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廃病院での自分探しの結末は? 考察好きにはたまらない『EDENGATE: The Edge of Life』レビュー【電撃インディー#371】

Ak
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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、PS4/PC(Steam)用ソフト『EDENGATE: The Edge of Life』のレビューをお届けします。

※本レビューでは、PS4版をPS5でプレイしています。

 なお、電撃オンラインでは尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

廃病院で目覚めた記憶喪失の女性と不可思議なロケーション…考察しがいのあるストーリーが魅力的!

 ある記憶喪失の女性が廃病院で目を覚ますことから本作の物語はスタート。辛うじて“ミア・ロレンソン”という自身の名前のみはIDカードから分かったものの、それ以外の情報は何もなし。

 手探りで病院を探索しながら、自身や今の状況に関する情報を集めていくことになります。プレイヤーも主人公も同じ目線から物語が進んでいくので、導入は入り込みやすいですね。

 廃墟と化した町“Edengate”を探索していくなかで、おぼろげながらもミアの過去が見えてきます。どうやら何かを研究していて、そこから問題が起こったようですが……?

 ゲーム全体のボリュームは2~3時間程度で、比較的サックリとクリアできますが、エンディングまでプレイしてもすべての謎がハッキリと明かされるわけではないです。

 カタルシスやどんでん返しよりは、じっくりと考察することが好きな人向けのストーリーですね。パンデミックがひとつのテーマになっているだけあって、閉塞感とそこからの解放が描かれているものと思われます。

 なお、舞台となるのは病院だけではなく、街中のさまざまなロケーションを探索していくことになります。

 そもそもこの世界が現実なのか自身の夢や幻覚なのか、時折姿を現す子どもは誰なのか、多くの謎に満ちたストーリーは、非常に先が気になる作り。

 個人的にはロケーション同士のつながりがあまりにも現実離れしているので、主人公の精神世界なのではとも思いますが、そういった答えについても、ハッキリとは語られません。ぜひ自身の目で物語を目撃して、考察してみてください!

 なお、道中の文書などもしっかりチェックしておけば、より多くの考察材料が手に入ります。

 ちなみに、一見ホラーっぽい雰囲気もありますが、恐怖を煽るような演出はほとんどありません。

 どちらかというと、ミステリーやサスペンスのような雰囲気。もちろんグロテスクな表現や出血表現のようなものもないので、誰でも安心してプレイできます。

ゲーム性は親切で遊びやすい! 謎解きの難易度も低く万人が楽しめる

 本作はストーリーこそ難解さを感じる部分もありますが、ゲームとしては遊びやすく、サクッとプレイできます。

 廃墟を探索していくアドベンチャーゲームであり、銃を撃ったり武器を使うなどのアクション要素は存在しません。一部特定のコマンド入力が必要になるなどの場面はありますが、シビアなタイミングは要求されないので安心です。

 ルートも一本道で、探索によって文書やトロフィー(実績)の獲得などはあるものの、基本的にはリニア式です。

 調べられるアイテムや開けられるドアは近づくと〇ボタンが表示されたり、進める場所に矢印が出たりと、ルートへの誘導も親切。

 一見すると進める場所と行き止まりの場所の区別がつきにくいこともありますが、近づくとヒントが出るので、歩き回っているうちに進むべき場所が見つかるハズです。


 謎解き要素を解きながら、先へ先へと進んでいくことがゲームの基本となります。とはいえ謎解きの難易度はそれほど高くなく、しっかり探索すればヒントが見つかります。

 動かすべきギミックがシルエット表示されたり、しばらく止まっていると暗号の解き方を主人公が話してくれたりと、ヒントも豊富。謎解きが難しくて詰まることは少ないかと思います。

 謎多きストーリーながらも、親切なゲームシステムで遊びやすい本作。

 少ない情報から手探りで物語を読み解く、考察好きにはたまらないストーリーになっているので、アドベンチャーゲーム好きの人は、ぜひ触ってみてください!


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