会話もバトルもキャラもクセになっちゃう、ぐだカワRPG『ケチャップandマヨネーズ』の完成が待ち遠しい【2022年インディーゲームおすすめ傑作選9】

　電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は2022年に発売された（移植、リメイクなども含む）オススメのインディーゲームを10連続で取り上げる特別企画をお届けします。

　9本目にして、やっとRPGが登場！　いつでも元気なケチャップと、マイペースなマヨネーズ。2人の仲良しコンビが冒険するハチャメチャで楽しい『ケチャップandマヨネーズ』をプッシュします。

　なお、本作はPC（Steam）で販売中の早期アクセスゲーム。早期アクセスとは、開発中のゲームを早めにプレイできる仕組み。ゲームのコア部分となるデザインは完成しているものの、ストーリーやシステムの一部は未実装の状態となっています。

　ユーザーからのフィードバックを受けて一緒に作り上げていくのが早期アクセスであり、そこはご了承ください。

　電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます！

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動いてボケて笑えて楽しい！　個人制作のすごいRPGが早期アクセス開始!!

　『ケチャップandマヨネーズ』は、個人制作者タタラバニさんの作品。現在、早期アクセス中で完成版想定の約半分のコンテンツが実装。簡易的なエンディングが設けられており、物語としては途中までですがゲームとしては前編を遊ぶような感覚で問題なく楽しめます。

　ただ、個人で制作されていることもあって早期アクセスは2年から3年程度を予定。完成まではちょっと長い！　ですが、このビジュアルを見てピンと来た人は遊んでみて欲しい!!　たぶん、楽しすぎて完成まで待てなくなります。

　なんか、ゆるそうでしょ？　ゆるいのです。会話もバトルもギャグがゆるくて、ケチャップとマヨネーズの漫才のような掛け合いや変なキャラたちを見るのが楽しい。遊んでいてテンポもストーリーもパロディも楽しく、ゆるカワで愉快なRPGとして遊べます。そして、何といってもバトルがスゴイ！

　このゲームでは、コマンドを選択してからタイミングよくボタンを押して攻撃したり、相手のモーションに合わせてガードしたりと、アクションが混じったコマンドバトルが採用されています。

　ボタン連打やQTEなど、アクションを取り入れたコマンドバトルはよくあるのですが、敵によって回避やガードのミニゲームがまったく違いますし、通常の戦闘中でもちょっとしたイベントのような展開があることも。

　とにかく、バリエーションが多いし、アニメもよく動く！　最近のゲームでは『UNDERTALE』の戦闘を想像してもらうとわかりやすいと思いますが、あのようにバラエティ豊かなギミックが戦闘に仕込まれています。

　戦闘シーンなのに、突然ダックをハントする的なミニゲームが始まったり、何が起きるかわからないハチャメチャさこそが魅力。

　とにかくバトルが楽しいので、新しい相手を見つけると自分からぶつかってエンカウントしたくなります。QTE系の戦闘があるゲームはだんだんエンカウントが面倒になるものですが、敵の数も考えられていて飽きないように工夫されていますね。

　「もしかして、この敵にこの行動をしたら反応があるんじゃないか？」とプレイヤーが思った行動に対して、ちゃんと答えが用意されているのもいいですね。硬そうだから殴ったら壊れそう。火がついてるから水鉄砲で消してみよう。試してみると、ちゃんと笑える展開が待っています。

　自分は、イキりまくってたキャンドル型のモンスターに火をつけたら突然偉そうになったので、また水で消してあげたらヤンス口調のごますりキャラになったシーンで笑ってしまいましたよ。戦闘中のイベントが本当におバカで好き。

　もちろん、戦闘だけではなくストーリーやイベントも愉快で楽しいものばかり。これでまだ、早期アクセスなので完全じゃないんですよ。いや～、完成版が楽しみです。インディーゲームは、完成までをじっくり待つのも楽しみの1つ。このゲームの見た目やノリが合いそうだと思った人は、ぜひ今のうちに買って応援してください。

『ケチャップandマヨネーズ』
ハード：PC（Steam）
ジャンル：RPG
メーカー：わくわくゲームズ（タタラバニ）
価格：800円［税込］
※ダウンロード専売

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