このゲームやめどきはどこ!? ヴァンサバライクゲー『Soulstone Survivors』の爽快感がヤバい【電撃インディー#380】

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、Game Smithing LimitedがSteamで配信中の『Soulstone Survivors』のレビューをお届けします。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

短時間でサクッと遊べる……だけどやめられない、止まらない!

 本作は、その中毒性の高さから一躍有名となった『Vampire Survivors』というゲームに強い影響を受けています。

 『Vampire Survivors』の爆発的な人気により、似たシステムを持った“ヴァンサバライク”、“ヴァンサバフォロワー”と呼ばれるような作品が多く生まれ、本作もそのうちの1つにあたります。

 1つのジャンルと呼べるまでになった“ヴァンサバライク”ですが、その特徴としてまず挙げられるのは、ゲームシステムのシンプルさです。

 周囲から襲いかかってくる大量の敵をとにかく倒し、生き残ればクリアという、シンプルなゲーム性。攻撃は基本的に自動で行われるため、プレイスキルが問われません。

  • ▲技によっては任意で方向を決められるものもあるが、発動そのものは自動。

 そのおかげで、ゲームの上手い下手は関係なく、誰でも楽しめるという大きな魅力があります。

 次に、1回のプレイ時間の短さです。これは場合によって美点にも欠点にもなり得ますが、ヴァンサバライクの場合は、とにかく気軽にサクッと遊べるのが良いところ。

 本作の場合、1ステージのプレイ時間はだいたい15分ほど。気が向いたときにゲームを起動して、ちょっとした時間に1回だけ遊ぶ、といったこともできます。

 とはいえ、はじめた時は「サクッと1回だけ」のつもりだったのに、「いつの間にか何時間も遊んでいた……」なんてことが起こってしまうところがこの作品。中毒性の高さにおいては、本作も決して負けていません。

本作独自の要素もアリ! ルーンや武器作成でパワーアップ

 ゲームを始めたら、まずは操作するキャラクターを選びます。本作では、キャラクターごとに使用可能な技のタイプが決められており、それが個性にもなっています。

 どのキャラクターを選んでも同じ技ばかり使ってしまう、ということが起こりにくいようになっているのです。

 最初に選べるのは、バーバリアンのみ。彼は、雷タイプの技や物理攻撃を中心に覚えます。また、特性として移動速度にボーナスが付いているところもポイント。敵の攻撃を避けることが重要な本作において、移動速度の高さは大きなメリットです。

 さっそく、最初のステージを遊んでみます。ワラワラと寄ってくる敵の攻撃をよけつつ、黄色の結晶を集めていきましょう。敵の攻撃が当たりそうになったら、ダッシュボタンで回避します。ただし、何度も連続して使うことは出来ないため、使い所が肝心です。

 技のエフェクトで敵が見づらい場合は、設定でエフェクトの透明度を上げることができます。

  • ▲エフェクトの透明度を低く設定している場合。敵と重なり見づらいことも。
  • ▲エフェクトの透明度を高く設定している場合。全体的に薄くなり、敵の姿が透けて見えるように。

 レベルが上がると、ランダムで選ばれた3つの技やパッシブスキルの中から、1つを選択して取得できます。また、パッシブスキルにはそれぞれレアリティが決められており、レア度が高いほど効果も良いものになります。

  • ▲スキルの中には、特定のタイプの技だけを強化するものもあるため、同じタイプの技だけで揃えるというのも一つの手。

 レベルアップするたびに、どんな技やパッシブスキルが候補に来るか分からない、そして、どんなレアリティのものが来るかも分からない、すべては運次第。このワクワクドキドキ感。これが本作の最大の魅力です。

 たとえ同じステージを繰り返しプレイしたとしても、毎回まったく同じプレイ内容にはなり得ない。これが、本作を何度もプレイしたくなる理由のひとつかもしれません。

 キャラクターが覚えられる技は最大で6つまでですが、レベルアップで欲しい技が候補に出てきたら、入れ替えることも可能です。

  • ▲すでに技を最大数まで覚えている場合、画面下に“パッシブ・パワーアップに入れ替える”ボタンが表示される。

 もし今の6つの技を気に入っていて、レベルアップの際にも新しい技との入れ替えをしたくない場合。そんなときは、表示される候補を技ではなくパッシブスキルに切り替えて、その中から一つを選ぶということもできるようになっています。

 せっかくのレベルアップの機会を、無駄にしないように作られているのです。このおかげで、キャラクターの強化もテンポよく進み、プレイの快適さにつながっています。

 本作では、ある程度敵を倒した後に、二つ名が付いたボスキャラが登場します。このボスキャラを全員撃破すると、ステージクリア。

 ステージ攻略中に拾えるソウルストーンを消費することで、スキルツリーからさまざまなスキルが覚えられます。

 また、ルーンパワーを増加させることで、パワーに応じた数のルーンを装備することも可能。ただし、ルーンは特定の条件を満たさなければ開放されません。

 たとえば、特定のキャラクターで一定のレベルに達するなど、条件はさまざま。プレイをするついでに狙ってみるのもアリですね。

 さらに、ステージでドロップする素材を使って、武器を作成することができます。繰り返し遊ぶモチベーションになりますし、強化していく楽しみもありますね。必要な素材がどこでドロップするかは、ステージ選択画面で確認できます。

面白さはそのままに、遊びやすさがさらにアップ!

 本作は、『Vampire Survivors』から受け継いだ基本システムの面白さはそのままに、さらにプレイしやすいよう工夫がされている印象を受けました。

 レベルアップ時に技の入れ替えが気軽にできることや、キャラクターごとにタイプを設定し候補を絞ることで、狙った技が出る確率を上げていること。簡単にキャラクターを強化できるおかげで、手軽に爽快感が味わえます。

 キャラクターごとに、特性や覚えられる技のタイプを設定することには、個性が際立つという意味もあります。それが選ぶ楽しさを生み、キャラクターへの愛着も湧くでしょう。また、ルーンや武器作成システムのおかげで、キャラを育てるという要素も強くなりました。

 まだ早期アクセスの段階のため、ちょっと荒削りな部分もありますが、今後もアップデートが予定されています。正式版のリリースが楽しみな、期待の持てる作品です。


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