薄型軽量だけどスペックに妥協なし! コスパに優れたGALLERIA(ガレリア)ゲーミングPC【電撃ベストバイ2022】
- 文
- 宮里 圭介
- 公開日時
- 最終更新
ゲーミングPCはゲームを快適に動かすため、高性能なパーツがふんだんに使われています。この高性能パーツは性能が高い半面、消費電力が高く、発熱も大きくなりがち。これを安定動作させるにはしっかり冷却する必要があり、結果、冷却パーツのためにPC本体が大きく、重たくなります。
デスクトップPCで多くのゲーミングPCがタワー型となっているのは、こういった理由があるからです。ノートPCでも状況は同じで、15型以上のサイズで厚みが2.5センチ以上、という製品が大多数となっています。
今回紹介する「GALLERIA RM7C-R35T」は、そんな大きなサイズが主流のゲーミングノートPCとは一線を画した製品。一番の違いは、その薄さでしょう。約19.9mmという薄さはモバイルノートPCと呼んでもいいほどで、実際、持ち歩いても苦にならない約1.43kgという軽さも実現しています。
これだけ薄くて軽いと性能が低いのではないかと気になりますが、こればかりは試してみなければわかりません。そこで、まずは「GALLERIA RM7C-R35T」のゲーミングノートPCとしての特徴を紹介し、その後、実際のゲームで実力をチェックしていきましょう。
薄くて軽くてもスペックに妥協なし! 機能も充実して使いやすい
大きさは、約313.8×219.7×19.9mmというA4ファイルサイズ。普段使っているカバンにしまえるサイズとなっているため、持ち出す必要があるときでも、運搬方法で困らないのがメリットです。また、このサイズながら画面は14型とギリギリまで大きくとられているため、見やすくなっているのもうれしいですね。
解像度は1920×1200ドットと、フルHDより縦方向に120ドットほど広くなっています。わずかな差と思われがちですが、実はこれが重要。ブラウザーや表計算ソフトなどで1画面に表示できる情報量が増えるほか、書類の見開き表示で左右の余白が減り、より見やすくなります。ゲームには影響ありませんが、レポートや書類作成、その他ソフトの利用で威力を発揮してくれるでしょう。
性能面では、CPUにCore i7-12700Hを搭載している点に注目です。これは、14コア/20スレッドという高性能CPUで、デスクトップPCと比べても、見劣りしないだけの性能をもつのが特徴です。高性能となると発熱が気になりますが、従来のナノダイヤモンド配合グリスと比較し、5~6倍もの熱伝導率があるという液体金属を採用することで、素早く冷却できるよう工夫されています。
また、GPUにはGeForce RTX 3050 Tiを搭載。GPUとしては十分な性能を持っており、ほとんどの3DゲームをフルHD(1920×1080ドット)の高画質設定で遊べるだけの実力があります。実際にゲームをプレイした感触は後程紹介しますが、先に結論だけ言うと、快適そのものでした。
もちろん、メモリは16GBと十分。SSDは512GBあり、ゲームの大型タイトルを複数インストールするのも余裕の容量です。ゲーミングPCとして、十分なスペックを備えているのは間違いありません。
性能だけでなく、操作性の面でも優秀です。キーボードは配列が素直で妙に小さなキーなどもなく、タイプしやすいものを採用。軽いクリック感のある押し心地もあって、軽快にタイプできるのが魅力です。
タッチパッドがとても大きいのも、操作性の面でプラスとなっています。ただし、大きいと手のひらが当たりやすくなり、ポインターが勝手に動いてしまうといった誤操作の原因になりがちです。「GALLERIA RM7C-R35T」ではこれを防ぐため、手のひらは認識せず、指の先だけ認識するパームリジェクション機能を搭載。これにより、操作性を向上させています。
ちなみにタッチパッドの角にある「・」印をダブルタップすると、タッチパッドが無効化されます。これはタッチパッドではなくマウスを使うときに重宝する機能で、とくにマウスの出番が多いゲームで活躍してくれるでしょう。
周辺機器の接続でよく使うUSBは、Type-A×2とType-C×2を装備。USBメモリーやゲームパッド、マウス、ヘッドセットなど、多くの機器を着脱して利用できます。
忘れてはならないのが、カメラ機能。通常のカメラだけでなくIRカメラも装備しており、Windows Helloによる顔認証が利用可能です。カメラに顔を向けるだけで、サインインなどのパスワードやPIN入力をパスできるため、積極的に活用したいですね。
実際のゲームでプレイ感をチェック。高画質設定で難なく動く実力アリ!
まず試したのは、人類が宇宙へと進出した世界を舞台にしたSFオープンワールドRPGの『Tower of Fantasy(幻塔)』。
デフォルトの画質設定は、画面設定がプリセットの「良好」、解像度が「1280×720」となっていましたが、「GALLERIA RM7C-R35T」にとってこの設定は軽かったようで、かなり余裕がある感触。そこで、プリセットを「究極」、解像度を画面の最大となる「1920×1200」に変更。この設定でどのくらい遊べるのかを試してみました。
さすがにこの設定だと多少重たくなるかなと考えていましたが、予想以上に健闘。左上に表示されるフレームレート(1秒間に描画される画面の回数)をチェックしていましたが、通常のフィールドであれば100fps前後で安定し、たまに90fpsあたりに落ちることがある程度。敵が多く、派手なエフェクトがあるシーンであっても60fps前後は出ていて、プレイに全く支障がありませんでした。
なお、フレームレートは常時30fps以上あれば十分遊べるレベルで、60fpsを超えていれば、かなり快適に遊べるレベルとなります。この基準から見ても、十分な性能があるといえるでしょう。
極まれにですが、わずかに引っかかる感もあったので、シーンによってはもっとフレームレートが下がっていたかもしれません。とはいえ、その場合でも引っかかるよう感じたのはほんの一瞬。すぐに滑らかな表示に戻るので、プレイに影響はありません。
続いて試したのは、人気アニメ「ガンダム」に登場するユニットを操作し、6vs6の戦いが楽しめるFPS『ガンダムエボリューション』です。
解像度を「1920×1200」、グラフィック品質を「高」にして「プラクティス」(戦闘訓練場)で動きを確認したところ、どんなシーンでも表示が滑らかで、違和感なく動けました。その後、グラフィック品質を「最高」へと変更。同じように試したところ、急に振り返ったときなどに、わずかながら表示が引っかかるかなと感じた程度で、ほぼ「高」と同じプレイ感でした。
まず影響ないと思える範囲ですが、一瞬の遅れが勝敗に影響することもあるFPSですから、「高」設定で遊ぶほうがよさそうです。
最後に試したのは、最近リリースされ注目されている『オーバーウォッチ 2』です。近未来を舞台としたFPSで、個性豊かなヒーローを駆使し、5vs5のチーム戦が楽しめます。
画面の設定では、「ダイナミックレンダースケール」を「OFF」にし、「グラフィック品質」を「ウルトラ」に変更。画面左上にフレームレートを表示し、プレイ中にチェックしてみました。
軽めのゲームとなることもあって、動作は快適。多くのシーンで常時100fps以上をキープしており、何の心配もなくプレーできます。画質を更に上の「エピック」にすると70fps前後まで落ちてしまうことがあるものの、それでもまだまだ快適です。
今回試したのは軽量~中量級のゲームとなるため、1920×1200ドットの画面でも、高画質設定で快適にプレー可能でした。重量級のゲームでもタイトルによっては高画質で遊べるだけのポテンシャルがあるため、ゲーミングPCとしては十分満足できる性能といえるでしょう。
ちなみに『GALLERIA RM7C-R35T』のディスプレイは60Hz駆動であり、60FPS以上は表示されません。
サイズも性能も機能も◎ 高いレベルでバランスのとれた優れたゲーミングノートPC
「GALLERIA RM7C-R35T」はゲーミングノートPCというだけに、ゲームを快適にプレイできる性能は当然あります。それに加え、コンパクトなボディに広くて見やすい画面、持ち運びが苦にならない軽さ、操作性の高いキーボードやタッチパッド、使いやすい機能などが凝縮されており、ゲーミングPCという枠で語るのがもったいないほど。
製品のキャッチコピーに「やりたいこと、ぜんぶ。もちろんゲームも。」と書かれていますが、まさにその通り。
ゲームもプレーしたいけど、他の用途でも使いたい、ノートPCとしての使いやすさも重視したいという人にとって、「GALLERIA RM7C-R35T」はきっと満足いく1台になってくれるでしょう。
※価格・構成については、2022年10月24日時点の情報です。最新情報についてはドスパラにてご確認ください。
※本製品はBTO製品の為注文時期によって内部で使用されているパーツが異なる場合があります。その為計測した結果と実際の数値が異なる場合があります。
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