい」ということで全公演に出ることになりました。いままでもイベントのたびに、KONAMIさんはキャラを大事にしてくださっているのは伝わっていましたが、今回はいつも以上にそれがひしひしと伝わってきました。
正直、基本同じフォーマットで4回進んでいく場合、大変だろうという思いがあるのですが、それ以上に頑張らないといけないという思いがありました。もし全公演に出るとしたら誰がやるのか……やっぱり葉月くんだと思うので、どうなるか見えない部分はあったんですが、勢いで頑張った結果、うまく乗り越えられたと思います。楽しかったです。
梶:『ときめきメモリアル』、そして『GS』の歴史を知っている身としては、今回の20周年感謝祭は、その重みを感じながらの出演でした。大きな緊張感とプレッシャーがあったのですが、緑川さんや司会の森一丁さんが、作品やキャストのことを優しく包みこむように進行してくださったので、僕らも安心して楽しむことができました。また、オンラインでの生配信がありつつも、有観客での開催だったこともあって、作品ファンの皆さんの熱量を肌で感じて、改めて大きなタイトルに関わらせていただいているんだなと感じました。
作品とキャラクターが、とてもとても大切にされているからこそ、今日という日があるのだと感じ、僕の方こそ感謝の気持ちでいっぱいになりました。参加させていただき、ありがとうございました。
田邊:僕は『ときめきメモリアル Girl’s Side』のイベントに出るのが初めて。僕からしたらいまだに画面越しに見ている方たちなので、緑川さん、森一丁さん、梶さんと一緒に出られたことはうれしかったです。
一紀くんのことが好きなので、見ている方に負けないつもりでイベントに臨みました。でもファンの方も一紀くんへの愛がすごかった。さらに僕も一紀くんへの愛を増して、負けないように盛り上げていけたらなと感じました。イベント内でも申し上げましたけれども、僕の方が感謝でいっぱいという気持ちがすごく強かったです。今日はファンの方にお会いできて、本当に楽しかったですし、うれしかったです。
――新規でボイスを収録されました。演じているキャラについて、改めてカワイイところ、また他のお二方が演じるキャラへの印象をお話いただけますか。
緑川:葉月くんのようにボソボソしゃべるだけでなく、変わった言い方をするキャラはそうそういないので、自分の中で確立されています。また葉月くんは、ちょくちょく演じさせていただいているので、「どうだったっけ?」というような感覚はなく、久しぶりというよりは「元気だった? また演じられてうれしいな」くらいの軽い感じです。
キャラによっては自分の声質が変わっていることを気にすることもあるのですが、いつも通りやれたと思います。
はじめましてになるのですが、風真くんはパッと見、ツンツンしてそうだけど、素は最初から好感度がマックス。そういう展開はおもしろいと思いました。ちょっときつそうな印象があるけど、梶くんがキツそうでありつつ、優しさがにじみ出るような芝居をしているので、そういう意味でのキャスティングなんだろうと。演じる人によって印象が変わると思うので、ナイスキャスティングだと思いました。
氷室くんは僕的には氷室先生からの流れがあるんですが、『4th Heart』をやっているわけではなかったのでキャラが一致していませんでした。そんな中で、後輩くんの中では氷室くんが「カワイイ」と言っていたのに運命を感じました。また、テイストが似ているのか、子安さんっぽい声質を田邊くんに感じました。もちろん……まんま一緒の声質ではないけど、氷室先生の血筋を感じました。
梶:風真くん役としてゲーム収録を終えたあとに、『梶マリィ』としても作品に触れていたので……僕としては、風真くんは“改めずとも”、最初から最後までかわいい存在です(笑)。でも、もしかすると彼のかわいらしさって、ある程度大人にならないとわかってあげられない部分があるかもしれないですよね。いわゆる“等身大な男子高校生らしい部分”こそ、彼のかわいらしさだと思うので。
もし自分がいま高校生だったとして……どんなに仲がよくても、なかなか同級生に対して「かわいい」という感情は抱かないような気がしますし(笑)。彼は一見タフに見えますが、実は彼にしかわからない弱さや寂しさをいっぱい抱えている人なんですよね。だから、どうしても無意識に、子供っぽく周りを突っぱねてしまうところがあるんです。
全然、完璧じゃない。いちいち傷ついて、苦しんでいるんです。でも……だからこそ、そんな彼の苦悩を知れば知るほど、そんな背伸びをしたり意地を張るところが、より愛おしく感じられてしまうんですよ。
葉月珪さんは、僕のなかでは“抱きしめTシャツ”の、そして“伝説の男”という印象です!
緑川:“抱きしめTシャツ”を知っているの?
梶:『4th Heart』で、プレイヤーが身につけられるアイテムのひとつして登場するんですよ!
緑川:リアルに持っていたのかと思ったら、ゲーム中の件なのね。
梶:そうです(笑)。でも、感謝祭最後のLive2D“ねぇ、葉月くん!”のコーナーで風真くんが言っていたように、僕からすると、本当に芸能人のような存在なんですよね。今回のイベントドラマで、時空を越えてコラボレーションさせていただきましたが、実際に動いてしゃべっている葉月さんを見た時は、「これが葉月珪さんか……!」と、風真くんと同じような気持ちで感動しました。個人的には、そんな彼を演じられる緑川さんと一緒に登壇させていただけた喜びもありましたし、あらためて『ときメモGS』の根幹というか、中心にいるような人物なんだなと、カリスマ性をものすごく強く感じました。圧倒的ですね。
一紀は同じ『4th Heart』のキャラクターですが、収録は別々だったので、僕もゲームをプレイするなかで彼のキャラクター性を知っていく形でした。田邊くんとの初共演も楽しかったですし、今回のイベントで、より一紀のことを知ることができてうれしかったですね。
それこそ緑川さんが感じられたように、表面的な印象と中身のいい意味でのズレを感じて、それがあるから人っておもしろくて、「好き」っていう気持ちに発展していくんだろうなとあらためて感じました。なので今回のシリーズコラボは、キャラクターたちの新たな一面を知ることができるいい機会になったのかなと思います。演じる田邊くん含めて、一紀のことがますます気になりましたね。
『4th Heart』の仲間と一緒に登壇させていただけたことが、すごくすごく幸せでした。ぜひ今後、『4th Heart』でのイベント開催も期待したいですし、そうしてキャラクターへの理解を重ねていって、またこういった周年祭をお祝いできたらうれしいです。作品とキャラクターにリスペクトの気持ちを持って、これからも精進していきます!
田邊:一紀くんは後輩で、中学生から上がってきてすぐの状態です。“氷室”という名字にとらわれて、自分を大人っぽく見せるところやメガネでガードするなどの部分があるんですが、時折「ナスはなし」とか、まだ幼い部分があるのはカワイらしいと思います。
弟の結紀くんに対しては、お兄ちゃんという姿勢、視点もあります。そんなお兄ちゃんらしいところを含めて、カワイらしい部分は尽きないのですが、3年間で成長していく過程、心の中の葛藤も描かれているので、そこも彼のよさの1つだと思います。
葉月くんとは「はじめまして」ですが、一紀くんは知っている存在。僕も今日のイベント中でアニメーションや花火のシーンを見てキュンとときめき、「これが葉月 珪か!」というのを体感できました。ファンの皆さんと同じ気持ちになれたので、会えてよかったですね。
リョータ先輩は、一紀くんとしても役者の僕としても先輩……後輩目線で演じやすい部分がありました。リョータ先輩に対して、バチバチする関係だったのですが、そんなやりとりの中でもすごさを感じるところもあり、収録している時にも「リョータ先輩に負けないようにがんばろう!」と意識させていただきました。一紀くんはもちろん、僕の中でも大きな存在です。
――最終公演では“ねぇ、葉月くん!”のコーナーに風真くんが出演されました。あちらのコーナーでユーザーに応対される時にどういったことを心がけられましたか?
緑川:あれはあくまでアドリブなので、迂闊なことを言えない部分はもちろんあるのですが、葉月くんは饒舌ではないので、「……ありがとう」で逃げることはできるだろうというのはありました。
(一同笑)
緑川:いっぱいしゃべるのはうれしいのですが、しゃべることによって墓穴を掘る可能性もあるキャラ。広げられそうであれば広げるのですが、最低でも一言、できれば二言、拾えそうならば三言くらいかなと思いつつ、毎回ドキドキでした。
「こんな質問が来たらこんな風に」というガイドはあるのですが、必ずそれが来るわけではありません。あのシーンは目を閉じて、ちゃんと質問を聞いてから答えるという、皆さんとの時間を共有できたと感じます。
梶:いまの緑川さんの話を先に聞いていたら、少しだけ気が楽になっていたんじゃないかなと思います(笑)。最後の4回目だけ、しかも葉月さんと一緒に出演させていただくなんて畏れ多すぎて……正直、とても不安でしたね。とはいえ、これ以上なくありがたいお声がけですからね。微力ながら、何かお力添えできれば、という覚悟でやらせていただきました。ものすごく緊張しましたけど、風真くんとして、『4th』のキャラクターの一人として、お越しくださった皆様に少しでもときめきをお届けできていたらうれしいです。
役者個人の感想としては、意外にも楽しかったというか……他では感じたことのない感覚でしたね。目の前にカメラがあって、自分の身体の揺れや口の開き具合、瞬きに合わせて風真くんが動いてくれるんです。なので、いつも以上に、動きも含めて、自分の表現がキャラに乗るんだなというおもしろさがありました。もちろん、緊張感も倍増してましたけどね(笑)。
別のモニターには、お客様の様子が映し出されており、「こんなふうにリアクションしてくださっているんだ」というのがわかって、とても新鮮でした。ゲーム実況をしていた時にもチャットでのリアクションはいただいていましたが、そこを一歩超えて、テキストだけではない生の反応が見えて、すごく感動しましたね。そして、それを受け取って風真くんとして返す、というのは新たなお芝居の形だなとも感じました。間違いなく“幸せな空間”がそこにはあって……その中に加わらせていただけて本当に光栄でしたし、僕自身も幸せでした。
――田邊さんはやりとりをご覧になられていかがでしたか?
田邊:裏で画面越しに見させていただいたのですが、感動しました。タイトルの垣根を越えて、王子キャラが会話している……ファンの皆さんもそうだと思うのですが、「今はこんなことができるんだな」と思いました。
緑川:思い出したんですけど、口を大きめに開けないと反応しにくいみたいなんですが、そんなに大きく口を開けないキャラなんですよ。だけど開けないといけないし、せっかくなので口を大きめに開けつつの発声でした。
梶:ちょっとキャラが変わっちゃいそうですが…(笑)。
田邊:“Nana号室のトビラ”もそうですが、収録をどのようにしていたのか、今お話を聞けたのですが少し見てみたかったですね。いろいろと気になる時間ではありました。
――ゲーム内で見てほしいイベントシーンを教えていただけますか。可能であればネタバレは避けていただき……。
一同:難しい!!
梶:正直、お伝えしたいことは沢山あるんですけど……(笑)。個人的にはプールや海など、風真くんの苦手な場所でのデートは反応がおもしろかったかなと思いますが……やっぱり大事なのは“風真くんの9年間”という要素だと感じています。それに尽きます。
そんな、彼の9年間が埋まっていくようなイベント……例えば芋掘りの思い出エピソードや、ADVの「9000キロ」を読んでいただくと、それこそ風真くんの表面的なものだけじゃない、本質的な部分が見えてくるはず。「9000キロ」は、数十分のプレイで見ることのできるイベントなので、まずはそれだけでも触れてみていただければと思います。きっと、彼のことを「もっと知りたい」と思っていただけるフックになるはずですので!
田邊:僕はいまだに到達できていないのですが“修学旅行”です。パラメータも関係して難易度が高いのですが、「一紀くんはこういうことをするんだ」と思うので、ぜひ見ていただきたいです。
それと合わせてADVイベントのシナリオを見ていただけると、彼の考えていることがわかります。毎イベントごとの感情が見えるのでそこを見ていただきたいです。
緑川:2人に比べて記憶が曖昧ですけど……喧嘩を買うシーンがあるのですが、そこはカッコいいと思いました。あとは……ぶっちぎりでラスト。決して饒舌でない葉月くんが延々と喋っていきます。そして曲もあり、すべてが最高で、何度見ても泣きますね。いろいろなことを乗り越えてあのシーンにたどり着いたため、「『ときメモ』はいいゲームだな……」と当時思いました。あのラストは本当に秀逸です。
攻略キャラとして見ると、男性向けの『ときメモ』の時からセンターキャラは特別攻略が難しいというのがあり、葉月くんもそちらに該当します。ですが、攻略したら絶対に報われるので、何かの機会があり、もしプレイすることがあれば、途中で投げずに、諦めるのではなく、そのシーンまで見て終えてください!
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