ライダーキックが強い!? 日本の特撮を意識したレトロアクション『ムーンライダー』のシステム&ストーリーにしびれた!【電撃インディー#387】

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、H2 INTERACTIVE(開発:JoyMasher)による、90年代のアクションゲームを彷彿させる2Dアクション『Vengeful Guardian: Moonrider』を紹介します。

 『Vengeful Guardian: Moonrider』は、PS4/PS5/Nintendo Switch/PC用のゲームで、本記事はSwitch版を使用してのレビューとなります。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

昔懐かしい印象の2Dアクションが新作で登場!

 本作は、あえて90年代のアクションゲームのようなグラフィックで、当時のハードなアクションゲームを体験できる、新作のアクションゲームです。

 基本横スクロールで展開し、高難易度のアクションシーンが展開していきます。また、メインクリエイターのダニーロ・ディアス氏が日本の特撮が大好きらしく、その趣味が反映されているそうなので、まるで特撮番組のようなヒーロー風アクションになっているところも特徴です。

 アクションゲーム好きはもちろん、特撮ヒーロー好きにとっても、刺さるゲームになっていると思います。

操作とシステムはシンプルで遊びやすい!

 基本のゲームは、ストーリーに沿って、8つのステージを攻略していくという、実にシンプルなスタイル。ただし、順番にクリアしていくのではなく、ステージ2以降は、どのステージから遊ぶかを自由に選択することができます(最初にプレイするステージのみ固定)。

 ステージでは基本は横スクロールで展開し、斬撃やサブウェポンで敵を掃討しながら、ステージを探索、最深部に潜むボスを倒せばクリアです。

 また、純粋なアクションなので、基本的にレベルアップもなければ成長もしません。残機制で、残機が0になったらゲームオーバーです(コンティニューはできます)。

 そこは現代の基準ではハードルが高そうですが、前述のようにステージを選択できるので、このステージはちょっと難しいなと思ったら、別のステージをクリアするといったことも可能です。その点は、アクションゲームが苦手な人にとってはありがたいですね。

 また、マップ上にさまざまなパワーアップアイテムが隠されており、これを取ると、2つまで同時に装備できます。これは、一度取ればコンティニューしても残るので、集めていくことで少しづつですが、楽になっていくのです。

 事前の情報は必要になるにしても、どこのステージのどのパワーアップから取っていくかというのも、戦略となってきそうですね。

アクションはかなりハードで覚悟が必要!?

 見た目だけでなく、その手応えも90年代アクションのものとなっており、その点での妥協は一切ありません。単純にアクションを楽しみたい人には、まさに腕試しの場になると思います。

 敵の攻撃を避けたり、射程の短い斬撃を当てたりといったアクションはもちろん、動く足場を渡るとか、壁を蹴って上に登っていくなど、さまざまなアクションを駆使する必要もあり、この辺を覚えるのは初心者には大変な可能性があります。

 また、攻撃方法の1つに、ジャンプからの空中攻撃があるのですが、これがかなり強く、ボス戦などで必須となります。さらに攻撃を当てると、自分が跳ね返るので、そこでまた空中攻撃と、連続ヒットを狙えるのです。このタイミングの習得は、結構苦労しました!

 ただ、一度取ったパワーアップアイテムは消えませんし、自機の数に制限はあっても、コンティニュー回数に制限はありません。

 敵の動きも当時のアクションゲームのようにかなり緻密に設計されたパターンとなっているので、それを学習し、何度も繰り返すことでクリアしていけば、必ず道は開けるはずです!

特撮番組のような演出とストーリーに注目!

 主人公であるムーンライダーは日本の甲冑のような装甲を着込んでおり、その動きもまるで忍者のようです。

 とくに先ほども説明した空中からの攻撃は、まるでライダーキックさながらで、特撮好きはなんだかニヤっとしてしまいます。これがかなり強い攻撃であるのも嬉しいですね。

 また、ストーリーも見た目通りハード。抑圧された近未来の世界に誕生した甲冑に身を包んだダークヒーロー“ムーンライダー”が、同胞の超人兵士たちの復讐のため戦いに挑むという物語が展開します。

 ただ、物語はかなり断片的に表現されていて、細かなディティールは語られません。それも90年代アクションらしい醍醐味でもあるので、しっかり想像力を働かせて楽しみましょう!

ステージの内容もバリエーションあり!

 基本的には2D横スクロールアクションですが、ステージによっては、バイクに乗っての3D風シューティングになることもあります。こうした変化のおかげで、飽きずにプレイできるところがイイ!

 ちなみにこのシューティングでは、前方への弾を連射でき、爽快感のあるシューティングゲームが楽しめます。

 そのほかのステージについても、空中で足場を移動しながらのステージだったり、水に浸されたステージだったりと、かなりロケーションが凝っています。隠された場所も多いので、ステージ探索の楽しさもしっかり味わえます!

初心者もぜひチャレンジして欲しい!

 ハードな16ビット風アクションという、もう見た目のイメージそのまんまのゲームという印象です。腕試しにぜひ挑戦して欲しいですが、初心者も最初から諦めるのはちょっともったいない!

 昔ながらのアクションの真髄みたいな体験ができるので、挑戦してみるのもありですよ!!


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