好評を博した第16回三国志祭のオフィシャルレポートが到着!
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11月6日に神戸で開催された“第16回三国志祭”。中心となって祭りを運営された“KOBE鉄人三国志ギャラリー”館長・岡本伸也氏よりオフィシャルレポートが届きましたので、紹介していきます。
なお、岡本伸也氏は電撃オンラインで三国志の民間伝承に関するコラムも連載されているので、そちらも合わせてご覧ください!
第16回三国志祭 実施しました!
2022年11月6日(日)16年目となる三国志のイベント「三国志祭」を行わせて頂きました。コロナ禍も規模を縮小しながら休まず継続して16年目。今回もトラブルなく実施することができ、本祭・当夜祭ともに盛り上がりました!
今年も人員不足、私は司会進行を5つもやりましたので、あまり他の演目は見れていませんが……。
ひさびさ孔明ぽい恰好をしておりました。(アイコンと同じ衣装もあるのですが、まだ暑いので薄着版です)
当日は快晴で良いお天気! 過去16年間では台風が来たり大雨になったり、天候ではいろいろ泣かされてきたので本当に幸せなことでした。ご来訪いただいたみなさまありがとうございました。関東や九州など遠方から来てくださるかたも多くおられました。
【三国志祭について概略をざっくと説明】
漫画家横山光輝氏の故郷神戸で街おこしで氏の代表作、鉄人28号と三国志を使わせていただきいろんな施策を行ってきました。
三国志祭の一回目は横山三国志の絵の入った山車を3つ作り、地元小学生が引っ張るパレードが始まりでした。
それに付随する形で街をつかわせてもらいながら、【ほぼ無料でオープンなイベント】を一緒に行ってきたわけです。(途中から山車も老朽化し使えなくなり、巨大な4mの劉備三兄弟の人形がパレードするものに変わりました。今はコロナ禍でパレードは中止しました。)
三国志祭公式についてのパレード以外のイベント企画・準備は、私が神戸市やNPOから依頼される形でやってきました。
大事にしている三国志祭のコンセプトは【知らない人も、知っている人も、年齢を問わず楽しめるオープンなイベント】です。マニア向けの有料イベントとは根本的に違うところが売りでもあります!
また過去ずっと必要経費以上はもらってないのでほぼボランティアです。毎回ほぼ赤字ですが期待とやり甲斐のみで頑張っています。
そのため、スポンサーがつくことがない限り費用も掛けれませんので、出演者やスタッフの方もプロの力がいるところ以外はみんなボランティアで参加いただいています。
今年も出演者100名以上が、ぶっつけ本番の中がんばってくださいました。これは大きな自慢で他ではマネができないことだと思います。(本当は資金的に誰かに応援して貰えたらもっと色んなことができるのですが贅沢はいえません。)
【今年の三国志祭のまとめ】
16年目ということもあって、正直ネタ切れはしています。考えうる三国志的な事はもうやり出尽くしているといっても過言ではないです。
しかし、なんだかんだアイデアを絞り出して毎回新しいことを入れ込んでおります。期待にそえる最低限のクオリティーも保てていると思っています。(実施内容は公式サイトなどをご覧ください)
『アクション』
三国志といえば戦い。武将たちが特殊な武器をもって一騎討ちしたりする姿は醍醐味です。
武術大会では、リアルにその武器を使いこなす姿が武闘家の皆さんの演武により目の当たりにすることができます。武器を使わない拳法も含め、今年も130人のメンバーが出演くださいました。
『ショーと交流』
ご当地キャラとして作りだした「アニマル三国志」たちの恒例のショー&撮影会を実施。
更に今年は関羽と張飛にそっくりなアクション俳優さんに扮してもらって会場各地を回りファンと交流しつつ盛り上げて頂きました。彼らもボランティアでのご協力です。学生さんたちによる三国志的なダンスも実施しました!
『学ぶ』
三国志は物語である「三国志演義」、歴史書の「正史三国志」、また兵法など趣味の勉強として楽しむ人も多いです。三国志講座などで三国志や兵法研究者のお話を聞ける場所を提供しています。
今年は新たに「三国志シンポジウム」と銘打って、複数の研究者によるトーク形式で実施しました。
『挑戦』
朝日テレビ「博士ちゃん」でご紹介されて知名度があがった「三国志テスト」。私と有志でつくっています。種類は「三国志演義」の初級3つ、中級1つ、「正史三国志」初級1つ、中級1つがありまして、そして今年は新たに「物語の超初級」を作りました。
横山三国志など本をざっと読んだ方でも解けるように簡単にしたものから、なかなかの難易度のものを用意しております。また三国志好きが楽しめる簡単な「謎解き」の新作も作りまして、沢山の方に楽しんでいただきました。
『体験』
三国志をテーマにしたデジタルゲーム、アナログゲームの体験コーナー、お子さんでも楽しめる三国志模型教室など。エンタメ的遊びを用意していました。
近年大人気の「三国志占い」のコーナーも拡充しましたがずっと人が居られました。
『体感』
三国志を音として楽しむ企画。三国志演義の原点は講談により発展しました。講談、文章、詩の朗読、アフレコ、紙芝居などにより主に音を通して三国志を楽しむ企画はいつも人気です。
『造形』
街にある銅像石像などに加えて、今年は新規巨大フィギュア「趙雲」が新登場しました! 武器の体験などの重さ体験と共に、在りし日の武将たちの姿に思いをはせて頂けました。
『三国志的ゲスト』
歴史画イラストで有名な正子公也先生、三国志ゲームを作るメーカー担当者さんのお話、ゲストトークなどエンタメファンにもうれしい企画を今年もたくさんおこないました。裏話もたくさん聞くことができて皆さん満足されておりました。
【最後に】
やっておきながらなんですが、よくもこんなマニアックな無料イベントが16年もよく続けて来られたなぁとつくづく思っています。毎年のように来てくださる皆さまや遠路来てくださる皆様のおかげです。
今年一番うれしかったのは、16年前にはまだ生まれていなかった、三国志祭に小学生として出会った子たちが大きくなって数人がボランティアとして助けてくれたことです。長くやっているという実感がわきました。またご来訪の数人の方から、次回ボランティア協力をしたいとお声がけいただけたのもありがたかったです。
正直私が面白いと思うイベントをやっているので自分が一番お客として見たいわけですが、ほぼ見れないジレンマたるや……。あらためてご協力いただいた皆さん、ご参加頂いた皆さんに感謝します!
今回都合がつかずこれなかった方にも、「KOBE鉄人三国志ギャラリー」に来ていただければ、今回三国志祭で作った新作を含めた「三国志テスト」、「趙雲の新フィギュア」、「三国志謎解き」など普段から楽しんでいただけるよう準備しています。さらにパワーアップした状態で皆様をお迎えできるかもしれません。
予告として、来年の春プチ三国志祭として「春の三国志会」を3/26(日)に行います。ご興味がでてきましたら、こちらもぜひご参加ください。
実施が確約できるわけではありませんが、来年も【三国志祭】で皆様とお会いできると嬉しいなと思います。ありがとうございました。
三国志祭、当夜祭のご報告は電撃オンラインのコラムでご報告しようと思っておりますので、そちらもぜひご覧ください。
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