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『うたわれるもの 二人の白皇』オシュトル(ハク)役・利根健太朗インタビュー。「ハクがハクとして皆さんの目に映っていたなら本望です」

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 現在放送中のアニメ『うたわれるもの 二人の白皇』。本作に出演する声優陣のメールインタビューを複数回にわたってお届けします。

 メールインタビューの第25回は、オシュトル(ハク)役の利根健太朗さん。『二人の白皇』ではどんな心境でオシュトル(ハク)を演じられたのでしょうか? 放送を楽しみにしている人は、ぜひご覧ください!

オシュトル(ハク)役・利根健太朗さんにインタビュー

  • ▲利根健太朗さん

――2006年に放送された『うたわれるもの』から16年、2015年放送の『偽りの仮面』から7年の歳月が経過しました。完結した本作に対してどのような感慨をお持ちですか?

 長きにわたり多くのファンに愛され続けている作品に携われたこと、そしてその物語の結末に立ち会えたことに深い喜びを感じます。また様々な事情により、最終章『うたわれるもの 二人の白皇』がアニメ化できるのか不安な時期もあったので、こうして完走できることにほっとしております。それと同時に何年も待ち続けてくださった皆様へ感謝の気持ちでいっぱいです。

――シリアスに展開する『二人の白皇』ですがご自身のキャラクターをどのように演じていこうと思われましたか? また、前作『偽りの仮面』の前半ではコメディ色豊かでしたが、演じられるうえで気を付けられたことはありますか?

 ハクはゲーム本編で藤原啓治さんが演じられたキャラクターなので、そのハクという存在を大切に継ぐことが使命だと思いました。ただ藤原さんのマネをするというよりは呼吸や仕草、しゃべり方、特徴を可能な限り取り込んだ上でハクの気持ちを演じるというやり方で臨ませていただいております。

 また、オシュトルとして身分を隠して生きる中で、ふと素のハクが出てくるシーンがあったのですが、そこは『うたわれるもの 偽りの仮面』の頃のハクの演技を参考に演じ分けました。藤原さんの飄々(ひょうひょう)とした軽妙な演技が大好きなので、好きだからこそ強くプレッシャーを感じていました。

――いよいよ最終話を迎えます。現在の心境はどのようなものでしょうか?

 ひとつの大きな山を登り切る直前という気持ちです。地を這いながら、一歩ずつ足元を確認しながら、たくさんの人に支えられながらここまで来ました。それでも、登頂した時の達成感はあるのだろうか?道を間違えてなかっただろうか? ……ずっと不安と葛藤しながらやってきたので落ち着きません。

――ウコン・オシュトルならびにオシュトル(ハク)を演じてこられましたが、思い出のエピソードなどございますか?

 そもそもオシュトルという役の段階で「藤原さんに声を寄せてほしい」という要望があったのですが、アニメ『偽りの仮面』の収録では藤原さんご本人の前で声マネをするという地獄のような試練がありました。ご本人からは「オレ、そんな声してるか?」というイジリがあったりして、変な汗をいっぱいかきました。ですが、一度だけ「今日のはまぁまぁ良かったんじゃない」と声をかけてくださったことがあり、震えるほど嬉しかったのを覚えています。

 『二人の白皇』でハクを最後まで演じることができたのは、その時の言葉が支えてくれていたからというのも大きいです。

――最後までご覧になられる視聴者に一言お願いいたします。

 これにて『うたわれるもの 二人の白皇』完結です! これだけ語っておいてなんですが、中の人のことなんてどうでもいいのです! ハクがハクとして皆さんの目に映っていたのならば本望です! 私はキャラクター、ストーリー、歌、音楽、『うたわれ』のすべてが大好きです! 共に最後まで見届けようぞ!

 そして、『うたわれるもの』が末永く語り継がれる――『うたわれる作品』となり、多くの世代に見ていただけると幸いです。

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