『ウマ娘』の軌跡を感じた4thライブEXTRA STAGEレポ。安心沢さん登場やテイオー＆マックイーンのデュエットなど！

文: 電撃オンライン

公開日時: 2022年11月07日(月) 19:55

　Cygamesのクロスメディアコンテンツ『ウマ娘プリティーダービー』について、11月5・6日に「ウマ娘プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! EXTRA STAGE」が開催されました。この記事では、DAY1の模様を中心にライブの様子をレポートしていきます。

　「ウマ娘プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! EXTRA STAGE」は、ベルーナドームで開催された初のドームライブ。これまで開催された『ウマ娘』のライブの中でも、最大規模のものとなります。

　今回のステージはメインステージから客席に向かってランウェイが伸びており、その周囲にレース場をイメージした楕円型のステージが囲う形。客席が円形のドームを生かした作りで、どの方向の客席からでも出走者たちを眺めやすくなっています。

　お待ちかねの開演時間になると、シークレットゲストの安心沢刺々美役の井上喜久子さんのアナウンスがスタート。井上さんのお決まりの挨拶である「17歳です」「おいおい！」などで、開演前の会場を盛り上げてくれました。

　アナウンスも終わり、今回の出走者たちがファンファーレとともにステージ奥から一斉に登場。今回の出走者はEXTRA STAGEのために用意された新たな衣装を身に纏っており、登場の瞬間から今回のライブはひと味違うことを感じさせます。

　「1曲目は何だ……」とソワソワしているところに聞こえてきたのは、スペシャルウィークの「位置について、よーいドン」のコール。これまでラストソングになることが多かった『うまぴょい伝説』が1曲目にくるという、この上ないスタートダッシュを切るライブとなりました。

　間奏では、お馴染みの明坂聡美さん（実況役）による出走者紹介が行われました。紹介の際には各ウマ娘の挨拶もあり、早くも会場は大盛り上がりです。

　歌唱が終了すると、改めて各出走者が挨拶を行いました。挨拶の際は出走者の間にもソワソワとした雰囲気が漂っており、初のドームライブでの高揚している様子が伝わってきました。

　挨拶が終わると、チーム＜ブルーム＞を含むメンバーによる2曲目の『WINnin' 5』の歌唱に。今回は全方面に客席があるため、円陣を組むようなフォーメンションが印象的です。

　続く楽曲は『Make debut!』。今度は6人が奥のメインステージに集合しての歌唱で、1ヵ所に固まることで今回のステージの大きさがより際立っていました。その後の活力溢れたメロディーが印象的な『RUN×RUN！』では、出走者たちがステージを駆け巡る演出も。これもまたドームライブならではの演出です。

　その後は、トレーナーたちの前に立つのは久しぶりとなる大空直美さん（タマモクロス役）らによる『ユメゾラ』から、木村千咲さん（ダイワスカーレット役）らの『彩 Phantasia』と続きます。序盤にハイテンポな楽曲が集められており、会場もそれに合わせて盛り上がっている様子が伝わってきました。

　続いては、ディスプレイに表示された“響き渡れ凱歌”とともに、初披露曲となる『Ms. VICTORIA』の歌唱に。勝利を手にしたウマ娘たちの熱い気持ちを描いたこの楽曲では、炎を使った演出合わさり、文字通り“熱い”空間を生み出していました。

　最初から最後までボルテージが上がり続けた序盤を終え、ステージは幕間の時間に。

　毎公演で何かしらの企画を行ってくれるこの幕間も楽しみのひとつ。今回は“トレセン体操”ということで。客席も巻き込んだものとなっていました。幕間中の客席は休憩のイメージがありますが、今回は休憩する暇は与えてくれないようです。体操を終えて、会場のトレーナーたちのコンディションはバッチリと言ったところでしょう。

　中盤の幕開けを飾るのは、サプライズゲストによるメッセージとのこと。ディスプレイに現れたのは、騎手の武豊さんとC・ルメールさん。CM出演などもあり「いつかライブにも出るのでは？」と思われていた2人の登場で、トレーナーたちの驚きと歓喜が伝わってきました。

　中盤はソロ楽曲の時間。1曲目は和氣あず未さん（スペシャルウィーク役）のソロ曲となる『わたしの印は大本命◎』でスタート。音楽隊の行進のような演出は、まるでウマ娘の勝利の凱旋パレードのようです。

　続いては、星谷美緒さん（マヤノトップガン役）の『ときめきスクランブル』。ヤマノトップガンらしい元気が溢れるような楽曲を、歌とダンスの両方で見事に表現していました。

　その後は、今泉りおなさん（ヤマニンゼファー役）の『LIKE THE WIND』。井上ほの花さん（アストンマーチャン役）の『忘却にて』と、しっとりとしたソロ曲が続きます。

　2人が作った雰囲気を引き継ぐかのように、続くのは落ち着いた曲調の『Ring Ring ダイアリー』。先ほどまでハイテンションで歌って踊っていた出走者たちが、ここではしっとりとした歌声を披露。そのギャップがなんともたまらない瞬間でした。

　ここでライブの半分が終わったとのことで、ステージに井上喜久子さんが登場。この幕間の時間では、今回のライブが初出走となるメンバーとして、真野美月さん（サクラローレル役）、今泉りおなさん（ヤマニンゼファー役）、礒部花凜さん（ダイイチルビー役）、井上ほの花さん（アストンマーチャン役）、佐藤日向さん（ケイエスミラクル役）、稲垣好さん（コパノリッキー役）が揃いました。

　途中では井上ほの花さんと井上喜久子さんの親子による掛け合いという珍しいシーンも見られました。

　その後の企画コーナーでは、ペアを組んでランウェイを使ってアピールを行う『ビューティードリームカップ in SPECIAL DREAMERS!! EXTRA STAGE』を実施。初出走陣は、初々しい雰囲気はありつつも、しっかりとキュート＆クールなポーズを決める瞬間は自身に満ち溢れており、流石といったところです。

　そして後半戦がスタート。ステージ再開を飾るのは、ライブでは欠かせない楽曲の1つとなった『Never Looking Back』。ウマ娘たちの可能性を歌った歌詞は、後半の盛り上がりの予感を感じさせてくれます。

　後半2曲目は真野美月さん（サクラローレル役）の『ユースフルアイズ』。今回が初出走とは思えない堂々とした様子でソロ楽曲を披露しました。

　その後は『本能スピード』『7.NEXT FRONTIER』『winning the soul』と「カッコ良い……！」と言う感想しか出てこないクールな楽曲が続きます。

　この流れを締めくくるのは『BLOW my GALE』。エネルギッシュな出走者たちの歌声と、掛け声に合わせてステージから炎が噴き出す派手な演出も合わさり、会場の空気は開演からもっとも熱い盛り上がった状態になりました。

　ここで少し休憩の幕間の時間。ここでは、会場を1つにするということで、出走者たちによる円陣が披露されます。今回はそれを客席も巻き込んでやろうというもの。客席は「よーい、ドン！」に合わせてウェーブをすることに。結果は、ドームの円状の会場を活かした見事なウェーブとなり、会場の一体感がさらに増しました。

　続くステージは、『ウマ娘シンデレラグレイ』のムービーとともに登場した大空直美さん（タマモクロス役）による『My Against Fight』。スピード感の溢れる楽曲を力強く歌い上げました。

　その後も勢いのある楽曲が来るかと思いきや、次は会沢紗弥さん（メジロアルダン役）の『硝子のエトワール』。優木かなさん（スーパークリーク役）の『ふんわり Slowly』しっとりした楽曲です。先ほどの楽曲との温度差により、ワンフレーズ1つ1つの意味が強く感じられ、楽曲の味わい深さが増した印象です。

　静かな空気が流れる中、今後は再び高柳知葉さん（オグリキャップ役）の『unbreakable』とアップテンポな楽曲。そのまま複数人歌唱の『UNLIMITED IMPACT』となり、中盤後半は温度差で風邪をひきそうなくらいのギャップが楽しめるライブパートとなっていました。

　その後の幕間のMCでは、各出走者が今回の歌唱と思い出を振り返ります。大空直美さんはリリースイベント以来の出走とのことで、今回用の振り付けなどを話し合いながら手を加えたとのこと。他にも『ウマ娘』を追いかけているファンであれば懐かしく感じるようなトークが展開されました。

　後半を飾るのは、今回の出走者の特徴的な部分でもある“メジロ家”が集合。『メジロ讃歌』を全員で歌い上げました。指揮者も登場しての歌唱という、ライブではなかなか味わえない全く新しい試みで新鮮さがあります。声のみですが、大西沙織さん（メジロマックイーン役）、のぐちゆりさん（メジロパーマー役）も歌唱に加わりました。

　続いてはMachicoさんの（トウカイテイオー役）の『願いのカタチ』。普段の元気なトウカイテイオーとはうって変わり、感謝の気持ちを精一杯込めた歌唱は胸にグッと響くものがありました。ファンであれば涙なしには消えない楽曲の1つと言えるでしょう。その後は『Find My Only Way』のアコースティックverから『Special Record!』と、再び活力溢れる楽曲が続きました。

　そして、ついに迎えた最後の楽曲。最後は出走者全員による『We are DREAMERS!!』。「まだまだウマ娘たちは走り続けます！」と聞こえてくるような楽曲で、彼女たちを支えてきたトレーナーたちと出走者たちの気持ちはここで1つに。最高の状態でステージを締めくくりました。

　もちろん、ここで終わりではありません。明坂聡美さん、井上喜久子さんによるMCでの新情報の発表を挟みつつ、アンコールが行われます。発表された情報についてはDAY1・DAY2ともに速報記事にてまとめてありますので、そちらをご確認ください。

　情報発表が終わると、ディスプレイには過去のライブのダイジェスト映像が流れます。以前から『ウマ娘』を追いかけていたファンにとっては『ウマ娘』というコンテンツがここまで大きくなった歴史を振り返っているようで、感動できる映像だったことでしょう。

　そして、着替えを終えた出走者たちが、お馴染みの白と赤のドレスを身に着けて再登場。ゲームのメインテーマでもあるメインテーマ『GIRLS' LEGEND U』を全員で歌います。普段は聞きなれた楽曲ですが、この記念すべきライブ、そのアンコールという特別なタイミングで聞くと、ひと味もふた味も違う楽曲に。ここまで支え続けてくれたトレーナーたちへの感謝の気持ちが歌声から伝わってきます。

　最後の挨拶を行うと、本当のラストソングの時間に。最後を飾るのはもちろん『うまぴょい伝説』。明坂聡美さん、井上喜久子さんも加わり、全員で広いステージ全体を駆け巡るお祭りのような雰囲気での歌唱となりました。『うまぴょい伝説』にはじまり、数々の名曲から『うまぴょい伝説』に戻る。企画始動からゲーム、アニメ、書籍、そしてライブ開催という、まさに『ウマ娘』がこれまで歩んできた軌跡をライブで表現したような公演でした。

DAY2では大きくセトリが変更

　 DAY2では、シークレットゲストとしてトレーナー役の沖野晃司さんが出演。まるでファンの気持ちを代弁するかのようなMCで、会場に笑いを起こし続けていました。DAY1と比較すると大きく出走者も代わり、それに応じてソロ楽曲などセットリストも大きく変更がありました。

　序盤の大きな変更点は『逃げ切りっ！Fallin' Love』『ぴょいっと♪はれるや！』など、よりポップな楽曲に変更が加えられたこと。歌うメンバーも大きく変わっているので、両日に共通している合唱曲もDAY1とは違った良さがありました。

　その後は、アニメ『うまゆる』から『ゆるパカHAPPY DAYS！』や、プロジェクト始動当初から愛される『ENDLESS DREAM!!』など、新旧入り乱れた楽曲が続き『ウマ娘』の軌跡を感じられるようなセットリストとなっていました。

　出走者が大きく変わったので、ソロ楽曲もガラッと変化。大和田仁美さん（スマートファルコン役）の『立ち位置ゼロ番！順位は一番！』、山根綺さん（ダイタクヘリオス役）の『笑っちゃお！』をはじめ、印象に残る上田瞳さん（ゴールドシップ役）の『ゴルシラップ』などが披露されました。

　また、DAY2のゲスト出走者である大西沙織（メジロマックイーン役）は、Machicoさんとの『木漏れ日のエール』のデュエットを披露。この楽曲のオリジナルメンバーによる歌唱を待ちかねたトレーナーも多いでしょう。千秋楽に相応しくトレーナーたちの期待に応えるセットリストでした。他にもチーム＜シリウス＞の軌跡を振り返る『はじまりの Signal』などもあり、ファンの涙腺を刺激する楽曲が続きました。