楽しいなら重力を無視してもいいじゃない。無茶苦茶なアトラクション作成やパーク運営が楽しい『Park Beyond』レポート
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- まさん
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バンダイナムコエンターテインメントが2023年に発売を予定しているPS5/Xbox SeriesX|S/PC(Steam)用ソフト『Park Beyond(パークビヨンド)』。遊園地の開発や経営の基本的な部分が楽しめるデモ版が、メディア向けに公開されました。そのプレイレポートをお届けします。
『Park Beyond(パークビヨンド)』は、Limbic Entertainmentが開発しているテーマパークマネージメントゲーム。現実では不可能なほどの重力に逆らった動きができるジェットコースターや刺激的な乗り物の開発に、本格的な遊園地を経営していく経営シミュレーションが合わさった作品になっています。
メディア向けのデモ版では、TGS2022でも展示されていた「ミッション1」でジェットコースター作りを学べるのに加えて、経営部分のチュートリアルとなっている「ミッション2」もプレイ可能。
また、サンドボックスモードでは自由に遊園地経営を楽しむことができました。デモ版でわかった本作の魅力とゲームの流れについて解説していきます。
ストーリーに沿ってジェットコースター作りを学べるミッション1
遊園地作りが楽しめる本作ですが、最初のチュートリアルはジェットコースターの作成からスタート。やはり、遊園地の目玉と言えばジェットコースターですからね。初代PSくらいの時代から、コースター作成だけでも1つのゲームになるくらい、ジェットコースターを作れるゲームには需要がありました。
本作はジェットコースター作成ゲームではなく、遊園地を運営する作品なのですが、その内容は本格派。ゲーム内で設置できるアトラクションの1つとは思えないくらいに作り込まれています。
チュートリアル自体も捻っていて、興味を引く内容でした。まず、街中にジェットコースターを設置するというシチュエーション自体が独特です。
家の窓から投げた紙飛行機がきっかけで、街中にジェットコースターを設置することになった主人公(プレイヤー)が、指示された通りにレールを敷いていくという導入なのですが、あまりにも豪快。言われた通りに繋げていくだけで、簡単に巨大なジェットコースターが作れてしまいます。
覚えることが多くて戸惑うかもしれませんが、チュートリアルは丁寧なのでしっかり読んでおきましょう。すぐに、ジェットコースター作りに慣れるはず。
そして、単純なジェットコースターじゃないのも本作ならではの特徴と言えます。レールだけではなくギミックも設置できるのですが、ちょっと……どころか、かなり変わっているんですよ。
大砲から撃ち出されて空中を飛んだり、道なき道をコースとして利用できるのです。重力なんて関係なし。無茶苦茶なコースが作れちゃいます。もし、現実で作ったとしたら大事故確定ですが、ゲームなので安全設計。現実では不可能なジェットコースターを作っちゃいましょう。
大砲でお客の乗った車両を空中に発射し、離れたレールに着地させるギミック。どう考えても危ないけれど、このゲームなら事故の心配はありません。夢がある!
指示通りにジェットコースターを完成させたら、ミッション1は終了。最後に完成したジェットコースターに試乗して、いよいよ本編となる遊園地経営が始まります。
そうです。まだ本編が始まってすらいなかったのです。だって、ジェットコースターを作っただけですしね。本番はここから!
経営を学べるミッション2で、パーク運営の楽しさを味わう
ミッション2では、ビジョネアー(アイデアマン)のフィルとCEOのイジーに支えられながら、いよいよ遊園地の経営に乗り出します。まず、最初に若者向けか家族連れ向け、大人向けの3つのなかから想定するコア層を選択。パークのテーマを決めたら、いよいよ自分だけのパーク経営の時間です。
自分は家族連れのコア層を想定したパークでプレイ。何もない荒野から始まるかと思いきや、どうやら過去に使われていた遊園地の跡地を修繕しながら経営するみたいですね。
まばらに放置された古い施設と、繋がってすらいない道路が廃園としかいえない雰囲気を出しています。
とりあえず、道路が繋がっていないと誰も移動できないので、まずは言われた通りに道路を設置。理想的な形にするべく、じっくり悩んでも大丈夫です。
なぜなら、ゲーム内の時間はいつでも一時停止できます。配置の変更をしたいときや、施設内の価格を変えたいとき。お客様の要望をチェックしたいときなど、じっくり考えたい時は一時停止すればOK。逆に早送りすることもできます。
道路を繋げただけで安心してはいけません。アトラクションがなければ遊園地とは呼べないただの広間。すでにあるアトラクションでも、入口と出口が道路に繋がっていないと施設としては稼働できません。そうした点も考えながら、お客さまを呼びやすいように配置していきましょう。
また、遊んだ人はお腹が空くので、フードショップとドリンクショップも必要です。最低限の施設を揃えれば、いよいよ家族向けのパークが開園。最初はちょっとみすぼらしいですが、自分だけの遊園地ができました! そして、ついにゲストもやってきましたよ!!
だが、しかし。これだけでは遊園地の経営は成り立たないのが現実。そもそも、この遊園地にはごみ箱すらありません。そう、そこら中にポイ捨てされている状態なのです。トイレすらも足りていないということは……き、汚い! このパーク、最低だな!!
こんな清潔度が低い状態で、お客さんが満足するわけないですね。ヒートマップで欲求を確認しながら、ゴミ箱やトイレも設置していきましょう。
よく考えたら、このパークにはベンチもありませんでした。ベンチがないので、お客さんも休めません。清掃員もいないので、片づけもされていない。これは不味いですね……。エンターテイナーもいないので、アトラクションの宣伝もされず、放置状態。田舎の中途半端な遊園地みたいになっています。
そんな状態を防ぐために、従業員を雇うのも経営者の責任。パークの運営には、有能なスタッフも欠かせません。やることが……経営者にはやることが多い!
そんな感じでヒイヒイ言いながらも、なんとか軌道に乗ってきたパーク経営。しかし、これだけでは赤字が出てしまいます。施設の価格をお客様が怒らない程度に上げたり、流行の食べ物をちょっぴり高値で売ったりしながら、利益を出すのも大切です。慈善事業ではなく、あくまでも商売ですからね。
それから、お客様の要望を聞くことも重要です。利益が出ないと問題外ですが、お客様が高すぎると言うのであれば値下げしないといけません。どれどれ、今はお客様が何を求めているのかな……?
う~ん。ジンジャー・スパイスココアへの文句が多すぎる……! デフォルトの価格で売っているのに、そんなに高いのかジンジャー・スパイスココア。そして、そんなにみんなジンジャー・スパイスココアが飲みたいのか。本当に? そんなに美味しいの? いや、しかし、ここはお客様の要望ですからね。いいでしょう。ガッツリ値下げしましょう。ジンジャースパイス・ココアはサービス品みたいなものです。その代わり、流行の霊芝ココアを限界まで値上げしてぼったくるぞ~。
気が付けば経営も順調。この遊園地は軌道に乗せられそうですね。ミッション1のジェットコースター作りも楽しかったのですが、やはり経営シミュレーション的なミッション2のほうが気分が盛り上がります。
アトラクションを配置して、値段を変えて、お客様の要望を読んで、やることは盛りだくさんなのですが、それが楽しい。お客がどんどん増えて、ワイワイガヤガヤと賑やかになっていく遊園地を見るのは気分がいいですね。
ミッション1とミッション2で遊園地づくりに慣れたあとは、サンドボックスモードで自由なパーク経営を楽しめるのも良かったです。地形を盛り上げたり削ったり、自分の好きな形に改造できるのでまさにサンドボックスモード。誰の手助けも借りず、遊園地を1から大きくしていくのも悪くないですね。
製品版ではミッション2以降も用意されているようなので、こうしたゲームが初めての人でも安心です。ゲーム内のヒントやキャラクターからの助言に従いながら遊ぶだけで、遊園地経営の醍醐味を味わえると思います。
デモ版では解放されていない施設も多く、最終的には無茶苦茶なジェットコースターやトンデモないアトラクションが満載のテーマパークが作れそうです。
発売は2023年ということでまだまだ先ですが、本格的な遊園地経営とジェットコースター作成をカジュアルに遊べる作りとなっており、誰でも気軽に遊べると思います。製品版の発売が楽しみですね!
Park Beyond™ & © Bandai Namco Europe
※画面は開発中のものです。
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