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『うたわれるもの 二人の白皇』杉山大インタビュー。「抑圧された気持ちを解放し、優しさを憎しみに全振りして演じました」

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 現在放送中のアニメ『うたわれるもの 二人の白皇』。本作に出演する声優陣のメールインタビューを複数回にわたってお届けします。

 メールインタビューの第13回は、マロロ役の杉山大さん。『二人の白皇』ではどんな心境でマロロを演じられたのでしょうか? 放送を楽しみにしている人は、ぜひご覧ください!

マロロ役・杉山大さんにインタビュー

  • ▲杉山大さん

――2006年に放送された『うたわれるもの』から16年、2015年放送の『偽りの仮面』から7年の歳月が経過しました。完結した本作に対してどのような感慨をお持ちですか?

 マロロのオーディション原稿を読んだあの瞬間からそんなに経ちましたか。

 最初は『うたわれるもの』を紡いできたスタッフさん、キャストさん、『うたわれ』ファンの皆様に恥じぬようにとのプレッシャーから、怖じ気付くこともありましたが、最終的には全力で挑ませていただけたのでないかと思っています。月並みですが、この作品に関われたことを心から感謝をしています。

――これまでマロロを演じてこられて思い出に残っているエピソードを教えてください。

 直接マロロのことではないのですが……藤原啓治さんと2人で飲みに行けたことです。ずいぶん昔からお会いするたびに優しくいじっていただいていたのですが、『うたわれ』の現場で初めて飲むことが叶いました。マロロをやっていなければその機会は訪れませんでした。ずっと心から大好きな人です。

 そしてその藤原啓治さんの役を受け継いだ座長・利根健太朗さんの生き様を目の当たりにすることができたことを含めて、忘れられないエピソードです。

――シリアスに展開する『二人の白皇』ですがご自身のキャラクターをどのように演じていこうと思われましたか? また、前作『偽りの仮面』の前半ではコメディ色豊かでしたが、演じられるうえで気を付けられたことはありますか?

 マロロの素を占めているのは優しさ成分だと思います。そこにマロロが置かれている状況によって生まれた、本人も気付いていない抑圧された気持ちを重ねると、いつものマロロなのかなと。

 人は一生懸命生きているほど、真剣なほど、時におもしろおかしくコメディチックに見えますから、前半はとにかく一生懸命にマロロとして生きることを心掛けていました。本作のマロロは、抑圧された気持ちを解放して、優しさを憎しみに全振りして演じました。ベースは、マロロが人情的ではなく、ただ合理的に生きたらこんな感じではと。そこに素マロロが抵抗したり、更に幻覚も幻聴もあるので、その切り替えに気を付けたのと、あんな状況でも常に優しさマロロが心に居ることを意識しながら演じるようにしました。ドMの所業ですね(笑)。

――演じられているキャラクターにつきまして、本作の見せ場や注目してほしいポイントはどこですか?

 ゲームでは基本1人収録だったので相手の方とセリフの掛け合いはなく自分の間合いで演じられたのですが、アニメはゲームと違ってセリフを凝縮していて、また速いので、頭がおかしくなりそうでした。ですが、基本収録の時は利根さんがいてくれたので、そこに乗っかって、なんならオシュ登りをしながらやらせていただけました(笑)。そんなゲームとはまた違う生々しさを楽しんでいただけたら嬉しいです。

――これから『二人の白皇』を視聴するファンの皆様へメッセージをお願いします。

 一度ゲームで完結してるものをもう一度アニメでやる意味の1つは、好きな作品をもう一度新しい熱量で見られることにあると思います。作品作りは一期一会で、関わった全てのスタッフさん、全てのキャストさん、全てのファンの皆様、誰1人欠けても完成しないものだと思います。そんな瞬間を、キャラの数だけ正義があるように、欠かせない皆様それぞれの方が、それぞれの熱い思いで楽しんで頂けたら嬉しい限りですね!

 こむずかしいこと言いましたが、おじゃおじゃ言ってる時が一番楽しいです♪

 ありがとうございました。

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