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穏やかスローライフを始めるはずが、●●が気になり過ぎて……【ハーヴェステラ日記#1】

長雨
公開日時

 好評発売中のNintendo Switch/Steam向け生活シミュレーションRPG『ハーヴェステラ』

 ここでは、生活系ゲーム大好きライター・長雨のプレイ日記をお届けしていきます。

いつまでも“レーテの村”で暮らしたい

 生活系シミュレーションとRPG大好きな人間なので、私にとって本作は好みにドンピシャな作品。美しい自然のなかでのんびり生活が送れることに、ワクワクしながら世界に飛び込みました。

 しかしオープニングからスローライフと程遠そうなダークな色彩の世界が広がっていて、謎の少女には意味深なことを言われて……。本当にどんな暮らしが待っているのか、いろいろな意味で気になる幕開けとなりました。

 実際の暮らしが始まってみると、拍子抜けするくらい平和! 主人公の拠点の近くにある“レーテの村”の人々は村医のクレスや村長を筆頭に優しい人ばかりで、記憶も持たない主人公の旅人に親切に接してくれます。もともと空き家だったからと言って、“遠見の丘”にある建物と敷地を拠点として提供してくれて……。

 さらに定期的に手紙で食べ物を送ってくれたり、作物の種を送ってくれたり、本当に面倒見がよくて、ずっと彼女たちのそばで暮らしていたいと思うほど“レーテの村”のことが好きになりましたよね。

 主な1日の過ごし方は朝起きて畑の世話をし、昼から夜にかけてダンジョン攻略やストーリーの進行というスケジュールで動いています。

 夜10時以降は主人公にデバフがかかるので、本当は朝や昼にダンジョン攻略した方がいいんですが……作物が気になって優先してしまうんですよね。夜11時にはダンジョンや施設から拠点に戻り、寝るまでの隙間時間はクラフトや調理に利用する真夜中直前まで時間を活用するみっちりスタイルです。

 序盤は資金が心もとないので、家畜などリフォーム要素ができるようになるまで時間がかかるのかなと思っていました。

 でも作物の成長スピードが早めなので収穫までのテンポがよく、村長の支援や宝箱から無料で種が手に入ることが多いため、1番最初の季節半ばには動物の小屋や調理台など、各種施設を建てられたのが予想外で嬉しかったです。

 私が農地経営系作品に慣れているため、効率よく稼げる作物(“ドレスレタス”や“ズッキューリ”)を育てたというところもあるのですが……。のんびり遊びたいけど、ついクセで効率を求めてしまうって生活系ゲーマーのあるあるですよね。

 お金稼ぎは序盤は少し大変ですが、シビアではないので慣れていない方も、すぐにいろいろな要素を解放できると思いますよ。

のんびりしたい、けど物語が気になりすぎます

 本当はまったり遊びたいんですが、序盤は農業も物語もかなりハイスピードで進めてしまいました。その理由は、物語の良さ!

 体験版でプレイできる第2話までは“レーテの村”や謎の少女・アリア、魔族などの世界についてを知るためのチュートリアルになっていた雰囲気です。

 第3話からは“春の街ネメア”、“浜辺の町シャトラ”、“教都アルジェーン”と3つもエリアがオープンになり、世界が一気に広がって驚いてしまいました。しかも、どこから進めてもいいんですよね。

 ちなみに私は、春に植えられる作物の種が入手できる“春の街ネメア”から開始。ここで出会うアジールとティエラの関係が、とても尊くて……。さらに未来から来たがゆえにほかの人とは違う視点を持っているアリアや、“春の街ネメア”で仲間になる憂いを秘めたイスティナもかっこいいんですよ。

 ゆっくり農業を充実させながら進めていこうと思ったのですが、物語の展開が気になりすぎて、一気にダンジョンを攻略して物語をクリアしていました。


 1つの街だけでもこんなステキな物語だったら、ほかはどうなるんだろうと思うのがプレイヤー心理というもの。どんどん物語を進めて、気がついたら第3話のラストまでいってましたよね。

 でも各エリアをクリアしたことによって、“水辺バイオーム”の解放など、スローライフ面でもできることが増えたので結果的にはサクサク進めて正解だった気もします。

 すべての街に行けるようになったし、これからは本当にゆったり季節を楽しみながら生活を送って行こうと思います。本作は仲間と交流できるキャラクターストーリーや世界観を知る“サブクエスト”もたっぷりあるので、主人公の人間関係も充実させたいですね。

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