まだ息してる…どころか! 『マブラヴ』新情報も続出したアージュ20周年イベントレポ
- 文
- そみん
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10月22日に行われたアージュ20周年イベント“age20th Anniversary broadcast [still breathing](まだ、息してる!?)”のレポートをお届けします。
イベントのMCはラジオ『マブラヴTE』などを担当した八木たかおさんがつとめ、原作者である吉宗鋼紀さん、ユーザー代表のマフィア梶田さん、OVERDRIVE代表のbambooさん、元CIRCUS代表のtororoさん、minori代表のnbkzさんなどが出演しました。
会場ではグッズやフードも登場
イベント会場では20周年イベントTシャツのほか、さまざまなお蔵出しグッズの販売も行われました。なかには、かつて話題を呼んだBETAパーカーも再販されていました。
また、フードコーナーでは、原作でおなじみのさば味噌定食や豚角煮定食の提供も……。もちろん、合成食材ではなく、れっきとした自然食材なのでご安心を(笑)。
さば味噌定食を食べて、霞に「あ~ん」してもらうシーンを思い出すもよし。豚角煮定食を食べて、これが好きだったまりも軍曹を思い出すもよし……と、ステージ以外の部分でもファンをニヤニヤさせてくれるイベントとなっていました。
“アージュの虎”でファンが新作をプレゼン!?
イベント本番の前座として、ファンでありながら「自分が『マブラヴ』新作を作りたい!」と名乗り出た“きたくおう”さん(24歳)のプレゼンが行われました。
3分という短い時間ながら実機プレイを交えた的確なプレゼンが行われ、吉宗鋼紀さんとbambooさんは2人とも合格を出すことに!
もしかしたら、これをベースにした新作が本当に開発されるかもしれませんね!
アージュ20周年を振り返るトークコーナーが展開
トークコーナーでは、八木たかおさんがMCをつとめ、原作者である吉宗鋼紀さん、OVERDRIVE代表のbambooさん、元CIRCUS代表のtororoさん、minori代表のnbkzさん、ユーザー代表のマフィア梶田さんがさまざまなトークを展開しました。
なつかしの“ちよれん(千代田区連合)”の話題が出たり、マフィア梶田さんが初めて『マブラヴ』シリーズに触れた時の思い出が語られたりしつつ、20年の歴史を振り返る年表も公開されました。これはエモい……!
ちなみに吉宗さん的に一番思い出深いのは『君が望む永遠』の発売で、発売直後の回収騒ぎも含めて、いろいろと思い出深かったそうです。
「女の子と付き合うまでではなく、付き合ってからが大変なんだ」ということを描きたかったとのことですが、いまだに“付き合ったところでエンディング”という作品が多いわけで、当時の衝撃は大きかったですね。
ちなみに2004年ごろは、『マブラヴ』の延期続きで、思い出したくないとのこと(笑)。
そして、2006年の『マブラヴ オルタネイティヴ』の発売! 足掛け9年ほどの開発期間がかかったとのことで、本当に大変だったそうです。
当時はゲームの分割発売はユーザーから賛否両論があがりがちでしたが、同時期にサーカスの曲芸商法も話題になり、賛否両論が薄まって助かったそうな(苦笑)。ちょっと詳しくは書きませんが、当時を知るユーザーとしては、まあ、そんな時期もあったなあと遠い目をしちゃいますけどー。
また、2015年の『シュヴァルツェスマーケン』については、シリーズを続ける意味でも新作を出すことは非常に重要なことで、あのタイミングで新作を出せたことは大きな意味があったと語っていました。
kickstartarなどの宿題について
『マブラヴ』シリーズについては、すでに発表されている“宿題”の進捗についての発表もありました。
kickstartarについては、ちゃんと話は進んでいるそうですが、次の動きはもう少し先になりそうとのことでした。
また、長らく更新が止まっている『マブラヴ アンリミテッド THE DAY AFTER』のエピソード4については、アージュ21周年(2020年?)には出したいとのことで、意外と早く遊べるようになる……かもしれません。
(1アージュは1年とは限らないので、2020年に出るとは限りませんが。笑)
吉宗さんいわく、最悪紙芝居になっても出していく覚悟で考えているそうです。
また、会報誌『アゲくのはて』は年内目標で作るそうで、紙ではなくデジタルデータでの配信を予定しているとのこと。
吉宗さん的には、まずは今ある宿題をきちんと片づけてから、次に進んでいく考えのようでした。……ちょっと先は長い気がしますが、『マブラヴ オルタネイティヴ』の発売を待った日のように、気長に待とうと思います。
ちなみにマフィア梶田さんは「で、『オルタ2』の発表は?」とぶっこんでくれましたが、ここでは残念ながら吉宗さんにいなされてしまいました。残念……!
(ただ、イベント後半で驚きの発表がありましたけど!)
『君望』がきっかけで結婚をしたユーザーさんにプレゼントが!
会場には『君が望む永遠』がきっかけで結婚をしたユーザーさんも来場しており、そのお祝いとして、バカ王子ペルシャさんの描き下ろしイラスト入り色紙がプレゼントされていました。
新たな『マブラヴ』を作るスタッフが発表!
吉宗さんからは、今後の『マブラヴ』を作る仲間たちが発表されました。
というわけで、tororoさんが統括プロデューサー、nbkzさんが“てつだい”、bambooさんが“銭ゲバ(財務)”に任命されたそうです(笑)。
そして、マフィア梶田さんは、以前の約束である“『オルタ2』への声優出演”も条件としつつ、広報部長を引き受けていました。
いやあ、2000年代の美少女ゲーム業界を知る身としては、このメンバーがチームを組む日が来るとはまったく予想していませんでした(苦笑)。レジェンドたちの集結により、クオリティは問題ありませんので、あとは発売日を心待ちにできればと……。
なお、吉宗さんとしては、まずは『君が望む永遠 Reboot(仮)』を本格的に動かし、『マブラヴ』シリーズにつなげていきたいとのこと。
『君が望む永遠 Reboot(仮)』はゲームシステムに手を入れて、よりおもしろいゲームにしていきたいとのことでした。
著名人からの記念動画も到着!
イベント中には、著名人からの記念動画も公開されました。
『マブラヴ』から大きな影響を受けたと広言している『進撃の巨人』の作者である諫山創さんをはじめ、倖田來未さん、GRANRODEO(グランロデオ)のKISHOWさん(谷山紀章)とe-ZUKAさん(飯塚昌明)、JAM Projectの影山ヒロノブさんから、とても熱いメッセージが寄せられました。
新たな『マブラヴ』プロジェクトが次々と発表!
イベント後半には『マブラヴ』の新プロジェクト(Project MIKHAIL:プロジェクト ミハイル)のディレクターの熊野淳さんと、テクニカルディレクターの柏谷佳樹さんが登壇。
熊野さんとの出会いのきっかけは2010年の吉宗さんのツイートで、当時は残念ながら実現にはいたらなかったそうですが、それが縁で付き合いが続いており、今回の合流につながったそうです。
戦術機を実際に操って戦えるアクション性を備えたゲームで、スマホ&PCで2020年末配信予定とのこと。
本作の詳しい情報は別記事に掲載しています。
また、さらなる新作『Muv-Luv INTEGRATE(マブラヴ インティグレード)』の制作発表も行われました。
吉宗鋼紀さん自らが発表した本作は、ある意味で自分を追い詰めるようなもので、“本当に本作を作る”という覚悟の意味も込めての制作発表となるようでした。
(「本当に出るかはわかりませんが」と冗談まじりに語る場面もありましたが)
INTEGRATE(インティグレード)は“統合”という意味を持ち、シナリオの一部や企画、メカデザインなど、多くの部分を吉宗鋼紀さんが担当しており、「本格的に(吉宗鋼紀が)『マブラヴ』に帰ってきました」と明言。
まだ制作メディアなども未定とのことですが、オムニバス形式の短編集ではなく、『マブラヴ オルタネイティヴ』の正当な続編とのこと。
白銀武としての物語は完結していますが、これについて吉宗さんは『ターンエーガンダム』を引き合いに出し、そこにインティグレード(統合)という言葉を踏まえた物語構成を考えているそうです。
平行世界という世界観についてもまた正面から挑み、ベテランがのたうちながら新たな物語を作ることで、第二の諫山創さんを生み出すような作品を作っていきたいとのことでした。
ライブパートでは栗林みな実さん&rinoさんが熱唱!
トークパートに続くライブパートには、栗林みな実さんとrinoさんが出演。『Rumbling hearts(ランブリングハーツ)』や『マブラヴ』、『君が望む永遠』、『Precious Memories(プレシャス・メモリーズ)』などが歌われました。
最後の最後にもサプライズが!
ライブパートも終わり、イベント終了かと思われたタイミングでアージュの吉宗鋼紀さんから発表されたのは『マブラヴ オルタネイティヴ』のアニメ化!
“まだ、息してる!?”というちょっと自虐的なイベントタイトルがついていましたが、フタを開けてみれば“息してる”どころじゃありません
最後の最後までサプライズとニヤニヤが止まらない、内容盛りだくさんのアージュ20周年イベントとなっていました。
アージュの新たな、そして大きな一歩が感じられるイベントでした。今後のアージュや『君望』、『マブラヴ』の動きが楽しみですね!
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