すべて無料で遊べるの?懐かしのMS-DOSゲームが2500本以上ブラウザでプレイ可能!

KNOT
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 電子資料を保存・公開する団体インターネットアーカイブが、往年のMS-DOS用ゲームを2500本以上コレクションに追加したことを発表しました。

 「MS-DOSって?」という読者も多いと思いますが、簡単に言えば昔の”Windows”みたいなもので、パソコンのプログラムを動かすオペレーティングシステム”OS”のことです。

 「懐かしいな」とついつい回顧してしまう中高年のユーザーもいるでしょう。私もさっそく、どんなゲームが公開されているのかサイトをのぞいてみました。

AからZまでの膨大なコレクションを、まずはざっと見。すると・・・

 「マジかっ!これプレイしたかったんだよなあー」と思わず声を上げてしまった私に、冷たい視線を投げかけてきた隣の席の同僚。ええ、そうですよ。仕事中にプレイしようとしていますよ。それが何か?だって、だって、当時プレイしたくてもプレイできなかった『テグザー』の続編、『FIRE HAWK』があるではないですか!

  • ▲もうね、見つけた瞬間に感無量ですよ。
  • ▲戦闘機になって~。
  • ▲ロボットになっちゃった!自由に変形して、さまざまな地形を攻略するのがこのゲームの醍醐味でもあるのです。
  • ▲スペースバー押しっぱなしで自動照準のレーザーを放ち、瞬時に敵を殲滅。「カ・イ・カ・ン」

 なぜ私がプレイしたくてもプレイできなかったのか?解説しよう。金銭的に買いたくても買えなかった。この理由も確かにある。しかし、もっと別なところに”大きなワケ”があるのです。

 若い読者には信じられないかもしれませんが、当時のパソコンは発売メーカーごとに規格がバラバラ。やれ”PC-88”だの、”PC-98”だの、”FM-7”だので、NECや富士通、シャープといったメーカーごとに独自の設計思想を持ったパソコンが存在。いまのようにソフトウェア側が制御するのではなく、ハードの種類ごとにゲームを”移植”する形で発売をしていたのです。

 当然のことながら、移植されないゲームについては他ハードのユーザーへ羨望の眼差しを送るしかなく、欲しくても買えないという状況で大変悔しい思いを胸に抱いたものでした。

 『FIRE HAWK』発売当時、私が所有していたパソコンには移植されなかったのです・・・(珍しいことではなく、このパソコンでしかプレイできないゲーム、というのが大きな売りでもあった時代でした)。

いくつか気になったゲームをピックアップ。

 海外のサイトなので、当然ながら扱っているゲームは海外版で英語メイン。英語はわかんないよ!という方も中にはおられるかもしれません。ですが、これらはすべて”無料”なんですよ?

 『ウィザードリィ』や『ウルティマ』といった名作RPGなどは、辞書を片手に挑んでも良いでしょうし、アクションやシューティングゲームなどは、英語がわからなくても直感的に操作できるからプレイできます。

 また、すべてのゲームがWebブラウザ上で遊べるのが最大の特徴で、自宅のパソコンからサイトに繋げばお手軽にプレイ可能なのが嬉しいところ。もし、職場から繋ぐときは”お昼休憩”の時間推奨ですよ!

  • ▲ウィザードリィは発売当時”賛否両論”あった『ウィザードリィVII』。でも無料ですよ?
  • ▲キャラクタークリエイト。多くのボーナスポイントが出るまで、ひたすら繰り返すのは”定石”というのはご存知ですか。
  • ▲ええっ!このタイトルも遊べるのか!
  • ▲キーボード操作が新鮮。パソコンでアクションゲームを遊ぶのは、昔に戻った感覚が思い出されてちょっぴり嬉しい。

あえて”思い通りにならない”ゲームたちを愛してください。

 英語を理解しないといけない、英語で入力をしないといけない、中にはゲームの仕様ですぐにプレイできないものもあります。

 しかし、いまよりもはるかに低スペックのコンピューターで多くの制約がある中、ユーザーを楽しませ、自分たちが面白いと思えるようなゲームを作ろうという、創意工夫と技術が詰まった作品を見ると、なぜだか愛おしい気持ちが止まらないのです。

 かつて『ログイン』や『コンプティーク』、『マイコンベーシックマガジン』など、パソコンゲームを紹介していた雑誌があり、ゲームを買えなくても、誌面で紹介されているゲームを眺めるだけでも楽しかった時代を思い出させてくれました。

 日進月歩で進化してきたコンピューターゲームの世界。”温故知新”に触れてみて、あらためて最新のゲームをプレイするのも、秋の夜長に一興かと思います。

  • ▲最後に。このゲームがありました!遊んでみたかったんだよねー。
  • ▲そう簡単にはクリアできないか。キーボードだから。いいわけじゃないんだからねっ!

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