『A=B』はすべてを解決する。プログラム的な思考を身に着けて解決するちょっと変わったパズル【2022年インディーゲームおすすめ傑作選10】
- 文
- まさん
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電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は2022年に発売された(移植、リメイクなども含む)オススメのインディーゲームを10連続で取り上げる特別企画をお届けします。
お正月、ヒマな時間が出来た時についなんとなくパズルを解く……なんてことはありませんか? 数独を解いたり、クロスワードパズルをしたり、そんなパズル好きな人がハマりそうなタイトルがラストの10本目。構文を組んでプログラムを正しく走らせる『A=B』というプログラムパズルゲームです。
本作はPC(Steam)で販売中。実は、オンラインのインディゲーム番組Indie Live Expo 2022で開催されていた“Indie Live Expo Awards 2022”のルールズオブプレイ賞にノミネートされていた作品です。
なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
“A=B”から始まる置き換えパズル。解けなくなって頭がグルグルするけど楽しい!
本作は、画面を見ると分かる通りグラフィックもなければ音楽もSEもない文字のみのゲーム。教授に課題を提出して合格をもらえるように、生徒となって“A=B”などの構文を入力して結果を出力。数千ものテストパターンのすべてを満たす構文を入力してステージをクリアすると、物語が進んでいくパズルゲームになっています。
もう本当にビックリするくらいシンプルな画面構成。画面の右側にプログラムを入力していくと聞いて難しく感じる人もいそうですし、実際に考えるゲームではあるのですが、このゲームではプログラムの知識はいりません。
必要なのはアルゴリズムを考える思考力。プログラミング的な考え方になっていけるか。プログラムを組むゲームではなく、ゲーム内のルールからどう置き換えていくかを考えるゲームなのです。
画面左上にある“出力”に合うように、右側に構文を書き込んでいくというただそれだけのシンプルなルール。一番最初は学生自体が言っている“a=b”。“aはbである”という構文を入力することで、出力の条件を満たせます。
しかし、それを見た教授は呆れてしまって課題を合格させてくれません。教授いわく、こんなものはプログラミング言語ではないと。
そこで折れる生徒ではなく、ではこのパターンの出力ができることを証明すればどうでしょう。この条件を加えたらどうでしょうと、さまざまなルールを追加。教授に認められるためにプログラムを提出していきます。
小文字を大文字にしたり、文字を入れ替えたり、シンプルなルールでどうやって置き換えるかを考える。なんだか実際に授業を受けているような気分になってきます。そこも含めて教授と生徒のやり取りも楽しいゲームです。
ゲーム内で見られるpdfには、物語を進めることで新たなルールが追加されていきます。ゲーム内のリンクから飛べるので、必ず読んでおきましょう。単純なゲームではあるのですが、シンプル故に悩ましい。
クリアする時点で自分は悩むのですが、確かにほかにないゲームなんですよ。インディーゲームらしい自由度という意味でも、紹介しておきたかった作品です。
『A=B』
ハード:PC(Steam)
ジャンル:パズル
メーカー:Artless Games
価格:580円(税込)
※ダウンロード専売
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