『ONE PIECE ODYSSEY』レビュー。懐かしいキャラも登場するオリジナルストーリーはファンの胸に響く【電撃冬アニメ×ゲーム】

電撃オンライン
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 バンダイナムコエンターテインメントより2023年1月12日(steam版は1月13日)に発売予定のPS4/PS5/Xbox SeriesX|S/PS(Steam)用ソフト『ONE PIECE ODYSSEY(ワンピース オデッセイ)』。そのレビュー(プレイレポート)をお届けします。

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うまくRPGに落とし込まれた『ONE PIECE』の物語と世界

 本作はプレイを通じて『ONE PIECE』に登場する“麦わらの一味”の冒険を楽しめるRPGです。作中では、ルフィたち麦わらの一味は謎に包まれた古代の文献に残る島“ワフルド”を冒険します。

 今回のプレイレポートで体験できたのは、バトルやフィールド探索のシステム関連と、麦わらの一味が過去に冒険した島を再び訪れる要素“思い出の世界”です。以前にプレイしたデモバージョンよりも試遊範囲が広がっており、バトルもさまざまなシチュエーションを体験できました。

 プレイを始めてまず驚かされた点が、バトルで重要となるキャラクターのレベルと物語の結び付けのうまさです。本作のコンセプトとして、『ONE PIECE』の物語をドラマ・バトル・アドベンチャーの3つの要素で描くというものがあり、プレイヤーがより豊富な体験をゲームで味わえるように作られています。

 そこで筆者が気になっていた点は1つ。「麦わらの一味は名の知れた有数の海賊団なのに、そこからさらに何を育成するのか」という点。ルフィの旅立ちから始まる物語ならまだしも、本作の時系列は“ホールケーキアイランド編”付近を想定しています。

 その時点の麦わらの一味は、すでに数々の修羅場を潜り抜けた猛者たちの集まり。彼らほど強力なメンバーあれば、すんなりと島の謎を解明してしまうのでは……と、同じこと想像したファンもいることでしょう。

 その想定通り、ゲーム最序盤の麦わらの一味は超強力。島で出会う生き物たちに苦戦する気配はありません。しかし、彼らは出会った海賊嫌いの少女・リムによって自分たちの力を“キューブ”という物体に封印されてしまいます。


 その結果、ルフィたちは技をまったく使えない状態に。それに比例して戦闘力もかなり低下してしまいました。失った力は“キューブ”を集めると元に戻るということで、麦わらの一味は力を取り戻すために“ワフルド”の冒険を始めるのでした。

 多額の懸賞金が賭けられているルフィたちを、どうやって育成RPGの形に落とし込むのかと不思議でしたが、この設定によって物語として不自然な点もなく、キャラクターが強くなっていくRPGらしさを楽しめます。

バトルは戦略性が高く遊び応えも十分

 バトルでは、デモバージョンよりも多くのスキルを使うことができ、強力なボスとの戦いも体験できました。本作の特徴でもある、同じフィールドでも異なるエリアごとに戦う“スクランブルエリアバトル”は、使えるスキルの数が増えることで、より戦略性の高さを感じられました。

 バトルに負けるまではいかなくても、相性やエリアの配置を考えたスキル選択をしなければスムーズに敵は倒せません。

 逆に、しっかりとエリアを意識して人数有利の状況を作り出すと、すんなり敵を倒すことができました。ただスキルを連打して敵を倒すだけではない『ONE PIECE』の戦いをシステムに落とし込んだ“スクランブルエリアバトル”だからこそのおもしろさです。

 スキルには、もう一方のエリアを遠くから攻撃することもできたり、同じエリアの敵を一度に攻撃できたり、相手を別エリアにふっ飛ばせたりと、エリアバトルを活かした能力が満載。特殊な状態からスタートしたり、バトル中にミッションが発生する“ドラマティックシーン”も相まって、シチュエーションごとに有効な戦法が変わってくるので、毎回のバトルに新鮮さがありました。


 登場するボスは強力なものが多く、中には「これは負けイベントでは……?」と勘違いしてしまう場面も。程よい難易度でRPGとしてのやりごたえも十分な印象です。



  • ▲ド派手な演出で描かれる一味の技も要注目です。

 キャラクターはフィールド上で獲得できる“キューブ”をはじめ、装備可能なアクセサリーを付けることで、レベルアップ以外にも強化可能です。アクセサリーの装備はかなり自由度が高い要素で、強化の仕方はプレイヤーの育成方針次第。登場するボスの属性や特徴に合わせてカスタマイズすることも可能です。

 アクセサリーは合成によって生成できます。どんな能力を持ったアクセサリーが手に入るかはその時の運次第。ゲームをクリアしたとしても、そのまま最強のアクセサリーを探して最強への道を極める……というのも遊び方もできるかもしれません。

操作キャラ変更でフィールド探索がより奥深く

 フィールド探索では、ルフィだけでなく麦わらの一味のメンバーを自由に切り替えて移動ができます。この際には見た目が変わるだけでなく、キャラクターごとに専用のアクションがあり、それを使って特定の仕掛けを突破したり、アイテムを入手できます。

 例えば、ゾロは鉄の扉を切って道を作ったり、チョッパーは小さな洞窟を潜り抜けたり。特定のキャラクターが活躍するギミックが至ところに用意されています。



  • ▲ナミはお金を拾いやすくなるという特徴があります。金策をするならナミを操作キャラにすると良い!?

 フィールドには仕掛けを解いて進むダンジョンが多く登場します。アクションをうまく組み合わせて先への道を切り開けた際には、クイズに正解したような爽快感がありました。今回の序盤をプレイした印象では、割合的にフィールドを進む際にはバトルよりも、ギミックをクリアして進む要素が多めでした。

 バトル好きかどうかで好みが分かれる部分ではありますが、個人的にはシンボルエンカウントの仕様の影響もあり、RPGでありがちなバトルの連続でなかなか先に進めずイライラ、それとは逆に敵と遭遇しなくてイライラ……なんてことはありません。戦いたい時は戦えばいいし、フィールドを探索したい時は探索すればいい。シームレスな冒険を楽しめる良いポイントと感じました。

 また、キャラクターチェンジはいつでも好きな時に行えるので、好みのキャラクターで冒険できるという面も楽しみなポイント。ゾロやサンジでカッコ良く闊歩するもよし。ナミやロビンでセクシーさを楽しむもよし。お気に入りのキャラクターで冒険を楽しめます。

“記憶の世界”で紡がれるもう1つの物語

 今回の試遊では“アラバスタ”での冒険も体験できました。まずは“ワフルド”にいる麦わらの一味がどうやって“アラバスタ”へ行ったのかを説明しておきましょう。

 “ワフルド”では思い出の世界に入ることができ、当人たちの過去の記憶の中を実際に歩いて冒険できます。本作では”アラバスタ”をはじめ“ドレスローザ”や“マリンフォード”を訪れることができるようです。



 さらに注目すべき点は、ルフィたちは一度そこでの出来事を経た上で、もう一度その場所に訪れているというところ。当時を懐かしむようなトークや、時が経った今の時系列だからこそ起きる戦いなど、原作ストーリーを知っていればいるほど熱くなれる物語が待っています。過去を冒険するということで、もちろんその場に居たキャラクターたちも登場します。


 そして、マリンフォードと言えば、海軍と白ひげ海賊団が衝突した“頂上戦争”ですよね。かつてはルフィのみで経験した頂上戦争を、今度は麦わらの一味で挑むことになる展開の模様。そこで発生する予想外の出来事や重大な決断に直面するシーンなど、2年後の麦わらの一味ならではの物語は必見です。

 今回のプレイでは新機能周りを重点的に遊ぶことができました。特に、フィールドでのキャラチェンジを活かしたアクション要素は各キャラクターの特色が良く表れており、『ONE PIECE』を題材にした意味をしっかりと感じました。全員に活躍の場があるのも、誰が欠けても麦わら海賊団は成り立たないことを上手くゲーム上で描いています。

 バトルに関しては、最初こそ「考えることが多いな~」という印象でしたがすぐに気にならなくなって楽しめました。筆者はアプリゲームなどで遊ぶ際、どうしても戦闘で効率というものを求めがちになったりします。それがいい悪いという話じゃなく、ニーズや表現したいものの違いもありますし、また現代のゲームをとりまく環境を見るにどうしようもない部分もあると思います。

 そんな中で、本作のバトルはしっかりと『ONE PIECE』の“らしさ”を感じられるものになっていました。「次どう動かすのか?」を考えるのが楽しい。本作の体験版は発売に先駆けてリリースされているので、気になった人はぜひ触れてみてください。

 そして、明日の発売まで気になって仕方ない点は、やはり思い出の世界でどのような出来事が起こるのかでしょう。これは文字通り本作でしか味わえないオリジナルエピソードなので、めちゃくちゃワクワクしているポイントですね。


  • ▲お馴染みのキャラクターがゲストとしてルフィたちをサポートする展開も。時を超えた共闘シーンは胸が熱くなること間違いなし。

 バトル要素やアドベンチャー要素でゲームとしてのおもしろさを実現しつつ、物語で『ONE PIECE』の世界をさらに拡張する『ONE PIECE ODYSSEY』。一体どのような冒険がルフィたちを待ち受けるのか。実際にプレイできる発売日が待ち遠しい限りです。

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