『魔界戦記ディスガイアRPG』先行レビュー。転生、アイテム界、レベリング、etc.……最大Lv9999の最凶育成!

たく坊
公開日時

 フォワードワークスと日本一ソフトウェアが共同開発しているiOS/Android用アプリ『魔界戦記ディスガイアRPG』の、接続テスト版の先行プレイレポートをお届けします。

※本レビューは接続テスト版をプレイして執筆したものです。正式配信時には内容が変更される可能性もあります。あらかじめご了承ください。

 10月31日~11月3日にAndroid版の接続テストが実施される『魔界戦記ディスガイアRPG』。接続テスト版のROMをお借りできたので先行プレイした模様をお伝えします。

 本作は、『魔界戦記ディスガイア』シリーズのスマートフォン向けアプリです。ジャンルは原作シリーズのシミュレーションではなく、コマンド選択型のRPGとなっています。

 正直、「『ディスガイア』の楽しさは、マス目を使って一気にたたみかけるゲーム性もあるのでは?」と思っていたシリーズ経験者の筆者。しかし、プレイしてわかったのは、RPGになった本作でも“らしさ”を十分に味わえるのと、スマホ向けに最適化されているということでした。

 なお、接続テスト版ではいくつかの機能が制限されたプレイとなります。

 本記事では、本作の特徴とともに、実際にプレイした感想をお届けします。

  • ▲最初のダウンロード画面では、プリニーをタッチすることでジャンプしたり、爆発したりと、ただの待ち時間にもお遊び要素が盛り込まれていました。

レベルを上げて物理で殴る! 本作を彩るシステムを紹介

 本作の基本的な流れは、“召喚”でキャラクターを集め、ストーリーや暗黒ゲートでのステージをクリアして、キャラクターを成長させる。これに尽きます。

 召喚で入手したキャラクターで最大5人のパーティを結成し、ステージのクリアを目指します。

 キャラクターは、レベルに応じてパラメータを成長させていきます。

 最大4つの“技”をコマンドとして設定できるので、さまざまな性能の技を駆使してバトルを楽しめます。なお、技はレベルや“ウエポンマスタリー”と呼ばれる武器の熟練度、“魔改造”によって習得します。

 パラメータの数値が上がるのは、レベルの上昇だけではありません。武器と防具を装備することにより、その数値の分だけパラメータを上昇させられます。成長要素については、記事後半で紹介します。

 やることが明確な分プレイのストレスも非常に少なく、快適にプレイできるのが本作の特徴と言っても過言ではないでしょう。

  • ▲時空の狭間から、さまざまなステージに赴きます。

 キャラクターを獲得できる召喚では、ラハールやヴァルバトーゼなどのメインキャラクターをはじめ、戦士(男)やプリニー族などの汎用キャラクターも登場。いわゆる“ガチャ”を回して、さまざまなキャラクターを獲得できます。

 それぞれ排出時にレア度が決まっていますが、星の数を上げられるシステムも存在するので、お気に入りのキャラクターの星を上げることもできます。どんどんガチャを回して、強いキャラクターやカッコいいキャラクターを手に入れましょう。

 ストーリーの他に用意されている“暗黒ゲート”では、ステージをクリアすることで、素材や経験値を効率よく集められます。

 また、“暗黒ゲート”のステージは1日1回挑戦可能ですが、アイテムを使用すれば挑戦回数の上限を引き上げることができます。新キャラクターを手に入れた時には重宝しますね。

  • ▲転生素材もゲートで手に入りますが、今回の接続テストでは未解放となるようです。

 その他、“魔界史回想”では、原作シリーズのストーリーを追体験できます。今回の接続テスト版では未開放ですが、イラストも当時のものが再現されているので、ファンならずともチェックしておきたいところ!

  • ▲画像は初代『魔界戦記ディスガイア』のストーリーの一幕。

歴代キャラが集合したストーリーにも注目!

 本作はシリーズおなじみのキャラクターが多数登場するオールスターのゲームとなっており、メインストーリーでは彼ら(彼女ら)の掛け合いを楽しめます。

 原作でも過去作品のキャラクターが乗り込んでくることがありましたが、本作ではひとつの物語の中で、時に協力し、時に衝突しながら、かつてない障害に立ち向かいます

  • ▲メインストーリーでは、『魔界戦記ディスガイア3』にも登場した舞台“邪悪学園”も登場します。

 特撮好きの“フロン”ちゃん大興奮のニジレンジャーをはじめ、アホターレ……もといダークヒーロー“アクターレ”、「ぞなもし!」が特徴的なチャンプル先生など、一癖も二癖もあるキャラクターがストーリーを展開します。

 展開されるストーリーも『ディスガイア』ならではのモノとなっていて、エッジが効いたセリフ回しや突拍子もない展開が特徴的です。これが理由で本シリーズが好きなプレイヤーも多いのではないでしょうか。本作でも存分に味わえるところなので、期待が高まります。

  • ▲ニジレンジャーと勝負! と思いきや、後ろにいるレッドとピンクには攻撃できません。このストーリーでは、レッドとピンク以外のニジレンジャーを倒すことに。
  • ▲開始早々ラスボスと戦えるのも、本作ならではです。この話のオチは……接続テスト版の配信をお楽しみに。

スマホ向けRPGに最適化されたバトルを楽しめる

 続いて、気になるバトルの紹介。これまで『ディスガイア』シリーズは、通常攻撃や技のコマンドを選択し、自分のターンと相手のターンを繰り返してバトルが進行していました。

 対して本作では、能力に応じてバーにあるキャラクターのアイコンが移動し、ターンが回ってくるという、RPGらしく最適化された形式で楽しめます。

 パーティのキャラクターは、それぞれにHPとSPが設定されています。HPは、例のごとくなくなったら戦闘不能になる体力ゲージ。SPは、技の発動に必要なゲージとなります。

 また、SPは最大値が100で固定されており、ターン経過などで蓄積されていきます。強力な大技を使うにはターンを回していく必要があるのは、原作シリーズとは違うポイントとなるでしょう。

 バトルでは、通常攻撃と技だけでなく、シリーズおなじみの“持ち上げ”や“連携攻撃”も実装されています。

 “持ち上げ”では、持ち上げられたキャラクターは行動ができない代わりに敵の攻撃を回避できます。持ち上げている側は“タワー攻撃”、“投げる”といったアクションが可能になり、タワーで敵を倒すと全員がボーナス経験値を得られます。

 “タワー攻撃”と“投げる”は通常攻撃よりもダメージが高いので、対単体では効果的かもしれません。

 “連携攻撃”は、稀に発生し、味方と連携して通常攻撃よりも高いダメージをたたき出します。

 “持ち上げ”同様、連携攻撃に参加したキャラクター全員にボーナス経験値が入るだけでなく、参加したキャラクターのSPが回復します。

 時には大技で、時にはタワー攻撃で効率よく攻撃し、敵をなぎ倒していきましょう。

 なお、スマホゲーム特有のオート機能も実装されているので、周回などで重宝するでしょう。

 ちなみに、バトルスピードを2倍、4倍にさせる機能もあるのですが、この機能を使うと声も2倍、4倍仕様となり、早送りのように早口かつ声のキーが高くなります。こういったおふざけ要素も忘れない点に『ディスガイア』らしさが垣間見えますね。

  • ▲BGMも、シリーズで聞きなれたものが設定されていて、ついメロディを口ずさんでしまいます。

レベルと装備で成長を重ねて最凶キャラクターを育てよう

 育成といえば『ディスガイア』、『ディスガイア』といえば育成です。本項では、本作の成長要素について紹介します。

 キャラクターの強さは、キャラクターのパラメータによって変化します。剣での通常攻撃はATK依存、魔法での攻撃はINT依存、ターンが回ってくる速度はSPD依存など、それぞれの数値に役割があります。

 手っ取り早くパラメータを上げるなら、レベル上げがもっともわかりやすく、効果的でしょう。

 ステージをクリアするごとに経験値がキャラクターに入り、レベルアップ。これを繰り返してレベリングすることこそが、強さの秘訣とも言えます。

 他のゲームでは思わず逃げてしまいたくなる“レベリング周回”も、『ディスガイア』というだけで楽しくなるのが不思議なところ。

 昨今のスマホゲーでは“あるある”となったレベリング周回ですが、まるで「ようやく時代がオレ様たちに追いついたようだな」というラハール殿下の声が聞こえてくるようです。

 数値がカタカタとなり、レベルアップ音が響く。原作シリーズで周回している時でも、この画面と音が気持ちよくて、眺めていた人もいるのではないでしょうか。本作でも、その快感を味わえます。

 さらに、パラメータを上げるためには、“レベルを上げる”、“装備を変更する”といった他、“技を強化する”、”アイテム界で装備を成長させる”などが重要になってきます。以下では、装備について解説していきます。

装備

 装備は、シリーズおなじみでもある、“ショップ”のローゼンクイーン商会から購入できます。

 集めたHL(ヘル)が通貨となり、販売されているラインナップから購入することとなります。なお、ラインナップは1日5回まで無料で更新でき、それ以降は魔晶石での更新となります。

  • ▲ショップの画面でも、ローゼンクイーン商会の愉快なBGMが。

 装備には、“イノセント”が付与されている場合があります。イノセントは、“ATK+5%”、“EXP+1%”などの効果を持っており、“アイテム界”で服従させることで効果を発揮します。

 また、服従させたイノセントは武器から外し、別の武器へと付け替えられます。経験値のイノセントを1つの武器に集めれば、レベリング用の武器が完成する、といった流れも形成できます。これがまたクセになるんですよね……。

 アイテム界でのバトルも、基本のバトルと同じ形式で進行します。アイテム界は行動力が消費されないほか、アイテムの成長だけなく、経験値やHLも獲得できます。レベル上げにも適しています。

 “レベリング”と“アイテム界”を駆使して、『ディスガイア』ならではの育成を存分に楽しみましょう。

個性的な施設が盛だくさん!

 本作をプレイするうえで忘れてはいけないのは、用意されている各施設についてです。ただストーリーとアイテム界を行き来するだけでは、本作は遊びつくせないのです。

 報酬を獲得できるもの、さらにキャラクター育成を楽しめるものなど、用途はさまざまです。以下では、頻繁にお世話になる3つの施設を紹介します。

  • ▲本項で紹介する施設以外には、プレイデータを見られる“記録屋”や、キャラクターエピソードやクリア済みのエピソードをチェックできる“回想屋”が存在します。

マオのラボ

 『魔界戦記ディスガイア3』の主人公かつマッドサイエンティスト・マオが待ち受ける“マオのラボ”では、キャラクターの転生、覚醒による星上げ、同じキャラクターを重ねる“魔改造”、“マナ割り振り”が可能です。

 本施設を利用することで、レベルがMAXになったキャラクターを、転生素材を使用して“転生”されられます。

 転生は、レベルをリセットし、より高い基礎パラメータかつ上限レベルが増した状態で再度育成できる、『ディスガイア』には欠かせない要素となっています。転生素材は、“暗黒ゲート”で効率よく集められます。

 さらに、転生を行うとキャラクターが“マナ”を獲得します。“マナ”を消費することで、能力値を上げる“チート”を行ったり、ウエポンマスタリーの上限を上げらたりできます。強くなったキャラクターをより強くし、インフレを加速させていきましょう。

 なお、転生した後は、レベルアップに必要な経験値が減少するので、その後のレベリングもストレスフリーで楽しめます。

 魔改造では、召喚で被ってしまった同じキャラクターを素材にすることで、パラメータの底上げや技の習得などを行えます。ガチャ被りも育成で使用できるなんて、さすが『ディスガイア』です。

魔界病院

 原作シリーズで頻繁にお世話になる魔界病院は、本作にも実装されています。

 本作でも、バトルで被弾したダメージがカウントされ、一定数を超えると報酬を獲得できる仕様となっていました。

 プレイを重ねているだけで、いつの間にか報酬を獲得できるという、ちょっとお得な気分にさせてくれる要素です。

  • ▲施設で出迎えてくれるキャラクターをタッチすると、ちょっとした反応を見せてくれます。

暗黒議会

 不思議なポッケに負けず劣らず、なんでも願いをかなえてくれる“暗黒議会”も忘れてはなりません。

 “バトルでEXPを多めに獲得したい”という効率的なものから、“ローゼンクイーン商会のお得意様RANKを上げたい”などの成長に欠かせない要素まで、すべて“暗黒議会”が叶えてくれます。

 提案した内容は、ランダムで登場する議員の投票によって決定します。議員を説得させるために、手持ちの賄賂を駆使していきましょう。

 その他にも、装備や魔晶石を販売している“ショップ”、ホーム画面となる“拠点”などが搭載されています。施設を利用することで、RPGとなった本作を最大限楽しめます。

いつでもどこでも『ディスガイア』!

 RPGになったことでより手軽にレベリングできるようになった本作。ゲームの目的が基本的に“育成”になりがちなシリーズですが、シリーズの枠を超えて人気キャラクターが多数登場し、各キャラクターが織りなすオリジナルの本編ストーリーと、過去シリーズもまとめて楽しめる魔界史回想などで、やりこむポイントはいくつもあります。

 プレイする際には、自分のお気に入りのキャラクターを見つけ、全魔界最凶の魔王へと成長させていきましょう!

(C)2019 ForwardWorks Corporation. (C)Nippon Ichi Software, Inc.

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

魔界戦記ディスガイアRPG ~最凶魔王決定戦!~

  • メーカー: ドリコム/日本一ソフトウェア
  • 対応端末: iOS
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2019年11月27日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

魔界戦記ディスガイアRPG ~最凶魔王決定戦!~

  • メーカー: ドリコム/日本一ソフトウェア
  • 対応端末: Android
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2019年11月27日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

関連する記事一覧はこちら