グラブルフェス版『グラブル リリンク』レポート。遊びやすさと『グラブル』らしさが文句なしに共存している
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“グラブルフェス2022-2023”で試遊が出展されていた『GRANBLUE FANTASY: Relink(グランブルーファンタジー リリンク)』のレポートをお届けします。
■会場内試遊ブース
遊びやすく作りこみを感じられる基本システム
本作は、『グランブルーファンタジー(グラブル)』の世界を舞台にしたアクションRPG。
試遊版は、ゴブリンやゴブリンウォーリアの討伐を目的としたクエストを体験でき、5分以内にゴブリンウォーリアを討伐するとグリフォンとの戦闘が楽しめる内容となっていました。
基本操作は下記の通り。攻撃にジャンプにガードと3Dアクションではおなじみのものが用意されつつ“アビリティ”や“奥義”といった『グラブル』らしいシステムももちろん搭載されています。
□攻撃の“通常攻撃”と△攻撃の“特殊攻撃”が、バトルのメイン。遠距離戦向きのラカムとイオ以外のキャラクターは、□>□>△や、空中で□>□>□>△といった通常攻撃の連続から特殊攻撃につなぐコンボ攻撃を行えます。
これらの攻撃とアビリティを組み合わせて戦うのが本作の基本。アビリティは強力な攻撃や敵に“防御力ダウン”や“麻痺”などの状態異常を付与するもの、HP回復に強化効果などさまざま。一度繰り出すと再使用できるまでに決して長くはないものの一定のリキャスト時間が必要なので、今使うか次の敵に使うかという迷いがよいスパイスになっています。
R2ボタンの回避は、敵の攻撃に繰り出せばほぼすべての攻撃を避けられる強力な防御手段。一方で一度に3回連続で繰り出してしまうと1秒近い大きな硬直時間が発生してしまいます。
見方によってはプレイヤーの行動に対するペナルティではありますが、敵の強力な攻撃を安易な回避連打でしのぐことはできない点にアクションゲームとして、ていねいに作られている印象を抱きました。
こういったアクションを使った攻防を続けていくと“奥義ゲージ”が蓄積され、奥義ゲージが100%になると奥義を使用可能に。複数のキャラクターが続けざまに奥義を繰り出していくと”奥義チェイン”となり、チェイン数に応じた大ダメージを追加で与える”チェインバースト”も発生します。
当然ですが、チェインバーストを狙うなら複数のキャラクターの奥義ゲージがたまっていることが必要です。ただ、チェインバーストを狙える状況になると、今回の試遊版ではCOM操作の仲間が率先して奥義を発動してくれる様子。とくに奥義ゲージに目を配ることなく、仲間に合わせて奥義を打てば自然とチェインバーストを発生させられるのがうれしいですね。
また、『グラブル』のシステムとしておなじみの“オーバードライブ”と“ブレイク”が相性バツグン。ある程度ボスの体力を減らすとボスが強力な攻撃を繰り出すオーバードライブ状態になり、その強化状態に対してダメージを与えていくとボスが“ブレイク”してダウンする。という流れはボスとの戦闘というワンシーンに対してメリハリを持たせると同時に、なぜボスが強力な攻撃を繰り出しているのかが視覚的にもわかりやすくなっています。
総じてハンティングアクションなどのジャンル名で呼ばれるタイトルを遊んだことがあれば、スムーズに遊べる作り。また、□ボタンを連打するだけで自動的に攻撃を繰り出してくれる“アシストモード”と、アナログスティックによる移動操作だけプレイヤーが行い攻撃は自動で繰り出される“フルアシストモード”の2種類の操作モードも用意されているので『グラブル』を知っているけれどアクションゲームは不慣れという人は、これらのサポート機能を活用するとよいでしょう。
キャラクターごとのコンセプトを形作るサポートアビリティ
さて、3Dアクションでしばしばネックになるのがキャラクターが多ければ多いほど立ち回り方が似ているキャラクターというものが出てきがちなこと。
ですが、今回使用できた7名のキャラクターは、いずれもしっかりと差別化されている印象。キャラクターには固有の攻撃やアビリティのほか、特定の条件で強化状態になるなどの”サポートアビリティ”も、それぞれ異なるものが用意されています。
キャラクターの真価の引き出し方や、真価を引き出したあとになにをするのが効果的なのか。そういったキャラクターのコンセプトがアビリティやサポートアビリティに組み込まれているので、今回の7名はもちろんのこと生放送で発表されたナルメアやヨダルラーハなど今後のキャラクターも含めてしっかりと立ち回り方の差別化がされていそうです。
ここからは、今回の試遊で選択できた7キャラクターの特徴やプレイフィールをお届けします。
グラン
コンボ攻撃のラストの△攻撃など特定の攻撃を当てると“Class Lv”が上がり、Class Lvに応じてアビリティの性能が強化されるのが特徴。コンボ攻撃を何度か狙ったあとに、強力なアビリティを使うのがコンセプトになっているようです。
攻撃もアビリティも立ち回りのなかで自然と使うものですが、一度上昇したClass Lvはアビリティを使うまで減少しないのがポイント。Class Lvを十分に高めたらすべてのアビリティがリキャストされるのを待って複数のアビリティで一気にダメージを与えるという戦い方もおもしろそうですね。
カタリナ
特定の攻撃をヒットさせ、アレスゲージを最大まで溜めた状態でアビリティ等を放つと、アレスが召喚されて本体の攻撃に合わせて強力な連携攻撃を繰り出してくれるというキャラクター。 グランと似たコンセプトですが、カタリナはコンボを中心に戦うと、通常の状態とアレスを召喚した状態が自然と繰り返されるのが大きな違いです。
意識してコンボとアビリティを組み合わせる能動的な楽しさがあるグランに対して、難しいことを考えなくてもキャラクターの真価を引き出せるカタリナという印象。アクションにどれだけ慣れているかにもよりますが、7キャラクターのなかで最も扱いやすいのはカタリナだと感じました。
ラカム
□攻撃で射程距離に優れる長銃、△攻撃で射程距離は短い代わりに威力に優れる短銃を使うキャラクター。□攻撃を当てると上昇するヒートゲージの量に応じて、△攻撃のため時間が短縮されます。
遠距離戦だけで戦うことも無理ではありませんが、気持ちよいのは遠距離でたまったヒートゲージを生かして、溜めた△攻撃をテンポよくたたきこむ瞬間! 遠距離と近距離でメリハリをつけて戦うと楽しいキャラクターという印象です。
イオ
□攻撃、△攻撃ともに攻撃の発生が遅い代わりに射程距離が長めで、ボタン長押しでチャージも可能。□攻撃をボタン長押しで放つと“魔力の渦Lv”が上昇し、魔力の渦Lvに応じて△攻撃の最大チャージ数が増加します(チャージ数の多い△攻撃ほどため時間が長い代わりに強力)。
上記の特徴からわかるとおり近距離の乱戦は苦手な印象ですが、うまいこと安全な状況を確保したときの爆発力は格別! 敵を麻痺状態にしたり、敵との距離を離しながら攻撃したりするアビリティが用意されているので周囲を見ながらアビリティを活用して△攻撃を使える状況を作り出していくのが楽しかったですね。
ランスロット
□ボタン連打で回数の制限なくコンボ攻撃が可能で、コンボ攻撃中にいつでも繰り出せる左アナログスティック+△ボタンの“ステップ攻撃”が優秀な回避手段にもなっているのが特徴です。
目の前の敵をガンガン斬りつけながら、攻撃を受けそうになったらサッとステップ回避を挟んでまた攻撃と、非常にスピーディな動きができる印象。
戦うならとにかく敵と離れたくない。そんな人はランスロットを選ぶとよさそうです。
ジークフリート
攻撃のスピードが遅い代わりに威力が高いキャラクター。直前の攻撃がヒットした瞬間に次のボタンを押すようにしてタイミングよくコンボ攻撃を繰り出していくと、攻撃の性能が上昇します。
強力な攻撃を繰り出すためにはタイミングを計る必要があり、動作が遅い分敵の攻撃で動きを止められやすいと今回プレイできた7キャラクターのなかで最も操作の難しいキャラクターでしょう。
ただ、コンボ攻撃中にも繰り出せる△攻撃は動作中にひるみにくくなる効果があるので、攻撃を真正面から受け止めながらなかば無理やりコンボを継続していくことが可能。
『グラブル』本編での活躍を納得させる、相手の攻撃をものともしない豪快さがジークフリートの魅力ですね。
シャルロッテ
ランスロットと同じく□ボタン連打で無制限にコンボ攻撃を繰り出せ、△攻撃で大きく跳躍してからの斬撃で、相手の攻撃をしのぎながら攻撃を繋げられるキャラクター。
小柄なハーヴィンが剣を振るっているとは思えないほど攻撃範囲が広く、それでいて動きは軽快。アビリティにもボタン連打で性能の変わるものがあり、猪突猛進ぎみに気持ちよく戦えました。
ちなみに、プレイできたなかでシャルロッテは唯一“被ダメージカット効果”のあるアビリティを使用可能。
『グラブル』を遊んでいるとどうしても被ダメージカットが重要に見えるのですが、本作はステップやガードなどで敵の攻撃をしのげるアクションRPGです。被ダメージカットはなくてはならないアビリティになるのか、それともあくまで選択肢のひとつなのかが気になりましたね。
そのほか、攻撃のヒットストップの気持ちよさや、仲間と共闘している感覚など魅力は満載。チェインバースト時に次に奥義を繰り出すキャラクターに呼びかけるといった、文字では魅力を伝えられない要素もあるので、どこかで機会があればぜひプレイしてほしいですね!
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