『スーパーロボット大戦30(スパロボ30)』のあのシナリオ、実は…。寺田貴信氏&最上頌平Pの独占コメントで意外な事実が判明!

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 PS4/Nintendo Switch/PC(Steam)用ソフト『スーパーロボット大戦30』が昨年10月28日に発売されてから1年が経過しました。

 このタイミングで、無料アップデートデータの配信が予定されていることが明らかになったり、攻略情報が追加公開されたり、発売1周年を記念したコメントが公式Twitter(@srw_game)で投稿されたりなど、まだまだ話題の尽きない本作ですが、そんな本作のキーマンである『スーパーロボット大戦』シリーズスーパーバイザーの寺田貴信さんと『スーパーロボット大戦30』プロデューサーの最上頌平さんにコメントをいただくことができました! なんとDLCに含まれる“あるシナリオ”が、実は寺田さん自らの手による書き下ろしだと発覚し……?

「その名はOGチーム」は寺田さんの書き下ろしシナリオだった!

――『スパロボ30』発売から1周年おめでとうございます。あらためて今振り返って言えることやユーザーの反応を見てわかったことなどを教えてください。

寺田さん:大変ありがたいことに『スパロボ30』の反響は、ここ最近の『スパロボ』の中では最も大きかったですね。しばらく『スパロボ』シリーズから離れていたユーザーさんも結構戻られたようです。

最上さん:『スパロボ30』を長くプレイしてくださっている方や、『スパロボ30』をクリアして『スパロボV』、『スパロボX』、『スパロボT』をプレイしている、といったお客さまの書き込みを見て大変うれしく思っています。

――発売から1年経った今だからこそお話できる本作の裏話のようなエピソードは何かございますでしょうか。

最上さん:せっかくなので、『スパロボ30』内ミッション「その名はOGチーム」のお話をさせてもらいます。

 ある時、『スパロボ30』の展開において、残された時間でできることを考えていて、最後のDLC配信のタイミングに間に合い、そして一番ファンの方々が喜んでくれるものは、寺田さんの手によるOGシナリオなのではないかな、と思い立ちました。

 当時はすでに寺田さんは独立されていましたが、ある雨の降る収録帰りに信号待ちをしていた際に「短い時間ですみませんが、『スパロボ30』に登場したOGキャラでシナリオを書いていただけませんか。」と脚本家としての寺田さんにオファーしたのが始まりでした。

――そうだったんですね! 最近は『スパロボDD』でもOG関連のシナリオが増えたように、寺田さんのフットワークが軽くなったことで今後より多くのシナリオが見られると期待してもよろしいでしょうか?

寺田さん:『スパロボDD』は本編のシナリオやOG以外のショートシナリオも書いていますが、今後『スパロボ』でこういう仕事をやるかどうかはまったく未定です。

――ちなみに、「その名はOGチーム」のほかにも、実は寺田さんがかなり監修していたり、深くかかわっていたりするシナリオはありますか?

寺田さん:『スパロボ30』のシナリオ作成にはほとんど関わっておらず、ヒュッケバイン30やドライストレーガーの設定作りと『スパロボOG』関連キャラクターの台詞回しの修正を行ったぐらいですね。

――OG関連のキャラクターが一堂に会するシナリオとなっていますが、各キャラクターはそれぞれ別の世界から来ているという設定で、なかなかに複雑な状況だったと思います。彼らがどの世界から来ているのかについて、それぞれどういった意図で設定されているのでしょうか。

寺田さん:そもそも、私は『スパロボ30』にあそこまでの『スパロボOG』の機体やキャラクターを出そうとは思っておらず、オーダーとして30周年を記念していろいろ出してほしいと言われました。設定の整合性を合わせるより『スパロボ30』に歴代の『スパロボ』オリジナルメカやキャラクターを出すことが主目的だったので、細かいところはあえて考えていません。彼らは『スパロボOG』の世界からではなく、『第4次』や『スパロボα』、『IMPACT』の世界から来た……ということにしてあります。それでも整合性は付いてませんけど。

「きっとエクセレンが私を助けてくれたんです(笑)」

――本シナリオを執筆なさるにあたって、苦労した点はありますでしょうか?

寺田さん:先程も言った通り、細かいところを考えていなかったので、最上さんから『スパロボOG』キャラクターをまとめて出してほしいと言われて受けはしたものの、困りました。

 彼らは『スパロボOG』の世界から来ているわけではないので、実は初対面同士になるキャラクターがいるのです。『スパロボ30』本編シナリオでは些末な話になるんであえてそこには深く触れなかったのですが、「その名はOGチーム」で説明しなければと思いました。

 とは言え、『スパロボ30』への登場を重視したため、時系列的にそこで出会ってはいけないキャラがいるのでそこはもう割り切って、コメディタッチの話にしました。オチは最後まで悩んでいたんですが、あまり深く考えずに書いたエクセレンの最初のほうの台詞に救われましたね。きっとエクセレンが私を助けてくれたんです(笑)。

――シナリオ内では“リアルロボッツファイナルアタック”といった懐かしい単語も飛び出しましたが、ほかにも気づかれずに仕込んでいるネタなどはありますか?

寺田さん:気づいておられる方が多いでしょうが、『スパロボOG』に出ていないサイバスターのネタを入れています。なぜ、あそこでリュウセイとブリットが反応したか……いわゆる中の人繋がりですね。ただし、これはあくまでもネタですので深読みしないでください。

――寺田さん、最上さんお2人から、ユーザーに向けて伝えたいことや今後の『スパロボ』に向けたメッセージを御願いします。

寺田さん:『スパロボ30』をプレイしてくださり、本当にありがとうございました。今はスマホアプリの『スパロボDD』でシナリオを書いておりますので、もしよろしければそちらも遊んでいただけると嬉しいです。

最上さん:このインタビューが掲出される頃に、「その名はOGチーム」のミッション出現条件が製品公式サイトで公開されていると思うのですが、登場するキャラクターの都合上、有償DLCの購入を伴う厳しい出現条件になってしまっていること、ご容赦いただけたらと思います。他のミッションでは加入の有無でシナリオが調整されているところもあったのですが、これはそういう形ではないほうが望ましいと考えましたので。

 最後になりますが、『スパロボ30』をプレイしていただいた方に深く御礼申し上げます。それと皆さんがどの様なプレイをしているのか表示できるちょっとした機能のアップデートを近日予定しております。

 私も皆さんのプレイレポートにとても興味があるのですが、それを通じてユーザーの皆さんで交流いただいたり、こんなプレイをしてみたぞ、といった自慢をしていただいたりしながら、『スパロボ30』を長く遊んでいただけたら、と思い、追加する決断にいたりました。本機能が実装されましたら、ぜひお試しください。

――ありがとうございました。


 最上プロデューサーのコメントでもわかるように、最新のアップデートが施されるなどまだまだ遊ぶ余地が残されている本作。発売1周年のこのタイミングで、再びプレイしてみてはいかがでしょうか?


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