龍騎×ナイト×王蛇が同時変身! 『仮面ライダーギーツ×リバイス』公開イベント“龍騎ナイト”レポート

電撃オンライン
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 好評上映中の劇場版『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』。本作は2002年に放送された『仮面ライダー龍騎』も参戦し、3作品の仮面ライダーが“最悪のゲーム”に挑む、熱いドラマを楽しむことができます。

 本作の公開を記念して、須賀貴匡さん(仮面ライダー龍騎&リュウガ、城戸真司役)、松田悟志さん(仮面ライダーナイト、秋山 蓮役)、萩野 崇さん(仮面ライダー王蛇、浅倉 威役)、監督の柴﨑貴氏、東映のプロデューサーの武部直美氏、司会に芸人の篠宮 暁さん(オジンオズボーン)が登壇するイベント“龍騎ナイト”が2022年12月29日に東京の新宿バルト9で開催されました。

 今回は『仮面ライダー龍騎』への思いや、映画の撮影裏話がたっぷり語られた本イベントの様子をお届けしていきます。一部物語のネタバレになる記述が含まれますので、気になる方は映画を鑑賞後に読んでいただけると幸いです。

3人同時変身は本番一回勝負! 貴重な撮影裏話

 最初の挨拶で須賀さん、松田さん、萩野さんは、口々にイベントに参加したファンへの感謝を語ります。

 また柴﨑氏も映画に『龍騎』が参戦することを発表したときの反響が大きかったことに、制作陣も驚いたと語っていて、20年経っても衰えることのない人気の高さがうかがえました。

 本映画の見どころの1つが、龍騎、ナイト、王蛇の同時変身。このシーンは鹿島スタジアムで撮影されており、芝に足跡をつけないようにテストなどはピッチの外で行ったという裏話が明らかに! 松田さんは変身はもちろん、歩いているシーンも最高だったと話し、萩野さんもワクワクしたと話していました。

 スタジアムという言葉で想像する通り、このシーンは『龍騎』の変身において重要な鏡やガラスがない場所です。柴﨑氏は当時のことを踏襲しつつも、どこでも変身できるシステムが開発されている進化した姿を表現したそう。須賀さんは衣装合わせのときにその話を教えてもらって、なるほどと思ったそうです。

 ちなみに本イベントでも、3人による同時変身を見ることができました。須賀さんが「せーの」と声はかけるものの、龍騎、ナイト、王蛇は変身にかかる時間が違うため、タイミングが合わず……。須賀さんが「30周年で合わせましょう」と話し、会場から大きな拍手がわきました。

2人芝居をすると自然に真司と蓮になれた

 久しぶりに真司と蓮を演じるうえで意識したことを聞かれた須賀さんは、「2人で芝居すると自然にあの雰囲気になる」と回答。松田さんも撮影の日は雨で何度も中断が入ったものの、芝居を始めたらすぐに真司と蓮になれたと話します。

 また、お互いに元気なまま別れるのが初めてだったと語る2人。さまざまな運命をたどって、お互いをみとっている真司と蓮を演じているからこその感想だなと感じました。

 武部氏は20年でキャスト陣がいい歳の重ね方をしていると語ります。ツムリ役の青島 心さんがそんな先輩キャストの芝居を見学し、大人のお芝居だと感想を話していたそうです。

 萩野さんは『仮面ライダーギーツ』キャストで一緒に芝居をしたのが青島さんだったそうで、柴﨑監督の演出に一生懸命応える姿を見て、そのシーンが予告に使われていることに感動したと言います。

 柴﨑氏からは監督業は孤独ですが、『龍騎』の3人がいると安心してみていられるというお話も……。見ていて涙が出そうになったと話すと、キャスト陣からは「(目が)カラカラだった」とツッコミを入れられていました。

 また柴崎氏は、当時の台本と資料集という貴重な品を持参してくれました。なかには仮面ライダーリュウガのファイナルベントの絵コンテなどが入っているそうで、中身が全部見たかったです。

キャスト陣にとって『龍騎』とは……

 最後にキャスト陣と監督に、改めて『龍騎』はどんな作品なのかという質問が投げかけられました。熱い回答とファンへのメッセージを掲載します。

――『龍騎』はみなさんにとって、どのような作品ですか?

須賀さん:僕の俳優としての原点。何十年経っても、大切にしたい作品です。

松田さん:芸歴24年のなか、もし明日死んでしまうとして、どこを思い出すかいうと『龍騎』。それだけ、僕の人生にとって大事な作品です。

萩野さん:当時、すごい熱量で皆やっていた。名作、素晴らしいと言われる作品の1つに、『龍騎』もなったと思います。(イベントに)皆さんが集まっているのを見るとそう思うし、感謝します。

 撮影していたときのうねるような熱量は忘れられないし、ものづくりとはそういうもの。あのときの孤独を感じながら、でも今みなさんとやれて……。

武部氏:(萩野さんが主演した)『超光戦士シャンゼリオン』とは違った?

萩野さん:『シャンゼリオン』は、ナンバーワンスター!

(会場から大きな拍手)

萩野さん:自分が番組を背負ったので、全部覚えている。しくじったことも、ダメなところもあった。『龍騎』は6年経った自分で勝負したので違っていて、共演者のスパイスにならなければいかんと。すごい想いでやっていた現場で、毎日戦っていました。

武部氏:松田くんも、背中を見て教えられたと言ってたもんね。

松田さん:当時、憧れていましたもん(笑)。

萩野さん:今も憧れていいんだよ(笑)。

武部氏:僕にとって『龍騎』は、20年経ってもつないでくれるもの。『仮面ライダーアギト』まではフォームチェンジが多かったですが、『龍騎』は多様性といいますか、いろいろなライダーが登場しました。その成功が、今の『ギーツ』までつながっていて、作品の枠を1つ吹っ飛ばしたすごさがあります。

 今回の映画は『龍騎』だけでも楽しめると思うので、宣伝していただけると嬉しいです。

――最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。

武部氏:『龍騎』のように長く愛される作品を、これからも作っていきたいと思っていますので、今後も『仮面ライダー』を応援していただけるとありがたいです。今日は、ありがとうございました。

武部氏:20年前のことを思い出しました。時代が違うので短い繰り返しでやっていますが、『ギーツ』も年明けからもよろしくお願いします。

萩野さん:本当にありがとうございました。『ギーツ』はとってもステキな作品で、皆さんと同じように応援したいです。またスピンオフドラマ『仮面ライダーアウトサイダーズ』も、盛り上げてください。皆さんの声がダイレクトに届くので、これでもかってくらい盛り上げたら、おもしろいことになる。いろいろな平成ライダーが登場する可能性があるかもしれないのも、みなさんのおかげ。お力添え、よろしくお願いします。

松田さん:『龍騎』に参加したのが20年前。『ギーツ』が始まって似ているなと思っていましたが、その世界のなかに『龍騎』メンバーの1人として入ることができたのが夢のようです。こうして満員のみなさんに迎えていただけて、貴重な経験をし、尊い作品に関わらせていただいたんだと何度も実感して痛感します。そのたびにみなさんへの感謝の気持ちがわき、お礼を言っても尽くせない思いでいます。俳優道をしっかり歩むことで、皆さんに対してお礼をしていきたいと思うので、僕たちの活躍を見ていてください。

須賀さん:(ほかのキャストが話したので)言うことなくなっちゃった(笑)。映画に参加し、こうしてイベントにも立たせていただいた。これは『ギーツ』と『リバイス』のおかげです。20年前の『龍騎』という作品に、今後何かの形で触れていただけたら、すごく嬉しいことだなと思いました。『仮面ライダー』は今後も続いていくと思います。『キーツ』も、一つよろしくお願いいたします。

 『龍騎』メンバーも大活躍する本映画は、全国で好評上映中です。ぜひ、お正月や冬休みに見に行ってみてください。

「ギーツ/リバイス」製作委員会©⽯森プロ・テレビ朝⽇・ADK EM・東映

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