『ガンダム エクバ』全国決勝大会『PREMIUM DOGFIGHT 2022』頂点に君臨したのは? 新作『オーバーブースト』も!
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- あんまさ
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バンダイナムコアミューズメントのアーケード向け対戦アクションゲーム『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 クロスブースト』。その公式全国大会である『PREMIUM DOGFIGHT 2022』全国決勝大会が12月10日に行われました。
『PREMIUM DOGFIGHT(以下、PDF)』は、『機動戦士ガンダムVS.』シリーズで行われるチームホールド(固定)式の全国大会となっています。本記事では、大会の様子や見どころや、優勝チームと開発者インタビューなどをレポートしていきます。
全国から64ペア128人の精鋭プレイヤーが全国決勝大会に集う!
本大会は、10月~12月に全国のゲームセンターエリア(関東や東北など)で区切り、エリア予選とエリア決勝が行われました。そこで勝ち上がった60チームと、当日予選で勝ち上がった4チームを含めた計64チームが決勝大会に進出。決勝大会の会場となるバンダイナムコ未来研究所内「MIRAIKEN studio(未来研スタジオ)」を舞台に、8つの予選プールに分かれて、決勝トーナメント(ベスト8)進出に向けて戦っていきます。
MCは声優の植田佳奈さんとコーリー(郡 正夫)さん。2人の開会宣言で大会がスタートしました。実況と解説はなかおさんとみやぎさん。『EXVS.』シリーズ開発チームの中館プロデューサーと大久保制作プロデューサーも出演! こちらの様子は、Youtube Liveや別会場のバブリックビューイングで、試合内容などを視聴することができます。
また、今回は「全国大会"PDF2022”ウォッチパーティー プレイヤーズトーク」という別番組も同時配信されており、プレイヤーである長田ザクさん、レオシグさん、こたんぐさんら有名プレイヤーたちが参加。気さくなトークや、プレイヤー目線の深い解説で盛り上げてくれました。また、決勝トーナメントでは別視点を映してトークを行っていますので、こちらもぜひ視聴してみてください。
各選手が魅せる予選プール
予選は“ダブルエリミネーションマッチ”と呼ばれるトーナメント方式で、各予選プールで勝ち上がった8チームが決勝トーナメントに進出できます。予選から熱戦が繰り広げられるなか、注目したいのは機体選択のレパートリー。本来、こういった大会だと使われる機体がある程度偏るものですが、今回のPDFでは多種多彩! さまざまな機体が出てくるうえに、各選手によるやりこみが垣間見え、見ていて非常に興奮させられました。
会場も盛り上がった予選試合をピックアップ!ドニキ広報宣伝部【ばーしー:ヒルドルブ、エリート春猫:ジオング】VSパッドデュナメス【ユウマ:エクストリームガンダムtype-レオスⅡ Vs.、こげぱんだ:ガンダムデュナメス】
予選プール3のグランドファイナル。試合終盤、ジオングがジオングヘッド(撃破される寸前の状態)となり、敵チームは2人ともEXバーストを発動してヒルドルブに詰めていきます。しかし、ヒルドルブがそんな窮地の状態でも敵の攻めを見事にかわし、最後はAPFSDS弾をエクストリームガンダム type-レオスⅡ Vs.に撃ち込んでこれを撃破。ドニキ広報宣伝部がギリギリの戦いを制してベスト8へと進出しました。
決勝ステージに進んだのはこの8チーム
各予選プールを勝ち上がり、決勝トーナメントに出場した8チーム。GGGP2021チームホールド部門を優勝した、ちゃんるい選手とRe-sinon選手のチーム「クロスブースト最高!!」や、PDF2019で準優勝のみねね選手とGBH選手のチーム「毎日練習」をはじめとする、全国でもトップクラスのプレイヤーたちが出揃った。各チームと選手、使用機体は以下の通りです。
・予選プール1:クロスブースト最高!!【ちゃんるい RX-93ff νガンダム/Re-sinon(Ado) ジャスティスガンダム】
・予選プール2:あんたのこと10年遊ばせた。【ミナミナ RX-93ff νガンダム/けすとま スターゲイザー】
・予選プール3:ドニキ広報宣伝部【エリート・春猫 ジオング/ばーしー ヒルドルブ】
・予選プール4:圭吾のクロックス【ジュニア カバカーリー/ナスタン アッガイ(ハマーン搭乗)】
・予選プール5:カコクナクロスブースト【らいひ ∀ガンダム/柿ピー オーヴェロン】
・予選プール6:天国のふっくさんへ【ワトソン ∀ガンダム/みねぎし インフィニットジャスティスガンダム(ラクス搭乗)】
・予選プール7:専業【こざやま RX-93ff νガンダム/ぱん ジャスティスガンダム】
・予選プール8:毎日練習【みねね(雨宮兄弟) ダブルオークアンタフルセイバー/GBH ジャスティスガンダム】
※()内はゲーム中に表示されるプレイヤーネーム
準決勝までは2本先取したチームが勝ち上がり、決勝戦では制限時間無しの3本先取というルールで進行されます。息をのむような戦いが繰り広げていくなか、ベスト4に進んだのは「毎日練習」、「あんたのこと10年遊ばせた。」「圭吾のクロックス」「専業」。ここからは、準決勝以降の試合についてレポートしていきます。
準決勝第1試合「毎日練習」VS「あんたのこと10年遊ばせた。」
1戦目:ハイライト
1戦目はダブルオークアンタフルセイバーによる的確な攻めで、苦しい展開を強いられる「あんたのこと10年遊ばせた。」。最終局面ではダブルオークアンタフルセイバーを撃破し反撃の狼煙をあげようとするものの、逆にEXバーストがないスターゲイザーが詰められてしまい劣勢に。スターゲイザー側も劣勢ながら長時間耐えぬきましたが一歩届かず、最後は「毎日練習」が詰めきって1戦目を制しました。
2戦目:ハイライト
前試合と同様に、各選手がお互いの間合いをはかりながら、時間を使ってジリジリと攻めていく展開が続きます。試合が動いたのは残り時間90秒。耐久値を残していたダブルオークアンタフルセイバーでしたが、RX-93ff νガンダムのEXバーストによる攻めで、一気に耐久値を減らされてしまいます。
流れを掴んだ「あんたのこと10年遊ばせた。」は、残り35秒近いところでダブルオークアンタフルセイバーの撃破にも成功。最後はRX-93ff νガンダムが最後まで温存したEXバーストを発動、ダブルオークアンタフルセイバーを撃破して1勝1敗へともつれ込みました。
3戦目:ハイライト
3戦目は完全に流れを掴んだ「あんたのこと10年遊ばせた。」が、序盤から中盤にかけてリードする状態に。見どころとしてはスターゲイザーのフラッシュマインの使い方が絶妙で、敵の進路を遮断して時間を稼いだり、わざと自爆でダウンして敵のEXバースト発動時間を無駄にさせるといった使い方が見られました。
「毎日練習」も敵チームの両機撃破までは成功するものの、最後は耐久値もなく、EXバーストを使い切った状態で攻めるしかない状況まで追い詰められます。最後は「あんたのこと10年遊ばせた。」がお互いにフォローして守り、ジャスティスガンダムを撃破して決勝進出を決めました。
準決勝第2試合「圭吾のクロックス」VS「専業」
1戦目:ハイライト
1戦目の試合展開は、アッガイ(ハマーン搭乗)がRX-93ff νガンダムへと攻めていき、カバカーリーとジャスティスガンダムが1対1を繰り広げる展開が続きます。カバカーリーはその戦いを繰り広げながらも、ジーラッハ 呼出はRX-93ff νガンダムに向かって行い続けるというテクニカルな戦術で、やられる前にRX-93ff νガンダムを2回撃破し、勝利を掴もうとする展開を作ります。
早い段階でRX-93ff νガンダムの撃破に成功はするものの、「専業」も中盤以降から立て直し、「圭吾のクロックス」の攻めをかわしつつ、両機の耐久値を減らしていくことに成功。最後はジャスティスガンダムの的確なフォローも入り、「専業」が1勝目を決めました。
2戦目:ハイライト
2戦目も試合展開が同じように進むのですが、アッガイ(ハマーン搭乗)が攻めながらも、被弾を極力抑える立ち回りが凄まじい。障害物が多いステージでありながら、試合時間残り100秒の時点でアッガイ(ハマーン搭乗)が撃破されるというゆっくりした流れで進みます。
試合終盤、アッガイ(ハマーン搭乗)が2回撃破され、1回も撃破されていないカバカーリーの耐久値がほぼなく、EXバーストも使っていて窮地に立たされました。アッガイ(ハマーン搭乗)を撃破したタイミングで、「専業」の両機はEXバーストを使ってカバカーリーに詰めていきます。万事休すかと思いきや、ジーラッハ 呼出による広範囲へのビーム攻撃がRX-93ff νガンダムに刺さり、これを撃破。この瞬間、会場もヒートアップしていたのが印象的でした。
3戦目:ハイライト
3戦目の大一番。中盤でRX-93ff νガンダムが覚醒して詰め寄って来るのに対し、カバカーリーが臆すことなく格闘攻撃を差し込み対応。RX-93ff νガンダムをEXバースト発動中に撃破して、「圭吾のクロックス」が優勢をとります。残り100秒の時点でお互いの高コスト機体が1回ずつ撃破され、アッガイ(ハマーン搭乗)が残り耐久値が少なく、ジャスティスガンダムの耐久値に余裕がある展開に持ち直します。
お互いに何か起こるまでEXバーストを発動しないといった状況が続くなか、残り45秒でアッガイ(ハマーン搭乗)が撃破され、タイムアップだと判定勝ちが見込める「専業」は守りに入ります。ここからは「専業」のお互いのフォローが上手く、ジャスティスガンダムに詰め寄るアッガイ(ハマーン搭乗)を、RX-93ff νガンダムがすかさず格闘攻撃で迎撃。時間いっぱいまで使い逃げ切り、「専業」サイドが長い戦いを制して決勝へと進出しました。
決勝戦は“関西の豪傑”VS“関東の王者”
PDF2022決勝戦に勝ち上がったのは、関西の強豪プレイヤーである「ミナミナ選手」と「けすとま選手」がタッグを組んだチーム「あんたのこと10年遊ばせた。」。
対するは、PDF2017で優勝した「ぱん選手」とGGGP2021チームシャッフル部門で優勝した「こざやま選手」がタッグを組んだチーム「専業」。過去のPDFでも関東勢VS関西勢による決勝戦というのは多くあり、本大会も何の因果か、その流れとなったのは感慨深いところではあります。
1戦目:ハイライト
ここからは時間無制限3本先取したチームが優勝となります。1戦目は序盤から射撃攻撃によるけん制合戦が3分半近く続き、何かが起こるまでは動かないといった緊張感ある展開が繰り広げられます。
試合中盤、「あんたのこと10年遊ばせた。」の両機を徐々に減らしていた「専業」サイドは、攻めのタイミングを見定めてEXバーストを使います。そのままの勢いで、こざやま選手のRX-93ff νガンダムが、ミナミナ選手のRX-93ff νガンダムの撃破に成功。そのままスターゲイザーにも詰めていき、こちらも撃破して「専業」が一気にリードを決めます。
「あんたのこと10年遊ばせた。」も一矢報いたいところですが、ぱん選手の身を守るスキルが非常に高く、試合の終盤まで耐久値をほぼ減らしていないため、負け筋をまったく作らせません。最後はスターゲイザーの着地の隙を狙ったジャスティスガンダムの射撃攻撃がヒットし、「専業」が1勝目となりました。
2戦目:ハイライト
2戦目も同様の試合展開が続くのですが、「専業」の守りが1戦目よりも固く、ほぼ耐久値を減らさずに撃ち合いを制していました。中盤以降、苦戦を強いられながらも、徐々に「専業」の両機を減らしていくことに成功したのですが、ミナミナ選手のRX-93ff νガンダムがあと1発でもダメージを受けると負けてしまうといった状況に。
しかし、負けじとスターゲイザーもヴォワチュール・リュミエールを発動させて仕掛けにいき、こざやま選手のRX-93ff νガンダムとジャスティスガンダムを立て続けで撃破することに成功します。
この流れでもう一度ジャスティスガンダムにいきたいところでしたが、こざやま選手のRX-93ff νガンダムが、けすとま選手のスターゲイザーに一気に攻勢をかけてこれを撃破。少し危ない展開がありながらも、「専業」が2勝目をあげて、優勝に王手をかけました。
3戦目:ハイライト
3戦目はジャスティスガンダム、スターゲイザーが先に撃破され、RX-93ff νガンダム側が耐久値を残す戦いが展開されます。この試合では、ミナミナ選手のRX-93ff νガンダムが残りビーム1本でも受けると撃されてしまうといった状況で、長時間被弾せずに敵にプレッシャーをかけながらしぶとく立ち回る姿が印象的でした。
終盤、「専業」の両機どちらかは1回撃破されても負けない優位な状況ながらも、耐久値としては両機とも100前後しかなかったため、油断できない状況にありました。
しかし、最後はこざやま選手のRX-93ff νガンダムのプレッシャーがミナミナ選手のRX-93ff νガンダムをとらえ、バーストアタックで敵のRX-93ff νガンダムを撃破! これにより、「専業」がPDF2022の王者に輝きました。
大会を盛り上げてくれたプレイヤーたちに贈る表彰式
PDF2022準優勝はチーム「あんたのこと10年遊ばせた。」の「ミナミナ選手」と「けすとま選手」。賞品として、称号やゲージデザインといった限定のゲーム内アイテムと記念トロフィーが贈られました。ミナミナ選手は「最後はボコボコだったんですけども、相方のためにここまでこれて嬉しいです」と、けすとま選手は「ルーザーズからここまで勝ち上がってこれたので、本当に嬉しいです」と感想を語っていました。
そして、PDF2022の王者に君臨したのはチーム「専業」。こちらも限定の称号やゲージデザインなどのゲーム内アイテムと、記念のトロフィーが授与されました。優勝チームインタビューで、ぱん選手は「こういう大きい大会での優勝が最近ぜんぜん無くて、久々の優勝で本当に嬉しいです」とコメント。こざやま選手は「PDFの大会は初出場で優勝できてマジでめちゃくちゃ嬉しいです。相方のぱんさんには感謝しかないです」と、優勝の喜びをコメントに残してくれました。
また、PDF2019でもありました、大会を盛り上げたチームやプレイヤーを称える特別賞が用意されていました。受賞したチームのプレイヤーは、その賞に関連した称号が授与されます。各賞と受賞したチームと選手は以下の通りになります。
●植田佳奈賞:毎日練習【みねね/GBH】
●ベストエンターテイナー賞:首長ニキと酒豪ニキ【れいBan♪/森田翔】
●敢闘賞:パッドデュナメス【ユウマ/こげぱんだ】
●ベストバウト賞(2チーム):フルコーンコレン【臥煙/リボマル】 カコクナクロスブースト【らいひ/柿ピー】
●ベストコンビネーション賞:ドニキ広報宣伝部【エリート・春猫/ばーしー】
●ユニークプレイヤー賞:圭吾のクロックス【ジュニア/ナスタン】
もはや恒例となった新情報公開コーナー!
PDFの恒例行事といえば、お馴染みの新情報解禁! 今回は、4つの重大ニュースが発表されました。
1つ目は、12月下旬に行われる機体調整を行うことを発表。ムービーでは、ガナーザクウォーリア、ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイク、V2ガンダム、ガンダムAGE-2のプレイ映像が流れました。
2つ目は、エクストラ機体としてZガンダム(ルー搭乗)のプレイ映像と、プレイアブル機体として使えるようにできるキャンペーン概要が紹介。過去の作品で登場した機体ではありますが、武装が変更されたりといった調整がされています。
3つ目は完全新機体として、νガンダムHWSの追加が決定! 機体の内容や、上記アップデートの情報はこちらの記事で確認できるので、ぜひチェックしてみてください。
そして4つ目。これが会場も視聴者も驚いた新情報になります。
唐突に流れたPVに『ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE』の主人公機であるアースリィガンダムの姿が見えて、観客席も「新機体か!?」といった声が聞こえてきましたが、実はそうではなく……。
なんと、『エクストリームバーサス』シリーズの最新作の初報PVが公開されました。その名も『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 オーバーブースト』。現在はこちらのムービーのみの情報解禁となりますが、今後も続報をお届けするということ。来年のシリーズの動きに注目していきたいところです。
PDF2022優勝チーム「専業」インタビュー
――まずはPDF2022で優勝した感想をお聞かせください。
ぱん:PDFでは2度目の優勝ということで、嬉しいと言えば嬉しいのです。まだまだ物足りないので次回大会に向けてがんばりたいと思います。
こざやま:PDF出るのが初めてで、それで優勝もできたんでめちゃくちゃ嬉しいです。次回作もあるみたいなので、そこに向けていっぱいプレイしていこうと思います。
――2人はどういう経緯でチームを組まれたのでしょうか?
ぱん:お互い余っていて、こざやま君から僕に声をかけてくれて、「じゃあ組む?」といった返事で組むことになりました。
――今回の大会で一番印象に残っている試合があれば教えてください。
ぱん:僕は準決勝の3試合目が印象に残っています。開幕から流れが悪くて、内心では負けるイメージがあったのですが、なんとかギリギリ勝ててよかったです。
――あの試合では終盤にかけてどのようなことを意識していたのでしょうか?
ぱん:我慢ですね。自分はほかの人よりも我慢が得意で、こっちがすごい我慢しきって勝ったというのは、いいところが出たかなと思います。
――こざやまさんはどうでしょうか?
こざやま:自分も同じく準決勝の3試合目ですね。最後どうしようか迷っていて、自分の考えをぱんさんに言って実行してもらって勝てたので、作戦勝ちできてよかったと思います。
――今回のトーナメントはめずらしく、自分たちで対戦カードを決める方式でしたが、どうでしたか?
ぱん:くじで1番引いちゃって、ぶっちゃけ何も決めようがなかったんですけども、試合をみたいなと思って1番最後にしました。
――機体に関してですが、どのようにして決めたのでしょうか?
ぱん:RX-93ff νガンダムとジャスティスガンダムのペアが、結局のところ1番バランスよく、どの機体が相手でもいけるなと感じて決めました。最初は時限強化機体(一定時間のみ強化された状態になれる機体)に対して有利だと思っていなかったのですが、勝てないこともないなと思い、これかなって流れで選んだ次第です。
こざやま:自分は相方のぱんさんに全部おまかせしました。「全部決めちゃってください!」って言ったらRX-93ff νガンダムとジャスティスガンダムになりましたね。
『機動戦士ガンダムEXVS.』シリーズ開発者インタビュー
――3年ぶりのPDF開催ということで、PDFの思い入れや開催までに苦労した話などがあればお願いします。
中館:PDFは『機動戦士ガンダムVS.』の各シリーズにおいて、リリースしてからある程度の時間が経過して、プレイヤーさんたちの腕が習熟したタイミングで行う1番力を入れている大会です。ただ、『クロスブースト』に関しては、コロナ禍にリリースされたということもあり、ゲームセンターも一時期休業といった事態にも直面して、なかなか開催に踏み切れないところもありました。
そんな大変な時期ではありましたが、ユーザーさんたちがここまで『クロスブースト』を盛り上げていただきつつ、ようやく状況的にもリアルで開催できることになりました。我々としても強い思い入れがあったので、実現できたのが嬉しく思います。
大久保:そういった困難な状況のなかで、どれだけ人を一カ所に集めてできるのかというところ。店舗さんの予選についても、大規模にやるのはご迷惑をおかけしないかという苦悩はありつつ、結果として今までの予選に比べると、予選の開催店舗数も絞られていました。
全国決勝大会については、ある程度コンパクトな空間やオンラインといった部分を活かしつつ、「盛り上げられる演出ができるといいよねっ」という話を社内で検討しました。時期についても話し合って詰めていき、最終的に会場を3分割して行うという形式で実施した流れです。
ただ、本当に盛り上がるんだろうかという不安はあったのですが、ライブビューイング会場の方でもお客さんが盛り上がってくれたのは嬉しかったですね。サッカー観戦みたいに、パブリックビューイングのような感覚で現場の高揚感が見れましたし、演出だったりも楽しんでもらえてよかったなと感じています。内心としては、いつかは今までのPDFのように、みんなで集まって一体感のある会場で大いに盛り上がってやりたいなという思いも、残っているには残っていますけどね。
――今回の大会で使われた機体が、今まで行われた大会と比べるとかなりバラけているように思えたのですが、調整の手ごたえはあったりするのでしょうか?
大久保:結果的にさまざまなMS、対戦組み合わせが出揃って、よかったと思う部分はありました。ただ、調整が大会の直前になってしまったのは、プレイヤーみなさんに苦労をかけてしまったと思います。最終的には今回の大会参加者に楽しんでいただくとともに、ライトにプレイしている方にも楽しんでいただけるような調整を行い、現在の環境になった形ですね。
――今日行われた試合で印象に残っているものはありますか?
大久保:自分はライブビューイング会場で見ていたというのもあって、予選の最後で行われていたヒルドルブの試合ですね。最後に刺したシーンが印象に残っています。
あとは前回大会で活躍した臥煙君の試合ですね。フルアーマー・ユニコーンガンダムの格闘を決めて会場が盛り上がっているところが記憶に残っていて、今大会では逆にそれを止められるという構図になっていて、昔を思い出したりしていました。
中館:自分も予選最後のヒルドルブの試合は印象に残っているんですけど、ほかにも具体的にこの試合というよりかは、予選のなかで会場が一体になって盛り上がった試合はどれも印象深いですね。集まってくれた選手や同伴者の方と一緒に盛り上がりを共有できたのは、非常によかったと思います。
――新作『オーバーブースト』について、可能な範囲でお聞かせください。
大久保:現状では詳細をお伝えすることはできませんが、次回作が出ることと、開発が進んでいることはお伝えしたいなというところになります。PVの最初にアースリィガンダムが出ていて、みなさん「クロスブーストへの新機体参戦か!」と思ったかもしれませんが、実は新作『オーバーブースト』でしたというサプライズを仕掛けさせてもらいました。機体などの新情報は年明け以降から出していきたいと考えています。
中館:「オーバー」というのは、今までの『エクストリームバーサス』シリーズを越えていく、さらに上を目指すといった意味合いを込めて、『オーバーブースト』というタイトルにさせてもらいました。現在、鋭意開発中ということで、ご期待いただければと思います。
――すでにSNSでは『オバブ』と呼ばれているようですね。
中館:我々の開発チーム内でも『オバブ』かなぁと言ってますね(笑)。
大久保:過去作でも略称で呼ばれていることが多かったのですが、『オーバーブースト』も省略して呼ばれたときに、印象に残りやすいようなタイトル付けを考えています。
(C)創通・サンライズ
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『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 クロスブースト』記事まとめ(電撃オンライン)
『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 クロスブースト』公式サイトはこちら
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機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 オーバーブースト
- メーカー: バンダイナムコアミューズメント
- 対応機種: AC
- ジャンル: アクション
- 稼動日: 2021年3月10日
- 料金: オープン