これこれ、こういうのがいいんだよ、音楽ゲームって。『シクスターゲート』レビューで思わずニッコリ【電撃インディー#376】
- 文
- カワチ
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CFKよりNintendo Switch用パッケージ版が予約受付中の『Sixtar Gate:STARTRAIL(シクスターゲート・スタートレール)』のレビューをお届けします。
なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
オペレーターのシイがかわいい!
CFKのオリジナルリズムゲームとなる『シクスターゲート・スタートレール』。宇宙航海をテーマにした世界観が特徴で主人公は科学探査艦アウスフルークの艦長という設定になっています。
注目してほしいところはオペレーターのシイです。リザルト画面をはじめ、さまざまな場面で接することになるキャラクターですが、コミカルで可愛らしく、コロコロと表情が変わるのでみていて飽きません。
個人的には90年代アニメのようなデフォルメされた表情が多いところもポイント。泣きそうなときに目がウルウルしていたり、パニックになったときに目がグルグルになっていたりすると、それだけでもポイントが高いです。
SFチックな服装も可愛いですし、低いランクだったときにリザルトで「座礁だ~」とコメントするなど、航海をイメージするようなセリフを言うところも雰囲気に合っていていいですね。
オリジナル楽曲のなかには、シイのイメージ映像やイラストがバックに流れるものも多く、本作のマスコットキャラである彼女のことがどんどん好きになるハズ。
東京ゲームショウでプレイしたときは彼女のシールがもらえたのですが、今後もいろいろなグッズが発売されるといいですね。
さて、本作はリズムゲームということで、気になるのは収録楽曲ですよね。まず、自分のようなオタクがうれしいのは“魔理沙は大切なものを盗んでいきました”や“全力ハッピーライフ”といった東方Projectの2次創作アレンジ曲。
何度も何度も聴いた耳に残っている曲なので、収録されているだけでもうれしいのですが、おなじみのPVをバックに演奏できるので、そこもテンションが上がるポイントになっています。
ちなみに背景のオンオフを切り替える機能もバッチリ搭載。ハイスコアを目指してゲームに集中したいときはオフにすることもできます。
また、実際にプレイしてよかったところはオリジナル楽曲の数々。かつて『BEMANI』シリーズに楽曲を提供したコンポーサーの手による曲ということで、本作のSFな世界観にあったテクノポップを中心にクラシックのような切ないものまで幅広いものがあり、プレイしていて本当に楽しい!
最初こそライセンス系のコラボ曲ばかりプレイしていた筆者ですが、遊んでいくうちにオリジナル曲が好きになり、オリジナルもプレイするようになりました。
本作に収録されている曲は100曲以上となっており、アップデートで次々に追加されるようなので飽きずに遊べそうです。
“可変型レーン”が最大の特徴!
本作がほかのリズムゲーと違うところは“可変型レーン”を採用しているところです。ノーツが流れてくるレーンの数が楽曲の途中で変化するというシステムなので、おもしろいのは曲の盛り上がりに合わせて変化するところですね。
これまでのリズムゲームはノーツが増えることで曲の盛り上がりを表現していましたが、本作のレーンが変化するというアプローチは視覚的、プレイ感覚的にも分かりやすいので、とてもゲームを盛り上げてくれます。リズムゲームだと、どうしても同じような遊び方になってしまいがちですが、本作はかなり新鮮なプレイ感覚があるので、ぜひ体験してみてほしいです。
もともとブルーノーツとレッドノーツのふたつのノーツに対応する忙しめのゲームなので、レーンが開くとさらに対応することが増え、慣れていないと少し焦りますが、わかってくると刺激的で楽しくプレイができます。レーンの変化とともに頭の切り替えも必要になるので、慣れている曲でも油断ができないところがいつでも緊張感のあるプレイができ、それが味となって楽しく遊べましたね。
なお、Switch版の操作はブルーノーツが十字ボタンの左と上、ボタンのXとAで、レッドノーツがZLとZRに割り振られており、レーンが広がったときは十字ボタンの右で対応。フリックはスティックを倒すという操作です。
システム周りも親切でストレスを感じない作り
ゲームの設定もかゆいところまで手が届くシステム。まず難易度は4段階用意されており、ノーツのスピードも変更可能。ポーズメニューを押すといつでもリスタートすることができるので快適に遊べます。
リズムゲーム初心者であれば、いちばん簡単な“コメット”か、その次の“ノヴァー”でプレイするのがオススメ。コメットであればリズムゲームが苦手な人でもBランクやAランクを取れるのでモチベーションが上がるかと思います。ノヴァ―は無茶なノーツの落ちかたはしてこないものの、ミスせずにクリアするのはなかなか難しいです。
コメットに慣れてきたら、ぜひノヴァ―で挑戦してみてほしいです。また、リズムゲームの基本でもありますが、ゆっくりした落ち着いた曲のほうがノーツもゆっくりなので簡単です。“つきとあい(fear. TooMits)”や“Life is Piano”などの曲あたりから練習してみるといいかもしれません。
なお、いちばん難しい難易度は笑っちゃうぐらい大変なので、プレイに慣れてきたらいちど試してみてください!
ギアスキンやノーツスキン、Judge line、ヒットサウンドといったグラフィックのデザインも変更することができ、気分を変えて遊ぶことができます。
SFな世界観で統一されている『シクスターゲート・スタートレール』ですが、スキンのなかには和風のものもあり、ガラリと雰囲気が変るので、ぜひいろいろなスキンを試して遊んでみて欲しいですね。
ギアスキンはSwitch版で多彩なものが追加されていますが、オススメなのは“猫たち”。画面が猫ちゃんだらけになるのでいやされます(笑)。なお、基本となるスキン以外はボタン表示が無いので慣れるまでは基本でプレイするのがオススメ。とはいえ、画面の位置とボタンの位置は連動しているため、少しプレイすれば感覚で覚えることができると思います。
最近はスマートフォンなどでもリズムゲームが多いですが、本作はコンシューマということでログインやスタミナなどを気にせず遊べるのがうれしいところ。自分が遊びたいときに好きなだけプレイできます。Switch用に最適化されたシステムも文句なし。外では手軽な携帯モード、家では大画面のTVモードで遊べるため、生活のスタイルに合わせてプレイできるのでぜひみなさんプレイしてみてください!
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