『みんGOL』のクラップハンズ開発ゴルフゲームがSwitchに! 『いつでもGOLF』の魅力を深掘り
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長年ゴルフゲームをプレイしてきたライター・いーじまが、小さい頃にかじったきりの編集者・由井ノコウに、『いつでもGOLF(いつゴル)』の楽しみ方をレクチャー。
クラップハンズらしさにあふれた新作ゴルフゲームの魅力に迫りました。
ライター・いーじま
昔からゲームといえば、ゴルフかカーレースものを主にプレイ。みんGOLは初代から遊んでいる。
編集者・由井ノコウ(以下、由井)
最近はゴルフゲームに触れていなかったが、幼少期に家族と遊んでいたので思い出はいっぱい。実際のゴルフは箱根旅行で遊んだパターゴルフくらいしかやったことがない。
あの国民的ゴルフゲームのテイストがSwitchで楽しめる!
由井:今回は、ゴルフゲーベテランのいーじまさんに、昔かじっていた僕にちょっとレクチャーしてもらいたくて。
いーじま:スポーツ系ゲームでは、いちばんゴルフゲー遊んでいるからねぇ。30年ぐらい前からパソコンでハマって、そのうち家庭用ゲーム機で『みんなのGOLF(みんGOL)』が登場してゴルフゲーの概念が変わりましたね。
由井:僕は小学生ぐらいの頃に、家族みんなでみんGOLをやったのが最初ですね。夕食後に遊ぶ文化があって、特に兄とはよく遊んでいました。オンライン対戦はやったことがなく、もっぱら家族と遊ぶゲームみたいな感じでした。
いーじま:お、それなら話は早いかもしれない。今回プレイするゲームは、実はクラップハンズが開発した『いつでもGOLF(いつゴル)』なんだよ。
由井:クラップハンズって言ったら、みんGOLの開発会社じゃないですか。
いーじま:そう。もともと昨年4月に『CLAP HANZ GOLF』としてApple Arcadeで配信されていたんだけど、今回タイトルも一新してNintendo Switchに移植されたんだ。
由井:Switchなら、子供から大人まで幅広い層がプレイしやすいですね。
いーじま:あと、Switch版だとJoy-Conでプレイできるから、僕みたいなボタン操作派には入りやすいよね。もちろん、タッチ操作にも対応しているから自分にあったプレイスタイルを選べるのがミソ。
由井:最初にコントローラーかタッチかが選べるんですね。
いーじま:打ち方も2種類あって、今の時代らしいのがフリックショット。みんGOLスタイルに慣れている人だと違和感があるかもしれないけど、スマホ世代ならこっちのほうが遊びやすいかもしれない。
由井:Switchは一般的なスマホより画面が大きいから、タッチ操作でもプレイしやすいかもしれませんね。どの打ち方がいいかはいろいろ試してみて判断したいかな。
いーじま:どの打ち方か選ぶなら、練習モードがあるから、まずはそこで試してみるといいね。ただ、このゲームはキャラクターを早くたくさん入手して成長させていくのがポイントだから、どんどんツアーをこなしていくほうがいいと思う。
由井:え、そんな初心者でも即ツアーに参加しても大丈夫なんですか?
いーじま:大丈夫、大丈夫。最初に打ち方は動画でレクチャーしてくれるし、対戦相手もそんなに強くないから、なんとか勝てるはず。そのあたりはみんGOLの誰もが簡単に爽快感を味わえるプレイスタイルを踏襲しているので、安心してプレイできると思うよ。
由井:確かに、昔みんGOLをプレイしていたときは、小学生でもすぐアンダーパー出せました。
いーじま:そうそう。で、なぜキャラクターを早く増やしたいのかというと、いつゴルでは1キャラクターで全ホールプレイするのではなく、ホールごとに違うキャラクターを立ててプレイするから。最初は4人しかいないので、足りないぶんはモブキャラっていう代替キャラが担当するから、スコアアップが難しくなっちゃうんだ。
由井:キャラクターを獲得するにはどうするんですか?
いーじま:ツアーのストローク大会で優勝すると“スター”が獲得できて、スターが溜まるとボスキャラが登場するんだ。そして、マッチプレイで勝つことができればそのボスキャラが使えるようになるよ。ちなみに、使用したキャラクターには経験値が入って成長していくから、好みのキャラクターが手にはいったら積極的に使っていくといいよ。
由井:兎にも角にも、ツアーをどんどん戦ってキャラクターを集め、成長させていくことが重要なんですね。
いーじま:その通り。最初は、みんな飛距離が出ないから、パー4のコースでも2オンできないけど、確実にパーを取っていれば必ず勝てるので、初心者でもどんどんいけるはずだよ。
由井:みんGOLだとアンダーパーが当たり前だった記憶がありますが、パープレイでも落ち込まないで進めていけばいいわけですね。
いーじま:みんGOLだと、特殊なショットを習得しないと勝てなかったじゃない。
由井:特殊なショット?
いーじま:ほら、ピンに当たるとボールがカップに吸い込まれたり、超バックスピンがかかったり。
由井:あぁ、赤とか青の炎が出るやつ。
いーじま:それを出すためにはジャストインパクトにならないとダメで、ある意味目押し勝負なゲームだった(笑)。
由井:確かにそうですね(笑)。
いーじま:でもいつゴルは、特殊なショットはほとんどなく、100%ショットもほぼ確実に出せるので、より初心者向きなスタイルになっている。特にフリックショットだと、パワーも選べるから方向性だけの勝負って感じ。
由井:そう考えるとかなりシンプルになっていますね。
いーじま:クラブとかボールではなく、キャラクターの能力によって飛距離やショットの得手不得手が決まるので、いろいろなキャラクターを獲得して、自分好みのチームに育て上げるというのがいつゴルのポイント。コースによって割り当てるキャラをどうするかというのも勝負の分かれ目になるから、戦略性も高くなっているんだ。
由井:みんGOLのとき、個性的なキャラクターが多くて、それが魅力の1つでもあったんですが、そうしたキャラクターを適材適所に使って勝つというのは面白そうですね。プレイするキャラが固定されずたくさん使えるのは楽しそう。
いーじま:外観は違うけど、みんGOLファンならどこか懐かしさを感じるキャラがいたり。もちろんそういうのを抜きにしても、個性の強い魅力的なキャラだらけなので、いろんな楽しみ方ができると思うよ。
特殊なトーナメントも開催!チップインの感動を大いに楽しむ
いーじま:ツアーを進めていくと、プレイできるコースもどんどん増えていくので、どう攻略するか考えるのも、このいつゴルの楽しみの1つ。ショートカットしてみたり、リアルなコースではありえないようなところを攻めてみたり。スコアアップには欠かせない要素なので、ぜひトライしてみてほしい。
由井:みんGOLでも、現実ではありえないようなコースとかありましたよね。それを果敢に攻めて、いいスコアを出すのは醍醐味でした。
いーじま:ツアーにはボス戦があるとさっき言ったけど、その他にも、クリアすると服の色を変えられたり、指定された打数でホールをクリアすると、使用しているキャラクターが一時的にパワーアップしたりと、しばらくはツアーだけでお腹いっぱいでしょう。
由井:各ホールごとにキャラクターを指定することになると、コースごとにどう配置するかも勝負の分かれ目になるかもしれませんね。
いーじま:ショートホールならバックスピン得意なキャラとか、ロングホールなら飛距離のあるキャラとか、うまく配置すればスコアアップにつながるよね。あと、特殊なトーナメントもあって、カップがデカくなる“デカカップ”とか、カップに近づくと吸い込まれる“吸引カップ”とか。
由井:リアルではありえないけど、ゲームとしては楽しいやつですね。特殊なショットはないけど、こういったお約束が入っているのはいいですね。
いーじま:そうそう。みんGOLだとよくやっていたのが、グリーンサイドでのクラブ選択で、大きめのやつを選んで、弾道を低くし転がす打ち方。ジャストインパクトで打てば、チップインの確率が高まるので、いつゴルでもついついやっちゃうけど、特殊なトーナメントだとより有効なんじゃないかな。
由井:ツアー以外にもほかの楽しみ方ってあるんですか?
いーじま:オンラインを活用した遊びも用意されているよ。1つは“世界大会”、一定期間中に開催されている大会に参加してスコアを競うもの。もう1つは、世界中の人とランダムにマッチングして戦ったり、特定の人と戦える“オンライン対戦”。
由井:オンラインはやったことがないので、ちょっと躊躇しちゃうかなぁ。
いーじま:世界大会はスコアアタックだから、見知らぬ人と一緒にプレイするということもないので、気軽に参加できるよ。それに“オンライン対戦”も、キャラクターごとにそれぞれ特徴的なモーションを持っていてしっかりアピールしてくれるから、テキストやボイスでコミュニケーションを取らなくても十分賑やかだし、気軽に楽しめると思うよ。
由井:世界大会はすぐにでも挑戦できそうですね。オンライン対戦もキャラクターを育成したりちょっと精進したら挑んでみようかな。
いーじま:ほかに、家族や友人でSwitch1台でもプレイできる“ファミリープレイモード”やSwitch最大4台接続してプレイできる“フレンドプレイモード”の2つも用意されている。友人と気軽にプレイしたいなら、このモードがオススメだね。
由井:家族と楽しんでいたときのことを思い出しますね。友人とわいわいやるのは楽しそう。
いーじま:あとは、ホールごとに指定された打数以下でクリアしていく“サバイバルモード”と各コース、キャラクターごとに最高スコアを目指す“スコアアタックモード”の2つ。サバイバルモードは、EASY、HARD、IMPOSSIBLEがあって、EASYで挑戦してみたら敷居打数が緩いからなかなか終わらなかった。
由井:結構いろいろな楽しみ方が用意されているんですね。
いーじま:スコアアタックモードは、スコアの評価によってキャラクターごとのコスプレが入手できるから、これも順次やっていく必要があるよね。評価もベストスコアだけでなく、パーオン率とかベストロングチップインとか6つ用意されているので、キャラクターを育成しつつ、長く楽しめそう。
由井:なんか、ある意味RPGみたいですね。キャラクターを育成して装備を固めてみたいな。
いーじま:確かに。キャラクター管理で、現在のレベルや特性などが確認できるので、まずは獲得したキャラクターをすべてレベル20(最高レベル)にするのを目指してプレイ時の割り当てを考えていくといいね。ちなみに、レベルの上限は衣装カラーやコスプレを集めると上がっていくから、やり込めばもっとキャラクターを強化できるよ。
由井:均等に使ってちゃんと育てていかないと、スコアアップもままならない感じですね。
肩肘張らずに手軽にプレイできるゴルフゲームの決定版
由井:ちょっと僕もプレイしてみたんですが、昔みんGOLをやっていたためか、意外とすんなり入れたし、とにかく手軽にプレイできるのがいいですね。リアルでゴルフをやったことはないんですが、シビアすぎないので爽快感があります。
いーじま:9ホールだと15分から20分ぐらいで回れるから、ちょっとしたスキマ時間でもプレイできるのが、いつゴルのいいところだよね。ジャストインパクトにならなくても、それほどコントロールも狂わないので、あまり大きくスコアを崩すようなこともないし。
由井:ゴルフゲームってリアルに突き進んだものもありますが、そういう作品はやりごたえはありますが、楽しむための技術や知識のハードルが上がってしまうので、ゴルフ自体が好きじゃないと続けるのは難しいと思うんですよね。そういう意味で、いつゴルは、初心者でも始めやすくて長くプレイしようと思えるちょうどいいバランスだなと感じました。
いーじま:たとえば、打つ場所が左右に傾斜していると、右や左にブレれたりるんだけど、いつゴルではどの方向へボールが飛んでいくのか矢印で表示してくれるから、初心者でもわかりやすいんだよね。あと、ボールに左右の回転を掛けると曲がるけど、それもインパクトのところで視覚的に表示される。それを見て打つ方向を調整できるからみんGOLより直感的になっているんだよね。
由井:すごくわかりやすいですよね。ここまで親切なのはなかなかないのかな。親子とか、小さい子供と一緒に遊んでも楽しめそう。
いーじま:僕は、3回ボタン押しでプレイしているけど、みんGOLとは若干打ち方が違うから、最初はちょっと勘違いしていた面もあった。ただ、グリーンの傾斜や風の読み方とかは、みんGOL譲りな感じなので、どのくらいのパワーとか方向かというのは、迷わずプレイできた。
由井:みんGOLが好きな人には確実に刺さる気がします。家庭用機の新作が出ていなかったから最近遊んでいなかったけど、いつゴルを知って再び目覚めるというパターンも多そうですね。
いーじま:確かに。すんなり入れるし。Switchにもこの手のゲームは少なかったから、これからプレイしたい人にも絶対オススメしたいよね。
由井:この爽快感を覚えてしまうと、他の硬派よりなゴルフゲームだとストレスがたまるかも。そのぐらい、初心者でもプレイしていて気持ちのいいゲームだと思います。
いーじま:チップインがかなりの頻度で決まることってそうそうないからね。それでいてゴルフゲームとしてのバランスはしっかり守られているし。まぁ、逆にバーディーが取れてなんぼの世界だから、バーディー取りこぼすと落ち込むけど(笑)。
由井:確かに(笑)。みんGOLのときも通常じゃありえないスコアで回るのが普通でした(笑)。
いーじま:いつゴルも、極めて行けばスゴイスコアでの戦いになると思うけど、初心者からみんGOL経験者まで、かなり楽しめると思うな。
由井:オンライン対戦もあるので、やりこみ度もかなりありそうですね。
いーじま:しかも、価格が2480円ととてもお手頃なのが嬉しい。この価格でこれだけのボリュームがあれば、十分元が取れるよ。
由井:最近のスマホゲームとかは、課金してキャラクターを強化する、なんて時代だから、課金格差が生まれがちですが、これなら平等に腕次第ということになりますしね。
いーじま:子供にプレイさせても安心感があるよね。小学生の息子がいるけど、オンライン対戦とかのゲームをやっていると、泣くは悪態つくはで酷いもんだよ(笑)。
由井:今、買い切りのゴルフゲームで遊ぶなら、とりあえずこれ買っとけばいいと思いました。操作方法も今どきなタッチもあるから、スマホ世代の人にもすんなり入れるかと。
いーじま:逆にコントローラーで遊ぶ方が難しいっていう人もいるようだし。いろんなプレイ方法が提示されていると、どんな人でも入りやすいよね。
由井:ちょっと今日からツアーをガシガシ回って、まずはキャラ集めに励みたいと思います!
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