最強すぎる少女が大暴れ! 『チェンソークラブ』は笑い&爽快感を味わえる2Dアクションゲーム【電撃インディー#372】
- 文
- セスタス原川
- 公開日時
電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、Beep Japanから配信される2Dアクションゲーム『チェンソークラブ』を紹介します。
本作は、ユニークで可愛らしいキャラクターたちを操作して敵を倒していくスクロール型のアクションゲームです。
プレイアブルキャラクターのバリエーションの豊富さ。奇抜なストーリーとギャグ。絶妙な難しさが生み出すやり込み甲斐など、多くの魅力を持つ作品となっています。
なお、電撃オンラインでは尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
個性のあるキャラクターの使い分けが面白い!
本作はドット絵調の2Dアクションゲーム。キャラクターを操作して敵を倒し、ステージを進んでいき、その奥で待つボスを倒すことが目標になります。
敵となるのは宇宙から侵略してきたエイリアンたち。世界を救う任務を与えられた少女・ブルーたちは、残虐なエイリアンたちに立ち向かうことになります。
まずプレイして感じた第一印象は、主人公たちのキャラクターのデザインの良さ。ドット絵でありながらも、しっかりと可愛らしさを表現しており、彼女たちを魅力的に描いています。
一方で、敵キャラクターはインパクトがあり、ドット絵で緩和されていますが、エイリアンたちの表情は残虐極まりないものばかり。ときには可愛らしい表情からいきなり恐ろしい顔になるような敵もいて、ホラーではありませんがちょっとした恐怖を感じました。
そんな恐ろしいエイリアンたちですが、攻撃で敵を倒すと苦痛に顔を歪ませながら爆散していきます。邪魔してきた敵が散っていく様は「ざまぁみろ!」と言いたくなるシチュエーション。敵を倒した瞬間はスッキリとした気分を味わえました。
プレイヤーが操作できるキャラクターは、チェンソーを振り回すブルー、大きなハンマーを使うカーマイン、魔法攻撃を得意とするプラムなど。プレイアブルキャラクターはストーリーを進めるごとに追加されていく仕組みで、この3人の他にも後に解放されるキャラクターが存在します。
各ステージで使用するキャラクターは自由に選択可能。キャラクターごとに攻撃の範囲や速度なども変わってくるので、選んだキャラクターに応じた攻略の楽しさを味わえるところが本作のポイントです。
キャラクターの選択で失敗や損をすることはありませんが、各キャラクターに得意なシチュエーションが想定されている印象でした。
例えば、平面が多いステージではカーマインの横方向に範囲の広い攻撃、足場が少なく上空を飛んでいる敵が多い場合はプラムの飛んでからの魔法攻撃といった感じで、各キャラの得意なところを生かせる部分が存在します。
ステージ構造はランダムで設定されているそうなので、狙って有効なキャラクターを使うことは難しいですが、ぱっとステージを見てどの敵から倒していくのかを考える瞬間が“攻略している感”を味わえてよかったですね。
ステージ構造がランダムなので、リトライを続ける攻略法が通用しないところが難しい要素でもあり、何度もプレイしていてもあきない面白いポイントになっていると感じました。
攻撃とアイテムの活用がクリアの鍵
キャラクターの操作は、左右の移動、ジャンプ、弱攻撃と強攻撃に加えて、一瞬無敵になってのダッシュ移動があります。さらに、攻撃は方向キー入力で変化するので、組み合わせを含むと多くの操作パターンが用意されています。
重要と感じたのは、一瞬無敵になってのダッシュでしょうか。ステージの各所にはダメージを受けてしまう壁があるのですが、ダッシュであればそれを気にせず突破できます。
ダメージ壁はほぼすべてのステージにあるので、ダッシュを活用……というよりも、使いこなせなければステージをクリアすることは難しいと言えるでしょう。
また、方向キーを合わせた攻撃も重要になります。特に、上方向の強攻撃は上昇効果があるものが多く、ジャンプ+攻撃で2段ジャンプのように活用できます。ステージが横方向だけでなく、縦方向に進む構造もあり、その際には上攻撃を移動技に応用するテクニックが求められます。
敵を倒すことで、ライフフォースと呼ばれるエネルギーがドロップします。これは体力にもなり、通貨にもなるアイテムで、ステージの道中ではライフフォースを集めながら先に進んでいきます。
道中にはショップが出現するので、そこでは体力と交換で強化アイテムを入手して、先のステージを有利に進めていく……という方法がシンプルかつ有効な攻略法。ショップではアイテムを購入したくなりますが、通貨として体力を使いすぎると逆にその後が難しくなるというジレンマを生み出しており、この辺がなかなか面白いシステムだと感じました。
シュールなストーリーはジワジワ来る面白さ
ストーリーの各所ではコミックのコマ割りのような演出で彼女たちの物語が描かれます。スピード、シュール、ギャグが融合した物語は、爆笑必死というタイプではありませんが、ジワジワとくる面白さで癖になる雰囲気があります。
ある程度プレイしていくうちにこの独特な世界観にハマってしまい、進めるたびに「やった! ストーリーシーンが来た!」と喜んでいる自分がいました。
フォロワーを増やしてアイテムをゲット
道中で出会うNPCは条件を満たすことで“チュピッターネット”のフォロワーになってくれます。
フォロワーからは、ステージに挑戦する前に強化アイテムを購入できます。フォロワーが増えれば購入できるアイテムも増えるので、NPCを見かけた際には積極的に話しかけると良いでしょう。
“チュピッターネット”のショップはステージのショップと異なり、専用のコインが必要。コインはステージをクリア時や、クリア後のレッドカーペットでの写真撮影で獲得できます。
レッドカーペットでは、カメラマンのシャッターに合わせて攻撃やジャンプなどポーズを決め、映えた写真が撮影できるとフォロワーが増えます。フォロワーが一定数まで増えるとショップで使えるコインが貰える仕組みです。
撮影の際にはファンが押し寄せてくるのですが、なんとブルーたちは彼らを攻撃で一掃。そして、その様子を取り続けるカメラマン。なんともカオスな空間となっており、最初はこのモードがどういうシーンなのか脳が状況を理解するのに一苦労でした。
『チェンソークラブ』は、シンプルでありながらもプレイを続けているうちに、ストーリーや敵を倒す瞬間の気持ち良さなど、徐々に味が出てくるスルメ風味な作品。慣れてくると敵を一瞬で殲滅する無双感も味わえるようになり、続けてプレイしたくなる中毒性がありました。
加えて、道中のショップでのアイテム購入や、フォロワーを通してのアイテム購入など、ただステージをクリアするだけではなく、計画性が必要となるのも面白いポイント。アイテムの選択次第では、ステージの難易度もガラッと変わるので、プレイヤーの選択がクリアできるか否かを大きく左右すると言えるでしょう。
個人的には、ストーリーで彼女たちとエイリアンが繰り広げる掛け合いのシーンはジワジワと効いてくるギャグが満載で、ぜひ一度は見てもらいたいポイントです。感覚的には少年誌のギャグマンガに近く“意味わからなすぎて面白い”というシーンが多くありました。
また、今回はソロプレイを中心に遊びましたが、2人で協力しながら進むマルチプレイモードも用意されています。1人でも十分楽しめますが、2人であればさらに面白さがプラスされることになるので、そちらも注目したいところです。
価格は1,650円(税込)とリーズナブル。気になった方はぜひ手に取ってみてください。
Chenso Club (チェンソークラブ) is published in Japan by Beep Japan Inc. (C) Copyright 2022 Pixadome & Aurora Punks. All Rights Reserved.
Chenso Club (チェンソークラブ) is published in Japan by Beep Japan Inc. (C) Copyright 2022 Pixadome & Aurora Punks. All Rights Reserved.
Chenso Club(C)2022 Aurora Punks. All rights reserved. Developed by Pixadome. Published by Curve Games. “Curve Games” is a trademark of Curve Digital Publishing Limited.
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