『どうする家康』1話感想。苦労時代もしっかりと描く、新たな徳川家康の物語!
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いよいよ1月8日20時より放送開始した大河ドラマ『どうする家康』。さっそく第1回“どうする桶狭間”のレビューをお届けします。
幼い頃から苦労人。不遇な時代もしっかりと描く、新たな徳川家康の物語!
本作の主人公は、誰もが知る歴史上の人物である徳川家康。あまりにも有名な人物のため、つい教科書に載っているような華々しい活躍ぶりに目が行ってしまいますが、実はけっこうな苦労人。
幼少期は織田家や今川家の人質として過ごすなど、不遇な時期もありました。本作も、そんな人質時代の松平元康(後の徳川家康)の姿から、物語が始まります。
幼い頃に故郷を離れてしまったために、三河へ久しぶりの帰郷をしても、いまいち馴染むことの出来ない元康。
しかし、その土地こそ本来彼が治めるべき土地であり、守るべき人々なのだと家臣から諭されます。
とはいえ、突然背負わされた重責に、及び腰になってしまう元康。そんな彼を理解し、支えてくれるのが瀬名です。元康は瀬名と結婚し、子供を授かります。
平穏な日々の終わり。どうする、家康!?
素朴ながらも自分を慕ってくれる家臣と、自分を理解してくれる妻。可愛い子ども。元康の平穏で満ち足りた日々は、突如として変わってしまいます。
時を同じくして、織田信長が侵攻を開始。かの有名な桶狭間の戦いが起こります。教科書にも載っているような戦いですから、結末は誰もが知っています。織田信長が勝ち、今川義元が破れる。
今川家は、言わずもがな元康が人質となっている家です。さて、元康はどうなってしまうのか。
兵糧(食料)を運ぶ役として戦いに参加することになった元康は、自分の役目が戦うことではないと知って安堵します。
優しすぎる性格のためか、戦いそのものを苦手と感じてしまう元康。当時の価値観はともかく、現代であれば共感する人も多いはず。
立場の弱い三河の人々ばかりに、危険な役目が押し付けられる現実も目の当たりにし、それでもなんとか役目を果たそうと奮闘する元康たち。
筆者には、冒頭の元康が家臣から諭されたシーンが思い浮かびました。虐げられる故郷の人々の姿を見て、彼が立ち上がる日が来るのでしょうか。
義元から贈られた金色の具足を身にまとい、元康は砦に攻め込みます。家臣たちも彼を守るために必死で戦い、その姿からも元康がかなり慕われていることがうかがえました。
戦闘シーンはかなり力が入っており、見ていて緊張感があります。
その後、義元が討たれ、戦場の真っ只中に取り残されてしまった元康たち。彼はあまりの恐ろしさに、家臣を置いて一人で逃げ出してしまいます。
怯える気持ちは痛いほど理解できますが、これでは部下からの信頼を失ってしまうことに。そんな彼を叱咤するのが、本多忠勝です。
元康が今の気弱な姿から、やがて戦国時代の英傑へと成長していくのだろうという想像はつきますが、どことなく彼が元康の成長のカギを握っていそうな、そんな予感のするシーンでした。
そして、織田信長が近づいてきていると知り、ガタガタと震えだしてしまう元康。今川家へ来る前は、織田家で人質となっていた経緯があり、どうやら信長とも因縁がある様子。信長の台詞からも、なにやら元康への強い執着を感じます。
過去にどんな出来事があったのかは、今後明かされていくのでしょう。次回が楽しみですね。
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