『機動戦士ガンダム 水星の魔女』5話感想。エランとのデート回だけどグエルがカッコいい&ミオリネのセリフがすごかった

てけおん
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 10月30日に放送&配信されたアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』第5話“氷の瞳に映るのは”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』第4話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。

 第5話“氷の瞳に映るのは”では、“強化人士”という単語が出てきました。『ガンダム』シリーズを見てきたファンの脳裏には“強化人間”という単語が浮かんだのではないでしょうか? 筆者は“4号”という数字にもちょっと反応してしまいました(笑)。

 第5話では、GUNDフォーマットを搭載したモビルスーツが今なお開発されており、さらにはその運用のために強化人士――エランによると「ガンダムに乗るためだけに作られた人間」――までもが生み出されているのだとわかります。

 GUNDフォーマットを搭載したモビルスーツは、プロローグの時点で開発が禁止されているわけで……そう考えると、エランの生い立ちがどういうものだったのかめっちゃ気になってしまいます。エランが「彼女(スレッタ)の顔も別人のものだったりして」というセリフから、彼の顔が別人のものなのだと推測できますが、そうなった理由なども含めて、明らかになる日が来るのでしょうか? 余談ですが、この件はペイル・テクノロジーズの政治力の高さも表しているように思えます。GUNDフォーマット搭載機が倫理的な理由で開発中止になったことを考えると、強化人士も結構マズい気がしますし。

 さて、話を本編に戻しましょう。エランとスレッタは、デート――スレッタはお出かけと言っていましたが――に行くことに。エランにとってこれは任務の一端なわけで、エアリアルを操縦するスレッタの顔を覗き込んでいたのは、エアリアルを動かすことでパーメットが反応しているかどうかを観察していたのかも……?

 その後、実際にエアリアルを操作したエランは、スレッタが自分とは違う存在、つまりは強化人士ではないと思い、スレッタに敵意をぶつけます。「呪いをクリアしているのは……」というエランのセリフの直後にエアリアルが映されましたが、つまりエランは“スレッタが強化されているのではなく、エアリアルが特別な機体なのだ”と判断したのでしょう。

 第2話の感想でも書きましたが、第1話からここまで、ガンビットを使っている時のエアリアルの内部を写したシーンってないんですよね。これが今回エランが衝撃を受けるシーンの伏線にもなっていたように思います。実際、ガンビットを操作している際のコックピット内部が描かれる日は来るのでしょうか。どんどん楽しみが増えてきた気がします。

グエルが5話でも活躍! 本当にいいキャラ!!

 エランに敵意を向けられて泣いてしまったスレッタ。ここでグエルが登場したわけですが……いやいや、グエルいいところ持っていきますね~。1話の時は、まさかこんなにいいキャラになるとは思ってもみませんでした。Twitterでは毎話放送後のトレンドに“グエルくん”が入っていますし、着実にその人気は高まっていそうです。

 今回もあえなく負けてしまうのですが、それでもGUNDフォーマット搭載機による初見の攻撃に対して、とっさの機転や操縦技術である程度対応していたことを考えると、かなり腕の立つパイロットなのではないでしょうか。スレッタも第3話の決闘の際にその実力を認めていましたし。今後グエルが勝利する姿も見てみたいですね。

 そんなグエルとエランの決闘の最中、今回冒頭から姿を見せていたペイル・テクノロジーズの技術者、ベルメリア・ウィンストンがプロスペラに「お久しぶりです先輩」と声をかけます。GUNDフォーマットをよく知るキャラであり、プロスぺラから「魔女はもう1人いたってわけね」と返します。この2人の関係も気になりますね。

 さて、次回第6話のサブタイトルは“鬱陶しい歌”。エランとスレッタの対決が見られそうな気がしますが、どんな展開になるのでしょう!? そして“歌”って!?

その他今回気になった点など

●「ロミジュリったら許さないからね!」

 これは、エランとの待ち合わせに向かうスレッタにミオリネがぶつけたセリフです。こういう軽妙な言い回し、よく考えるなあ……と感心してしまいました。「浮気したら」や「裏切ったら」よりも印象的かつあの短さで何が言いたいのかもしっかりとわかりましたし。今回ミオリネはそんなにセリフがあったわけではないのに、ものすっごい存在感でした。「水星ってお堅いのね」とか「ダブスタクソ親父!」とか「(エランに興味ないと言われて)んなっ!?」とか、毎話毎話ミオリネの印象的なセリフが増えていく気がしています。

●第5話前半の占いのシーン、気になった人が多いのではないでしょうか? 筆者も気になりました。

 気になった点は主に2つ。1つめはスレッタに兄弟はいないのに、そう見えるような結果が出たこと。「この石はお母さん」「お父さんが見えないな」という父母に関する表現に比べると「この石は……兄弟とか?(スレッタ:いないです)うーん、じゃあなんだろう?」と、占ったアリヤにもよくわからない様子。5話後半でスレッタがエアリアルのことを家族と表現していましたが……? 小説『ゆりかごの星』を読んでいたことなども含めて、これは思考をお手軽なところでまとめてしまった感があるので、違いそうな気もします。今後「ああ、あの占いはこのことだったのか」とわかるような展開が来ると思うので、その時を楽しみにしています。

 そして、スレッタが占ってもらおうとした“ここにいない人”のこと。誕生日はわからないとのことでしたが……。あの時、スレッタが占ってもらおうと思った、“誕生日を知らない人”とは誰なのでしょうね?

●エアリアルの出どころについて。今回、何気に一番気になった部分はココかもしれません。ニカやオジェロ、ヌーノといったメカニック科の学生たちがエアリアルの整備を通じて「こんな方法があったんだ」、「複雑すぎてわけわかんねえ」、「一級エンジニアをどんだけ動員したんだか……」と、その高性能っぷりに驚く一幕が。しかも、『ゆりかごの星』のことを考えるのであれば、10年以上前からエアリアルは存在していると思われるわけで……。う~ん……。

 さらにベルメリアが所属するペイル・テクノロジーズでは、“ガンダム最大の懸念であった搭乗者の生命倫理問題”をおそらくはクリアできていないであろうガンダム・ファラクトを開発・運用しています。

 ものすごく雑な比較にはなってしまいますが、プロスペラが率いるシン・セー開発公社とペイル・テクノロジーズには、グループ内評価や売上高では大きな差があります。となると、シン・セー開発公社――ひいてはプロスペラにはそうした評価軸では見えてこない何らかの秘密がありそうですが、はたして?

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』

【スタッフ】※敬称略
企画・制作:サンライズ
原作:矢立肇/富野由悠季
監督:小林寛
シリーズ構成・脚本:大河内一楼
キャラクターデザイン原案:モグモ
キャラクターデザイン:田頭真理恵/戸井田珠里/高谷浩利
メカニカルデザイン:JNTHED/海老川兼武/稲田航/形部一平/寺岡賢司/柳瀬敬之
チーフメカアニメーター:久壽米木信弥/鈴木勘太/前田清明
副監督:安藤良
設定考証:白土晴一
SF考証:高島雄哉
メカニカルコーディネーター:関西リョウジ
設定協力:HISADAKE
プロップデザイン:絵を描くPETER/えすてぃお
コンセプトアート:林絢?
テクニカルディレクター:宮原洋平
美術デザイン:岡田有章/森岡賢一/金平和茂/玉盛順一朗/上津康義
美術監督:佐藤歩
色彩設計:菊地和子
3DCGディレクター:宮風慎一
モニターグラフィックス:関香織
撮影監督:小寺翔太
編集:重村建吾
音響監督:明田川仁
音楽:大間々昂
製作:バンダイナムコフィルムワークス/創通/MBS

【出演声優】※敬称略
スレッタ・マーキュリー:市ノ瀬加那
ミオリネ・レンブラン:Lynn
グエル・ジェターク:阿座上洋平
エラン・ケレス:花江夏樹
シャディク・ゼネリ:古川 慎
ニカ・ナナウラ:宮本侑芽
チュアチュリー・パンランチ:富田美憂
デリング・レンブラン:内田直哉

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