『ドラゴンクエスト』堀井雄二や『妖怪ウォッチ』日野晃博が玩具をデザイン。『クリエイターズグリコ』発表会レポ
- 文
- セスタス原川
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グリコは、栄養菓子“グリコ”発売 100 周年を記念した特別商品『クリエイターズグリコ』を11月22日から数量限定発売します。本商品は、日本を代表するクリエイター10名がデザインした玩具がセットになった特別なグリコです。
デザインにはゲームクリエイターも参加。『ドラゴンクエスト』の生みの親である堀井雄二さんと、『イナズマイレブン』や『妖怪ウォッチ』など数々の作品を手掛けた日野晃博さんがデザインしたおもちゃが含まれています。
今回は日野さんをはじめ、玩具のデザインを行ったクリエイターの方々が参加した発表会の模様をお届けします。
クリエイター陣が語るグリコの思い出とは?
江崎グリコ株式会社の江川氏から、グリコの歴史と『クリエイターズグリコ』が発売に至るまでの経緯の紹介が行われました。
今までは“おいしさ”“健康”というスローガンでさまざまなお菓子を世界中に提供してきたグリコ。この度の100周年を機に“健やかな毎日”“豊かな人生”というパーパスを新たに掲げることになったとのこと。
そして、グリコと言えばおまけに玩具をつけたお菓子。これまでグリコは3万種類の玩具を開発しており、総数は55億個に及びます。
今回の『クリエイターズグリコ』は、そのグリコのお馴染みの玩具付きのお菓子の流れを汲みつつ、玩具を各デザイナーが持つ想いの詰まった特別な仕様にした商品です。造形はフィギュアメーカーの海洋堂が行います。
この商品は「これまでグリコに触れたことのある人々が改めてグリコの存在に気が付くきっかけになってほしい」「今のグリコが新しく掲げたパーパスを知ってもらいたい」という目的で開発されました。
日野氏がデザインした玩具は『ジュエルエージェント・ベティレイ』というオリジナルキャラクターフィギュアです。
このキャラクターには「太古から地底に眠る琥珀に魂が宿った。中学生メイと出会い、引っ込み思案の彼女を救う」というストーリーが用意されています。他にも、さまざまな背景設定があるとのこと。
堀井雄二さんのデザインした玩具は『ぼうけんのへや』。さまざまな組み合わせで、自分が思い描く部屋を組み立てられる玩具です。
「自分はこんな場所に行きたい」「こういう宝を見つけたい」と、子供たちの持つ好奇心をくすぐります。まさに日本のRPGを代表する『ドラゴンクエスト』の生みの親である堀井さんらしい玩具と言えるでしょう。
その後のトークパートでは、今回の『クリエイターズグリコ』にクリエイターとして参加した中から7名が登壇。それぞれのデザインした玩具について解説を行いました。
登壇した日野さんは、今回デザインした玩具について、子供たちに夢を与えるヒーローやヒロインがグリコの箱から飛び出してくるようなイメージをしたとのこと。
日野さんにとって幼い頃からグリコは近しい存在であり、当時には箱買いを頼むほど入れ込んでいたモノだそうです。
今回のオファーを受けた際には、遊び心を生むきっかけとなったグリコに関われることを嬉しく思いつつ、楽しみながらデザインに取り組んだとのことです。
他にも、『映像研には手を出すな!』で知られる漫画家の大童澄瞳さんをはじめ、建築家の隈研吾さん、コンセプターの坂井直樹さん、プロクラフターのタツナミシュウイチさん、美術家の長坂真護さん、クリエイティブコミュニケーター、デザイナーの根津孝太さんが今回の発表会に登壇。それぞれのデザインした玩具に対する想いを語りました。
トークでは、各々がグリコの思い出を語る場面がありました。今回参加したクリエイターの方々は年代こそ違いますが、みなさん幼少期にグリコとの思い出のエピソードがあり、古くからグリコが愛され続けてきたことを感じることができました。
特に、坂井直樹さんの語る戦後間もない頃のエピソードはインパクトがありました。当時は文字通り何もない状況だったので、お菓子に玩具がついてくるという感動はとても大きかったそうです。タツナミシュウイチさんは、幼少期に廃材を集めてモノ作りをしていた際に、そこに必ずグリコのおまけが存在していたのを覚えていたそうです。
どの玩具も手のひらに収まるようなサイズ感ですが、そのデザインは非常に細かい部分までこだわりを持って作られており、背景設定なども凝ったものになっています。みなさんは自身の設計した玩具について説明をする際には、持ち時間だけでは語り足りないような様子でした。
『クリエイターズグリコ』は11月22日より発売。お菓子と玩具がセットになった通常製品に加えて、各クリエイターごとに3種類の色違いの玩具がセットになった『クリエイターズ BOX』、全ての玩具がセットになった『コンプリートBOX』も登場します。
レベルファイブの日野さん、『ドラゴンクエスト』の生みの親である堀井さんをはじめ、数々の著名クリエイターのみなさんがデザインした玩具には、スケール以上に大きな想いが込められています。改めてグリコの歴史を感じられる製品になっているので、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
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