これはいいヒマつぶし…なんて気軽に遊んだらドはまり。『トリスティア:リストア』は元気少女好きや時間がない人におすすめ!【冬のレビュー祭】
- 文
- 長雨
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工画堂スタジオより、2023年1月19日に発売される『トリスティア:リストア(以下、リストア)』(Nintendo Switch/Steam/Windows)。本作は2022年に20周年を迎えた『蒼い海のトリスティア』を、より遊びやすく再構築した新作タイトルです。
今回は新たなストーリーを楽しめ、主人公であるナノカの発明工房士としての仕事をより体験できるようなった『トリスティア:リストア』の魅力をレポートしていきます。
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“トリスティア”で巻き起こる新たな物語
物語の主人公は、伝説の発明家、都市プランナーとして名高いプロスペロ・フランカの孫娘であり、発明の天才であるナノカ・フランカ(声優:川澄綾子)。彼女は祖父に代わって、ドラゴンの襲撃によって衰退の一途をたどる海洋都市“トリスティア”の復興を任されるのでした。
ナノカは魅力的な友人や協力者たちと一緒に、持ち前の発想力でさまざまな発明品を生み出して、街を盛り上げて行くことに!
世界観は、原点である『蒼い海のトリスティア』並び、同日発売の『トリスティア:レガシー(以下、レガシー)』(Nintendo Switch/Steam/Windows)と共通しています。ただし続編という位置づけではなく、物語は独立しているので、本作だけでも十分に楽しむことが可能です。
そうはいってもナノカがすでに街に到着し、メインの登場人物たちと出会った状態からストーリーが始まっていて、シリーズファンを意識した作りになっています。物語が気になる方は、『レガシー』と合わせてプレイすることをオススメします。
私は2本ともプレイしたのですが、共通点や違いを探しながら遊ぶのも楽しかったです。寄付金を集めるためにもともとは“のぼり旗”を作っていたのが、萌えキャラにアレンジした女神像を作るのは再構築された現代だからこそですよね。
個人的に印象的だったのは、ネズミを駆除するアイテム“ラットバスター”にまつわるエピソード。このアイテムはネズミを駆除できる港町にはもってこいのアイテムなのですが、捕まえた後に大惨事が待っている問題ありの逸品なんです。
『レガシー』では依頼人に渡して終わりでしたが、『リストア』ではその後のエピソードまできっちり描かれていて、思わず笑ってしまいました。巻き込まれるフォーリィ(CV:大野まりな)とナノカの関係性と合わせて、いい味出しているんですよね。
ほかのエピソードも奇想天外な発明品や、登場人物たちの個性が発揮される楽しいものになっているので、ぜひ期待していただきたいです。
制限時間内に発明品を作ってステージクリアを目指そう
『リストア』のエピソードは、ステージごとに進行。ナノカのもとに街の人々からさまざまな依頼が寄せられ、彼女はそれに合わせた発明品を作っていくことになります。
物語パートが終わったら、ナノカが工房でアイテムを制作するパートに! 工房にはさまざまな依頼(画面上のアイテム一覧)が届くので、依頼に合わせてアイテムを作成していきましょう。
依頼品は素材BOXから素材アイテムを集めて、メインアイテムに合わせた制作方法の場所に入れることで加工できます。
素材アイテムを切ったり、調合したりしつつ、いろいろ組み合わせて、新たな一品を生み出すのは、ナノカの仕事である工房士らしさを実感できて楽しいです。
基本的な作成は、料理から石像づくりまで何でもこなす工房士の便利アイテム太陽炉で解決します。
しかし物語が進むとナノカの協力者である狼型の人工生物・スツーカ(CV:小杉十郎太)や、超文明のゴーレム・テンザンにもアイテム加工に協力してもらうようになるのも、工房メンバー総出といった雰囲気があっていいんですよね。
完成した依頼品を納品BOXに入れると、報酬をゲット。制限時間内にアイテム制作を繰り返し、ステージのクリア条件達成を目指しましょう。
ステージによっては、特定のアイテムを一定以上納品しなければいけないことも……。しかも依頼品にも納品期限があるので、効率よく作業を進めていくことがとても大事になります。
最初はアイテムを作るための工程が少ないのでサクサク進められるのですが、ステージが進むと太陽炉を使用して加工した素材アイテムが複数必要になったり、一定以上のベルク(お金:Bで表記)を稼ぐ必要が出て来たり……とにかく時間との戦いになるんですよ。
そのぶん最初に時間がかかる素材を多めに作っておく、素材をまとめて加工しておくなど、自分のプレイスタイルを見つけ、効率よくプレイが進められるようになったときの達成感はたまりません。
私はSteamを先行で遊ばせてもらったのですが、操作が完全にPCに特化したキーボード操作だったので、慣れるまで少し苦労しました。慣れたら感覚操作で、サクサク出来て便利ではあるのですが。
オプションのヘルプで操作方法や、アイテムの加工方法など基本を確認できるので、見ておくと便利です。各ステージで役立つ効率テクニックなんかも載っていますよ!
また各ステージをクリアすることで得られるベルクで、ナノカのステータスを強化することも可能。移動速度が早くなったり、加工時間が短くなったり、便利なものばかりでした。
難しいと感じたら、慣れているステージに戻ってベルクを稼ぎ、ステータスを強化するのも1つの手ですよ!
ナノカの街興しをオリジナル版とは違った物語(大筋は同じですが、ダイジェスト的でありながらちょっと違うという劇場版みたいな感覚ですかね)、システムで楽しむことができる本作。ぜひ、皆さんも遊んでみてください。
長時間じっくり遊べる『レガシー』と比べて、『リストア』はいい意味で気楽に遊べます。忙しくてゲームを遊ぶ時間がとりにくい……なんて方にもおすすめです。自分は正直なところ、最初はヒマつぶし感覚で遊び始めましたが、気がつくと結果的に濃密なゲームプレイを楽しめました。
ワンプレイが短めで区切りやすいけど、そのぶん繰り返しプレイもしやすいといいますか、タイムアタック的なやり込みも楽しいんですよね。
ナノカちゃんをはじめ、元気で明るい健康的な美少女が多い作品でもあるので、きっとストーリーも気に入るはずです!
■『トリスティア:レガシー』(Switch)
■『トリスティア:リストア』(Switch)
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