イシイジロウの熱量から生まれた『ゾンビ・オブ・ザ・ドット』開発秘話。交流会での運命的な出会いから1年でスピード開発!

電撃オンライン
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 2022年9月28日に、東京・渋谷で、ゲーム業界にまつわる企業が参加する交流会“928 ご縁の会 2022”が開催されました。

 本イベントは多くのゲームのローカライズや開発に携わってきたキーワーズ・インターナショナルに勤務する中西一彦さん主催によるもの。多くのゲーム会社の方が参加し、歓談するだけでなく、ステージ上でのトークやプレゼンも行われました。

 本記事では、イベント内で語られた『ゾンビ・オブ・ザ・ドット』について紹介します。

「ドット絵のゾンビゲームを作りたかった」。その理由は?

 ケムコブランドを有するコトブキソリューションから、常務取締役・黒川さんと、ゲームデザイナーのイシイジロウさんが登壇。新作『ゾンビ・オブ・ザ・ドット』について語られました。

 『ゾンビ・オブ・ザ・ドット』のPVが放映され、黒川さんとイシイジロウさんのトークが繰り広げられます。


 黒川さんとイシイジロウさんは、去年の“ご縁の会(オンライン開催)”を通じて知り合ったそうです。

 そもそもイシイジロウさんは大のゾンビ映画好き。なのでゾンビゲームも好きですが、3Dのものが主流ななか、イシイジロウさんはドットのゾンビゲームをやりたいという話をしていたそうです。というのも、ゾンビゲームはアクションゲームなど、反射神経が必要なゲームが多く、イシイジロウさん自身がアクションが得意ではなくじっくりと楽しめるRPGタイプのゲームを作りたかったとのこと。

 ただ、最近のゲームは大作主義のものが多く、2Dの小規模~中規模のゲームで新ジャンルなどという企画提案はなかなか通りにくくなっており……というなかでイシイジロウさんが出会ったのが、コトブキソリューションの黒川さんでした。

 ケムコブランドはフィーチャーフォンの時代から2Dゲームを中心とした戦略をとっており、最近はSwitchなどでもRPGを中心とした2Dゲームを多く輩出しています。

 そして、2人のゲーム談義は朝の4時まで盛り上がり、実際にケムコの経営戦略ならいけるんじゃないかという話になり、開発がスタート。わずか1年でしっかりとした形となり、この冬の配信が予定されています(最初はスマホアプリで配信し、追って家庭用ゲーム機でも展開予定)。

 ゲームはいろいろな形がありますが、こういった個人の熱量をベースにゲーム開発が行われ、形になっていくことは、とても素敵なことではないでしょうか。また、分業が進んでいる昨今のゲーム業界で、企画・原案・監修をイシイジロウさん1人で行うということも、あらためて「ゲームは個人のアイデアから生まれるもの」という原点を見る感じがします。完成が楽しみですね!

『ゾンビ・オブ・ザ・ドット』とは?

 誰もが遊べるゾンビのゲーム。ゾンビRPG。原典のようなゾンビ物のドラマ性を、企画・原案・監修イシイジロウで紡ぐ1つの物語。開発はケムコと一緒に長年RPGを制作しているヒットポイントが担当。


ジャンル:ゾンビRPG
企画・原案・監修:イシイジロウ
開発会社:株式会社ヒットポイント
発売予定:2022年冬
対応機種:iOS・Android(2023年以降、家庭用ゲーム機向けに移植予定)

© 2022 KEMCO/Hit-Point/JiroIshii)

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