世代を越えてダンジョンに挑むローグライクアクション『Rogue Legacy 2』をレビュー。前作からパワーアップした探索要素が楽しい!【電撃インディー#383】

柏又
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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、Celler Door Gamesより好評発売中のNintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)用ゲーム『Rogue Legacy 2』をPC版をもとにレビューします。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

主人公が死ぬと多彩な能力を持つ子孫が跡を継ぐユニークなシステム

 前作は2013年にさまざまなハードで発売されたのでプレイされた人も多いかもしれません。『Rogue Legacy』はある一族が世代を越えてダンジョンに挑むローグライクアクションです。

 主人公が死ぬとさまざまな能力や特性を持った子孫から新たなプレイキャラクターを選択、先代が稼いだゴールドを使ってステータスを強化して仕切りなおすという独特のシステムが特徴でした。

 2020年にアーリーアクセスが開始された『Rogue Legacy 2』はその基本部分を継承しつつ、ダンジョンの探索要素と強化の手段をより豊かにした最新作。プレイヤーは崩壊したとある国を探索する一族の長となり、入るたびにマップ構成がランダムで変化するダンジョンに挑みます。

 操作していた主人公が探索中に死亡すると、後継ぎの候補のなかから次に操作するものを選びます。キャラクターにはクラス(職業)ごとに異なる武器や秘技を習得しているほか、MPを消費して使うスペルを習得していて、これらを駆使してダンジョン内の敵と戦います。

 また、後継ぎはこのほかに特性をもっていることも。特性はプレイヤーに有効な効果だけではなく不利になることもありますが、その場合は獲得ゴールドが増加するためあえて不利な効果を選ぶ選択も大事だったりします。

 不利な選択のなかには画面がモノクロになったり、主人公の周辺だけ明るくなるなどのユニークなものもあるのでなかなか楽しかったりもします。

居城を増築して主人公の能力を強化

 先代が稼いできたゴールドを使い、一族の居城を増築すると主人公のステータスが強化されます。城の増築によって生命力や攻撃力といったステータスが上昇するほか、次の世代で新たなクラスが選択可能になるなどさまざな効果が得られます。

 前作と同じく、ダンジョンに向かう際は渡し守のカロンに所持金を全額払わなくてはならないため、旅立つ前に全額を使いきらないと損してしまうので、遺産をいかに使い切るかも大事ですね。

ダッシュとスピンキックを駆使して地形を踏破するアクションが快感!

 ダンジョンは横視点のアクションゲームとなっています。本作では武器と秘技、スペルの3種類の攻撃のほか、ジャンプとダッシュが使用可能です。ダッシュを使えば天上がトゲになっていてジャンプでは頭をぶつけてダメージを受ける場面でも谷間を渡れます。

 本作の特徴に空中で左スティック↓+ジャンプボタンでスピンキックができるところでしょう。スピンキックは敵やオブジェクトに当てるとその場で小さくジャンプ可能で、ダメージこそ微々たるものですが通常のジャンプでは届かない場所へ行くことができます。

 ゲームのデザインもスピンキックの活用を想定した構造になっていて、一見無理に感じられるような場所へも随所にあるオブジェクトをスピンキックして向かえるようになっているのです。

 スピンキックの当たり判定もかなり広く、操作のレスポンスが非常に良好なので慣れると曲芸みたいなアクションをサクサクこなせてかなり爽快ですね。また、失敗しても着地前にジャンプボタンで態勢を建て直すことができるため、多少雑に操作してもなんとかなるあたりは優しく作られていると筆者は感じました。

ダンジョン内で見つかる“家宝”で探索範囲が広がる!

 本作で特徴的なのは、ダンジョン内で見つかる“家宝”の存在でしょう。家宝を入手すると、主人公が空中ダッシュや多段ジャンプなどの新しいアクションを習得でき、死んでも子孫に引き継がれます。

 家宝の入手には、ダンジョン内での発見と家宝から課される試練のクリアが必要です。試練はちょっと難しめな家宝のチュートリアルとなっていて、家宝の特徴を生かした地形の踏破や戦闘を求められてなかなか興味深い内容ですね。

 また、本作のダンジョンは6つの区画に大きく分かれているのですが、新たな家宝を入手するたびにそのアクションで新たな区画を踏破可能になる構成となっています。新たなアクションを習得して行動範囲が広がる、メトロイドヴァニア的な要素が強くなっているのも『Rogue Legacy 2』の魅力といえるでしょう。

“ハウスルール”で細かく難易度調整できるのもありがたい

 ローグライクアクションである本作は、筆者的にも難易度はピリ辛に感じます。しかし、本作では大きなペナルティを受けることなく難易度を調整できる“ハウスルール”という設定項目が存在します。

 項目は敵のHPや攻撃力のほか、敵との接触ダメージを無効化したり空中を飛行できたりとかなり思い切った設定ができます。ただし、難易度を下げ過ぎるとゲームが面白くなくなると思うので、初期設定で厳しいと感じたら画面下のアドバイスを参考に調整してみるといいかもしれませんね。

主人公を強化する手段も多彩でやり込みがいあり!

 前作では城の増築がメインだった主人公の強化要素は、先に述べた城のほかに城下の波止場の施設でより多彩になりました。

装備を固めてダンジョンに挑め!

 まずは、ダンジョンへ向かう前に防具とルーン、2つの装備品を準備可能に。新たな装備品はダンジョン内で設計図を入手すると、波止場でゴールドと素材を使って生産できます。

 防具は5つの部位があり、装備すると攻撃力や生命力、防御力が底上げされます。また、防具にはセット効果があり同じ素材の装備をそろえるとステータスボーナスがあります。ただし、装備重量の概念があって防具が重すぎるとダンジョン内でレリックと呼ばれる強化アイテムを装備するための“気力”が低下してしまいます。

 気力はレリックを装備するたびに低下し、100%以下になると最大HPが低下します。最初から装備を固めていくか、それとも持ち込みは軽めにしてレリックの強化を重視するかという判断がプレイヤーに要求されるわけです。

 一方のルーンはステータスの強化のほか、敵を倒すたびに体力を回復させたり、空中でのダッシュやジャンプ回数を増やしたりするなどの特殊な効果を付与できます。こちらは設定された最大重量内での装備が可能でそれ以上はいっさい身につけられません。

 防具やルーンの最大装備重量は城の増築で増やせます。

経験値で各種能力が成長するランクシステム

 主人公が死亡するとそれまで倒した敵によって経験値が加算され、その主人公のクラスごとのランクが上昇。クラスごとに決められたステータスがアップします。また、全クラスのランクの合計で主人公のルーン装備重量がアップするという効果もあってなかなか侮れません。

 ローグライクゲームは死ねばすべてが失われるパーマデス、というのがひとつの特徴ではありますが、遊べばそれだけ強くなるという本作の要素はプレイヤーの費やした時間を無駄にしないいい要素なのではと筆者は思います。

幅広いプレイヤーが楽しめる傑作アクション! ローグライクゲームが苦手な人にもオススメ

 ここまで紹介してきた『Rogue Legacy 2』。PS4で前作をかなり遊んだ筆者としては、とにかく“遊んでいて楽しい!”のひとことにつきます。前作の大きな魅力をしっかり残しつつ、さらにやり込める要素をぎっちり詰め込まれています。

 毎回スタートからやり直しではあるものの、繰り返し遊んで主人公の強さを積み上げていく楽しさが感じられる多彩な強化要素がパーマデスのきつさを軽減してくれています。ローグライク=高難度ゲームみたいな印象がある人でも頑張って挑戦できる内容に仕上がっていると思います。

 また、アクション自体も非常に爽快で、最初はびくびくしながら遊んでいたトラップ地形も慣れるとサクサク突破できるようになれる、自身のスキルの成長を感じられる優良なアクションだとも感じました。

 ローグライク系アクションが好きな方はもちろんストライクですし、アクションはちょっと苦手だけど今度はちょいムズなゲームに挑戦してみたい、という人にもおススメできます!


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