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敵弾を自機に“こすらせ”反撃を狙うドM弾幕シューティング『グレイズカウンターGM』が本当に気持ちいい!!【電撃インディー#384】

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、びっくりソフトウェアが開発する弾幕シューティング『Graze Counter GM』を紹介します。

 『Graze Counter GM』は、PS4/PS5/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)用のダウンロードソフトで、2023年1月19日に発売。本記事は、Switch版を使用してのレビューとなります。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

弾幕シューティングの王道ゲームが降臨!

 本作は、数多の敵弾が降り注ぐ中、その弾幕を潜り抜けるだけでなく、自機をあえて“こすって(グレイズ)”ゲージを溜め、逆転のカウンターを狙っていくタイプの弾幕系縦スクロール2Dシューティングです。

 ピンチが一転してチャンスに変わる、一発逆転の要素を秘めたハイリスク・ハイリターンの行為が推奨され、まさにガンガン攻めていける内容となっています。

 本作は2017年にSteamで発売された2Dシューティングの続編で、今回はPS4/PS5/Switch/Steamなど、マルチプラットフォーム対応となり、グラフィック、サウンド、システム全てが刷新されての登場となりました。

こすってゲージを溜める“グレイスカウンター”が気持ちいい!

 本作は、基本はステージをクリアしていく古き良き時代の縦スクロールシューティングで、内容はステージごとに敵を殲滅し、ボスを倒してクリア。これを繰り返すだけです。

 しかし、ステージでの攻撃方法はさまざまな独自システムを搭載し、ただのシューティングとはっちょっと異なるプレイ感覚となっています。

 その代表格が、敵弾などにを自機を“こすって”“カウンターゲージ”を溜め、そのゲージを消費して“グレイズカウンター”を発動できるシステム。

 これが本当に気持ちいい!! この“グレイズカウンター”は強力な上に敵弾を消せるので、一気に不利な状況を打破するも可能なのです!

 しかもゲージ自体、敵弾に自機を“こする”ことで溜まるので、うまく溜めればかなりの頻度で使うことができます。

 どこで溜めて、どこで使うか。このバランス加減を探っていくことが考えどころで、戦略的な楽しさも味わえるのです。

敵弾に“こする”のは意外に簡単!

 この敵や弾に“こする”という行為、結構ドMな感じがしますが、意外に簡単に行うことができます。

 とくに、真っすぐ下に降りてくる連続した敵弾は、最初にこすった位置で止まっているだけで連続でこすることができ、さらにそれが2列の弾道なら、間に位置するだけで両サイドからこすらせることが可能な場合も。

 そういったチャンスを見逃さず、常にゲージを溜めることを意識していれば、かなり爽快に戦うことができます。

 しかもゲージを最後まで溜める必要もなく、“グレイズカウンター”はゲージ半分以上で発動できるので、ガンガン使っていけるのが嬉しいですね。

さらにブレイクモードで一気に逆転の爽快感!

 そしてさらに、“グレイズカウンター”で敵を破壊すると星が出現。これを集めることで“ブレイクゲージ”が溜まり、最大になると“ブレイクモード”が可能になります。これがいわゆる最強技で、“グレイズカウンター”以上の威力を誇ります。

 敵弾にこする→グレイズカウンター→ブレイクモードと、この3段階の流れがビシッと決まったときの爽快感は、まさに病みつきになりそうです。

ステージ中の細かいシステムも盛りだくさん!

 そのほかのシステムとしては、ステージ開始前にスキルカードを選択でき、特定条件でシールドを装備できる“オートシールド”など3種類の特殊効果を選択可能です。

 また、ステージでは、特定の敵を倒すことでアイテムも出現。こちらも、ブレイクゲージ満タンやシールド展開など3種類の効果があり、自分で選択することができます。

 さらに、Yボタン(Switch版の場合)で自機の動きをスローにすることもでき、移動の微調整も可能(このときスローになるのは自機だけで、敵はそのままです)。

 こうしたさまざまなシステムが組み合わさり、とにかく遊びやすくなっています。操作も複雑なことはなく、すぐ覚えられるので、初心者でも安心して遊べるはずです。

自機をアンロックしていく楽しみも!

 初期から選択できる自機は2種類。それぞれ、通常攻撃の形態が異なりますが、攻撃の操作感はそう変わらないと感じました。

 個人的には、3方向に広がる通常攻撃を持つ銀寄卯月(ぎんよせうづき)が使いやすかったですね。

 ちなみにこのキャラクター、女子高生に見えますが、実は女装した男性です。そんなキャラクターたちのぶっとんだ個性も注目です。


 その他、アンロック機体が14種類の全16種類あり、かなりの種類&コラボ機体が登場。やり込み要素もバッチリです!

4ルートのストーリー展開も注目!

 ステージクリアで、ちょっとした物語が展開するのも魅力。

 舞台は23世紀の未来、突如外部との通信を断絶し、約1億人の精神が取り残された仮想空間ネットワーク“EDEN”での戦いが描かれます。

 この事態を解決するため、秘密防衛組織“セイバーズ”のエージェントが招集、戦闘機型攻撃プログラムと共にEDEN内部へと送り込まれ、“EDEN”を支配する謎の存在との戦いに挑んでいくことになるのです。

 基本は2Dキャラクターたちの会話の形での展開で、全4ルートのストーリーが、軽快なおしゃべりとともに楽しめます。

 そんなキャラクターも、昔懐かしい2Dドットグラフィックですが、これがまたいい味を出しているのです!

 昔ながらの弾幕シューティングが好きなら、きっと気に入るでしょう。

ミッションモードでシステムの練習も!

 本作では、さまざまなミッションをクリアして、ゲームシステムを覚えていくモードを搭載してます。

 自機をこすってのゲージの溜め方や、“ブレイクモード”などを学びながらクリアしていけるので、初心者はまずはこちらからプレイしてみて下さい。

 全30ステージとボリューム満点で、これも1つのやり込み要素といえそうですね。

意外に初心者でも楽しめます!

 総合的に、王道の2Dシューティングながら、これまでにないプレイ感覚を味わえるゲームだと感じました。

 積極的に敵弾に当たりにいくことが爽快感につながるのは、かなり癖になります。

 また、“危険行為推奨系弾幕STG”とハードな内容を謳ってはいますが、先述したように、実は初心者にも優しいゲームでもあります。

 ギリギリで弾幕を避ける必要はないので、むしろゴリゴリ削りながらの“攻め”の戦いを楽しめます。難易度も複数用意されているので、アクション系が苦手な自分でもしっかり楽しめました!

 腕に自身がある人はもちろん、弾幕シューティングは初めてという人にもぜひおススメしたいです!


(C) Bikkuri Software Published by Sanuk inc.

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