“ご縁”から生まれる新作ゲームも。ゲーム業界の交流会“928 ご縁の会 2022”レポート
- 文
- 電撃オンライン
- 公開日時
2022年9月28日に、東京・渋谷で、ゲーム業界にまつわる企業が参加する交流会“928 ご縁の会 2022”が開催されました。
本イベントは、チュンソフトの創業メンバーのひとりでキーワーズ・インターナショナルやスナッグルアップに勤める中西一彦さんの主催によるもの。多くのゲーム会社の方が参加し、歓談するだけでなく、ステージ上でのトークやプレゼンも行われました。
ちなみに、この交流会は中西一彦さんの誕生日(4月28日)にちなんで渋谷で行われていた交流会“428 ご縁の会”をべースにするもので、フランクな形の交流会となっていました。
【会場で行われたプレゼン】
・「ゾンビ・オブ・ザ・ドット」コトブキソリューション常務取締役 黒川さん
・ヴァルキリーエリュシオンの発売を明日に控えて」スクウェア・エニックス プロデューサー兼ディレクター 近藤さん
・「10社限定!動画制作1本無料キャンペーン」メイラボ セールスマネージャー 立石さん
・「世界最小・最上グレードのMEMS センサー開発」MEI-Micro Inc, CEO ロスさん
・「The Stranger」ヴァイオリニスト 天野さん
・「石森プロについて」石森プロ 後藤さん
・「インターネットトラフィックから見たゲーム業界」ルーメン・テクノロジーズ 中原さん
・「キーワーズ・インターナショナル新代表就任の挨拶」キーワーズ・インターナショナル ハンサリさん
歓談の中、ステージでスピーチも!
最初のトークでは、ケムコブランドを有するコトブキソリューションから、常務取締役・黒川さんと、ゲームデザイナーのイシイジロウさんが登壇。新作『ゾンビ・オブ・ザ・ドット』について語られました。
イシイジロウさんによると、去年の“428 ご縁の会 2021”(オンライン開催)を通じてケムコと知り合い、ドットのゾンビゲームをやりたいという話で盛り上がったそうです。そして、実際にケムコの経営戦略ならいけるんじゃないかという話になり、1年で形になったと語っていました。
なんと、当時は朝の4:00までお話で盛り上がったそうです。熱量がすごい!
© 2022 KEMCO/Hit-Point/JiroIshii
次に、“『ヴァルキリーエリュシオン』の発売を明日に控えて”というテーマで、スクウェア・エニックスのプロデューサー兼ディレクター・近藤さんが登壇。
「宣伝に来ました」と冗談を交えながら、『ヴァルキリーエリュシオン』のゲーム概要を説明。キーワーズ・インターナショナルとのご縁については、『ヴァルキリーエリュシオン』のモンスターの3Dモデリングを傘下のラクシャデジタルで担当してもらったとのこと。非常にスムーズに制作を進めることができたそうで、「ハイエンド3Dを作る際はキーワーズさんがおすすめです」とプッシュしていました。
●動画:『ヴァルキリーエリュシオン(VALKYRIE ELYSIUM)』トレーラー#2
3組目は、メイラボのセールスマネージャーの立石さんがスピーチを実施。メイラボは、ゲームに特化した動画制作や広告運用を行うサービス“Mr.GAMEHIT”などを運営している企業です。
“928 ご縁の会 2022”では、多くのゲーム業界の企業が参加していることから、“10社限定!動画制作1本無料キャンペーン”を実施。参加している企業の動画広告を、無料で制作するというキャンペーンについて紹介をおこないました。
前半最後には、MEI-Micro Inc,のCEO・ロスさんが、“世界最小・最上グレードのMEMSセンサー開発”についてプレゼンを行いました。
「かなり緊張しております」と語ったロスさんは、電子回路と機械要素を1つの基板に組み込んだ“MRMS(メムス)”について解説を行いました。スマートフォンにも使用され、ARやVR等まで応用可能なシステムについて、さらなる知見が広がるスピーチとなりました。
前半のスピーチを終え、15分ほどの歓談の後、プレゼンは後半へと移ります。
ゲーム業界の開発だけではなく、音楽関係の人も登壇したのが、“The Stranger”の動画投影を行った、ヴァイオリニストの天野さん。
『ファイナルファンタジー』シリーズなど、多くのゲーム作品の音楽に携わったということで、ゲーム音楽のレコーディングについても慣れているそうです。
続いてのプレゼンは、石森プロの後藤さんが担当。石森プロは、石ノ森章太郎さんの作品のライセンス管理を行い、マンガ制作やコンテンツ制作を行うプロダクション。
石ノ森章太郎作品とゲームを含めたデジタル系サービスとのコラボや、ゲームのロゴやキャラクターと言ったデザイン制作、ゲーム用リメイク企画なども請け負えると語っていました。
続いて、“インターネットトラフィックから見たゲーム業界”という名目で、ルーメン・テクノロジーズのセールスエンジニア・中原さんから、グラフを表示させてゲーム業界のとあるデータの解説が行われました。
インターネットグラフィックの年率何%増えているか、オンラインゲームとWEB閲覧、どちらの伸び率が大きいかなど、さまざまな視点からデータが提示されました。
“928 ご縁の会 2022”を締めくくるのは、本イベントを開催した中西一彦さんが勤めるキーワーズ・インターナショナルによる新代表就任の挨拶。新たに代表取締役として就任するハンサリ・ギオームさんの挨拶が行われました。
ハンサリさんはフランス出身で、日本のアニメやゲームなどのサブカルに興味を持っている方。空手経験もあるなど、日本の文化に興味があり、その影響でゲーム業界に入ってきたとのこと。ゲームやアニメへの熱量が感じられる、楽しいスピーチとなっていました。
ちなみに意外な共通点(!)として、ハンサリさんは中西一彦さんと同じ4月28日が誕生日とのことでした。
キーワーズスタジオは、2008年創業のWizcorpIを傘下にして、日本市場にて、国内外のゲームパブリッシャーをサポートしています。また、2004年にゲーム業界に参入して以来全世界23か国に70前後のスタジオがあり、特に2014年から、10年弱で大きく成長を遂げている企業です。
ハンサリさんは、「日本国内の事業展開を加速しているのは、私に影響を与えた日本の文化、ゲーム業界に感謝をしているからです!」と述べ、就任のあいさつを締めくくりました。
こういった交流会をきっかけに新たなゲームが作られたり、新たなビジネスが生まれて行ったりと、まさに“ご縁”が生まれていく“428 ご縁の会”(今年は新型コロナの影響で“928 ご縁の会”)。今回の“928 ご縁の会 2022”がきっかけで、また新たなゲームが生まれるかもしれませんね!
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります