『ガンダムVS.』シリーズ全国大会“PREMIUM DOGFIGHT 2022”関東08エリア決勝大会レポート

　バンダイナムコアミューズメントのアーケード向け対戦アクションゲーム『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 クロスブースト』。その全国大会「PREMIUM DOGFIGHT 2022（PDF2022）」のエリア決勝大会が全国各地で開催中です。

　本記事では、11月3日にnamco巣鴨店で行われた関東08エリア決勝大会の取材と、全国決勝大会出場を決めた2チームへのインタビューをお届けします。

エリア予選大会を勝ち抜いた6チームが集結！

　PDF2022は、エリア予選大会を勝ち進んだチームが、各エリアに設定されたエリア決勝大会に進出。さらに、エリア決勝大会を勝ち進んだチームが、12月10日に行われる全国決勝大会に進出できるルールです。9月から11月にかけて、エリア予選大会とエリア決勝大会が全国各地で開催されています。

　エリア決勝大会は総当たり方式で行い、最多勝利した上位2チームが全国大会に出場できる権利を獲得できます。関東08エリア決勝大会は、ゲームパニック新宿歌舞伎町店、GiGO赤羽駅前店、namco巣鴨店の予選を突破した6チームが参加。出場選手と使用機体は以下の通りになります。

SHO∞選手＆れい選手：∀ガンダム＆ベルガ・ギロス
アメリカン姉妹選手＆Lucky選手：RX-93ff νガンダム＆ジャスティスガンダム
れきあん選手＆ナオマシタ選手：カバカーリー＆ブルーデスティニー1号機
あび選手＆蚊トンボ選手：ガンダムレギルス＆ハンブラビ
シナモ選手＆あへあへあー選手：シナンジュ＆ペイルライダー
リク選手＆月下雷鳴選手：∀ガンダム＆ガンダムF91

　大会となると、いわゆる環境機と呼ばれる機体が半分前後ぐらいを占めることが多いのですが、∀ガンダムが2機いる以外で使用機体がここまでバラバラになるのは意外な展開。環境に合わせた機体を選んでいる方もいれば、過去のシリーズから同じ機体を使い続けている方もいて、ペアによって機体選択の特色が違うのも見ごたえがありそうです。

　総当たり戦方式ということで、1チームが必ず5試合以上はやることになります。試合内容も8割以上が引き分けor試合時間残り30秒を切ってからの決着ばかりで、選手たちは最終的に2時間30分もの間を戦い抜きました。

接戦続きの総当たり戦

　ここからは白熱した試合の様子をピックアップしてお届けしていきます。

　第5試合となるSHO∞＆れいペアVSれきあん＆ナオシマシタペアの対決。∀ガンダムは被弾を抑えて、あわよくば0落ちの状況にして、ベルガ・ギロスに前衛をまかせるSHO∞＆れいペア。対して、れきあん＆ナオシマシタペアはこれを阻止するために、要所で∀ガンダムを攻めにいきます。

　試合時間残り30秒の段階で、全員が1回ずつ撃破されている状況でしたが、優勢判定を受けたのはSHO∞＆れいペア。これに対し、れきあん＆ナオシマシタペアが引き分けによる決着を阻止するため、果敢に攻める立ち回りをみせます。

　SHO∞＆れいペアはこれを迎撃していくも、試合時間残り10秒付近でSHO∞＆れいペアサイドの機体を撃破。れきあん＆ナオマシタペアが紙一重で勝利をもぎ取り、選手たちや観戦している方々からも思わず声があがるほどでした。

　第11試合となるシナモ＆あへあへあーペアVSれきあん＆ナオシマシタペアの対決。序盤はれきあん＆ナオシマシタペアがペースを掴むも、シナモ＆あへあへあーペアも終盤にかけて追い上げをみせ、試合は引き分けによる判定に持ち越されることに！

　会場は「どちらが勝ったんだ？」という空気になるなか、勝利したのはれきあん＆ナオシマシタペア。スコア差は500未満と、もはや弾を一発当てるかどうかで変わってくるのではと思えるほどの僅差で、勝利した側も「あぶねー！」という声とともに、安堵の表情を浮かべていました。

全国決勝大会出場に王手をかけたのは3チーム

　無敗であったチームに土をつける展開が重なり、最後までどこのチームが抜けるかわからない状況が続いていました。第13試合を終わった段階で、3勝1敗がSHO∞＆れいペア、れきあん＆ナオシマシタペア、アメリカン姉妹＆Luckyペアの3つ。第14試合と第15試合の結果によっては、同時勝利数による代表決定戦が行われるかもしれない瀬戸際となりました。

　第14試合はSHO∞＆れいペアVSあび＆蚊トンボペアの対決。SHO∞＆れいペアは勝利した時点で、エリア決勝大会抜けが確定するという大事な試合となりました。試合内容は序盤からベルガ・ギロスを前線に送り、ターンAガンダムは被弾せずにスコア勝負でも勝てる展開を選択。試合時間が30秒切った段階でも、ほとんど耐久値を減らさない堅い立ち回りをみせます。

　あび＆蚊トンボペアはベルガ・ギロスを2回撃破するものの、ターンAガンダムに決定打を与えにいけない辛い展開に。残り時間が少ないなか、2人でEXバーストを使ってターンAガンダムに攻勢を仕掛けるも、これをSHO∞選手が冷静に対処。最後はベルガ・ギロスがガンダムレギルスを落としきり、SHO∞＆れいペアが全国大会出場権を射止めました。

　総当たりの最終戦となる第15試合は、アメリカン姉妹＆LuckyペアVSれきあん＆ナオマシタペアの対決。全国大会出場権をかけた最終戦となりました。

　序盤から1対1状態が続くなかで、ブルーデスティニー1号機の攻めに対して冷静に対応するνガンダム。相方のジャスティスガンダムも被弾を抑えることに成功しており、試合はアメリカン姉妹＆Luckyペアが主導権を握ります。

　なんとか一矢報いたい、れきあん＆ナオマシタペアでありましたが、最後まで敵の攻めに対して堅い守りで対応するアメリカン姉妹＆Luckyペア。最後は2人でEXバーストを使い、カバカーリーを撃墜して見事勝利。関東08エリアの代表として、全国決勝大会への切符を手にしました。

優勝チームのSHO∞選手＆れい選手、準優勝チームのアメリカン姉妹選手＆Lucky選手にショートインタビュー

――全国大会出場を決めた感想をお聞かせください。

SHO∞：3年前のPDFのエリア決勝で負けたのが悔しくて、その雪辱を果たせてめちゃめちゃ嬉しいです。

れい：僕も3年前にめちゃめちゃ悔しい思いをしたんで、今回無事に全国出場ができて嬉しいです。

――本エリア大会の感想などがあればお願いします。

SHO∞：エリア大会は総当たり戦だったんですけど、すごい良いシステムだと思っていて、そこに救われたから勝てたというのもあるのかなと。これを今後もやっていてほしいと思いました。

れい：2戦目で負けちゃったんですけども、そこから起こったこと「しょうがない」と切り替えて、そのあと全部勝てたので良かったという感じです。

――全国大会に向けて意気込みはありますか？

SHO∞：僕らの機体の編成が特殊なのですが、僕たちの考えでは1番強いと考えてやっているので、全国の舞台で頑張って証明したいなと思います。

れい：僕はPDFに1回しか出たことがなくて、次が2回目になるんですけども、壇上とか……いければ優勝も狙っていきたいと思います。

――全国大会出場を決めた感想をお聞かせください。

Lucky：結果は2位でしたが、初めて全国大会に出場できるということで嬉しいです。

アメリカン姉妹：自分は前作のPDFに挑戦したのですが、エリア決勝もいけずに負けてしまったので、今日ここまでこれて本当に嬉しいです。

――本エリア大会の感想などがあればお願いします。

Lucky：対戦相手や機体がわかっていて、相手のペアに合わせた対策を考えたうえで、それが上手いこと刺さったことが勝因でした。個人的に内容はすごい満足しています。

アメリカン姉妹：機体対策が上手くいったのはもちろんなのですが、自分のなかで満足ができるプレイをできたのが感無量です。

――全国大会に向けて意気込みはありますか？

Lucky：ここまできたらやれることをやるだけなので、全力を出せるように頑張ります。

アメリカン姉妹：ベスト16以内に入れるよう、本気で目指したいと思います。

　エリア決勝大会も半分以上が終わり、12月10日（土）に東京で行われる全国決勝大会まであと1ヶ月近くとなりました。エリア決勝大会の時点で息をのむような戦いの連続で、全国決勝大会ではこれよりも壮絶な戦いが繰り広げられることでしょう。自分も1プレイヤーとして本大会の行く末を見守りつつ、その様子を記録していこうと思います。