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Just Monika! 『ドキドキ文芸部』はドキドキが無限に押し寄せる【東城咲耶子のおすすめインディーゲーム】

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 電撃オンラインでは『戦国IXA』実況生放送等でお世話になっています、声優の東城咲耶子です!

 編集部の方にインディーゲームの話を語り倒していたら、「なにか書いてみない?」とお誘いいただき、このたび筆を取らせていただきました。

 私のネタが尽きるまで、ひたすらおすすめインディーゲームをゆるく紹介していきます。

 早速ですが、第一回はこちら!

『ドキドキ文芸部』

 チーム・サルバトというアメリカの会社が作ったインディーゲームです。元々はフリーゲームだったのですが、1,000万ダウンロードを超える大人気作となり、Nintendo SwitchやPS5/PS4のパッケージ版もPLAYISMから発売されています。

 美少女が並ぶパッケージからの想像どおり、ジャンルはビジュアルノベルゲーム……と思いきや、さらにホラーゲームとも書かれています。

「このゲームは子供に相応しくない内容、または刺激の強い表現が含まれています」

 こんな不穏な文章から始まる本作ですが、トレーラーを見ても、公式サイトを見ても、どこからどう見ても可愛い女の子たちとの“ドキドキ!”や“ラブラブ!”、“ギャルゲー!”ということが書かれていて、「どういうこと?」となりました。

 注意文から予想して「よくあるヤンデレヒロインに愛される感じなのかな?」と軽い気持ちでプレイし始めたら、斜め上に物語は展開していき、(いい意味で)ダメージを負ったゲームになりました。まさかあんなことに……!

 主人公はギャルゲーで定番のやれやれ系の流されやすい男の子、自分の名前を入力して、自分の分身としてプレイしていきます。

 ヒロインたちは、幼馴染のサヨリ、気の強い妹系のナツキ、おっとりしていて優しいユリ、高嶺の花の優等生モニカ。アニメ的に定番の“可愛いヒロイン”が揃っています。

 幼馴染のサヨリに誘われ文芸部に入部すると、部員であるヒロイン候補たちが現れ、よくあるハッピーな学園モノが繰り広げられます。

 文化祭までの数日間、可愛い女の子たちと学園物によくあるイチャイチャイベントが発生したり、それぞれとフラグが立ってルートが発生したり、文芸部なので詩を作って読み合ったり。

 だけでなく、その過程でチラッと挟まれる絶妙に不穏な発言、行動……。

 「この子、なにかを隠している?」「この子ももしかして……」と、段々と疑心暗鬼になっていきます。

 とはいえ、さすがにこんな可愛い雰囲気のゲームでそこまでのことは起きないだろうとたかを括ってプレイしていたのですが、序盤のサヨリの身に起こる“大問題なシーン”で、自分の考えは甘かったんだと絶句させられました。

 初めてサヨリの部屋を訪れたときは、「本当にエアコンちっちゃ!!」と思って、1人で笑っていたのに……。(リリース当時、サヨリの部屋のエアコンがやたらと小さいということが、ネットで話題になっていました。本当にちっちゃかった)

ここからが本番ですと言わんばかりのホラー要素が繰り出され、かと思えばまたドキドキのギャルゲー展開に……気を抜いたころにまたホラー!

 いろいろな種類のドキドキが無限に押し寄せてきます。

 さらに、このゲームは主人公キャラクターとヒロインたちの間で話が進むだけでなく、画面の前に座っている私自身に直接、精神を揺さぶる攻撃を仕掛けてきます……! こっわ!

 各キャラの抱えているもの、それによって生まれる辛さや起こしてしまう行動の描き方もものすごくリアルで、ただの二次元のキャラクターとしての“ヤンデレ”だけじゃない、生々しい人間っぽさがあります。

 だからこそ理解できなかったり、許せなかったり、それなのに好きになってしまったり、本気で心が反応してしまって、最後には一言では表せないような複雑な感情を抱きました。深すぎる……!

 私は、フリーゲームのころにプレイしたのですが、今はPS5/PS4/Switchのパッケージ版が発売されていて、さらにいろいろ追加されているらしいです。

 また改めてダメージ負いたいな~!!

 ちなみに推しはモニカです。Just Monika!

 ぜひドキドキ、味わってみてください。

 それでは~!

  • ▲最近の東城「モニカちゃんを画面の外に連れ出して、遊園地デートしたいな……」

パッケージ版『ドキドキ文芸部プラス!』


※ゲーム画像は『ドキドキ文芸部プラス!』のものです。
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