キャラデザ初期案はデフォルメだった? 桂正和も登壇した『TIGER & BUNNY』トークショーレポートが公開
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現在開催中の“サンライズフェスティバル2023”にて、1月9日に『TIGER & BUNNY SPECIAL EDITION SIDE TIGER』の上映会が実施されました。
上映後にはゲストとして、『TIGER & BUNNY』でシリーズ構成を務めた西田征史さん、キャラクター原案・ヒーローデザインを務めた桂 正和さん、松井千夏プロデューサーの3名が登壇したトークショーも開催。そのオフィシャルレポートが公開されました。
以下、リリース原文を掲載します。
オフィシャルレポート
1月9日(月・祝)から始まった、バンダイナムコフィルムワークスの上映イベント「サンライズフェスティバル2023」(サンフェス2023)。
初日となる1月9日(月・祝)にはグランドシネマサンシャイン池袋で、『TIGER & BUNNY SPECIAL EDITION SIDE TIGER』が上映された。
上映後にはゲストとして、『TIGER & BUNNY』でシリーズ構成を務めた西田征史さん、キャラクター原案・ヒーローデザインを務めた桂 正和さん、松井千夏プロデューサーの3名が登壇し、トークショーが開催された。
「本作はBlu-ray、DVDでの発売を前提とした作品なので、劇場のスクリーンで見ることができるのは珍しく、ファンの方にも新鮮な形で観てもらえたのではないか」と語る松井プロデューサー。
会場に確認してみると、この『~SIDE TIGER』を初めて観た方という人は数人ほど。2010年度から開催されてきたサンフェスに初めて参加した人は会場の約半数ほどであった。
また、上映日は、会場からすぐ近くの池袋・サンシャインシティで行われていた展覧会『The Museum of TIGER & BUNNY 2』が最終日ということもあり、展覧会から駆けつけた“シュテルンビルト市民”(作品のファンの愛称)がほとんど。
『~SIDE TIGER』は、『TIGER & BUNNY』の第14話から第25話をまとめた作品ではあったのだが、トークショーは最新作『TIGER & BUNNY 2』を含むシリーズ全体について言及された。
桂:
最初、2006年か7年に話をもらって、コツコツやってんですよ。なーんもないところから。外国のカートゥーンを参考にという企画書はあったんだけど、全部丸投げで、まあ自由にやらせてもらえたんだけど、どっちに進めばいいの?という、まさにエジプトの砂漠の中にぽつんと立っている感じだったんだよね。
なので、興味があったデフォルメキャラで出してみたんだけど、やはり自分なりのテイストにするか、ということで、自分の漫画にも描かないような顔の目鼻口を直線的な線で記号っぽくまとめて、足も長くして、俺ではありえないくらいスマートなやつを描いてみたんだけど、アニメになったときに、だいぶリアルになって今の感じになっていった。
そんなのを思い出して、あ~『TIGER & BUNNY 2』ではサクサク描けたな~と。
あとデザインがデジタルになって、複製が簡単になりましたね。虎徹の顔の光の入り方を50種類くらい作ってみたりしました。
西田:
『TIGER & BUNNY 2』に関しては一度25話分プロット作って、それが一回止まって無しになり、そこから今回新たに作り直したんで、覚悟を持って作りました。
『TIGER & BUNNY』との差でいうと、全員バディにして、今までにないような悪としてフガン、ムガンを作っていったというのがあります。
あとキャラクターの言い回しについては、『TIGER & BUNNY』を見直すと、ちょっと当たりが強いなという部分もあったので、『TIGER & BUNNY 2』では今時のセリフにしています
桂:
フガン、ムガンはとにかくかっこよくて白っぽいやつというオーダーをもらったんだけど、内面はわちゃわちゃな感じだと聞きまして。
あっ、それは面白いじゃんと思って、超絶イケメンに描いてやろうと思ったんです。ついでに現場のプロデューサーさんにも泣き顔とか怒り顔とかしないで、すました顔でお願いしました。
トーマスは、最初、バーナビーの若い頃みたいなんだろうな~と思ってたんで、ライアンのもっとチャラくなったやつを書いていたんです。でもシナリオ読んだら影があって、これではあかんと。そう思って慌てて描き直したのが今のトーマスです
そのほか、シナリオ担当者の興味深いお話やコロナ禍での制作状況のお話、アフレコでの苦労話など貴重なトークが連続。桂さんもヒートアップして、『TIGER & BUNNY 2』における桂さんの秘策アイデアにも花が咲き、“市民”にとって至極の時間となった。
イベントの最後には各登壇者からコメントも。
松井:
4月からNHK 総合テレビでの放送も控えております。今年も一緒にタイバニで盛り上がっていきたいと思います
桂:
Blu-ray の絵、描かなきゃいけないでしょ。あと画集とかの構成も残っているし、大変なんですけど。4月からまたテレビ放送が始まりますので“市民”だけじゃなくて、もっといろんな人に見てもらいたいね。みなさん宣伝してください
西田:
この間の同時視聴会で言おうと思っていて忘れちゃったのですが、脚本陣のみなさんと一緒だったからこの作品が作れたと思っています。
『TIGER & BUNNY』と劇場版のスタッフのみなさんにも感謝しています。みなさんがいて今のタイバニに繋がっていると思います。
あと本当に“市民”のみなさんが応援してくださるからこういう場があるわけで、ずっとこういう機会が持てたらいいなと思っています。2023年もよろしくお願いいたします
“市民”からの盛大な拍手の中、イベントは終了した。
サンライズフェスティバル2023は、1月29日(日)まで順次開催中。
1月28日(土)には劇場版『機動戦士Ζガンダム』三部作を一挙上映するほか、最終日1月29日(日)には映画7作品を一日で上映する「ふざけているのか!?タブー破りの一挙上映!劇場版『∀ガンダム』&『Gのレコンギスタ』2つのGのユニバース!!」を実施する。
チケットはアニメイトチケットで好評販売中となっているので、ぜひ参加してみよう。
イベントの詳細は、サンライズフェスティバル公式サイトをご覧ください。
■サンライズフェスティバル2023『TIGER & BUNNY SPECIAL EDITION SIDE TIGER』
【開催日】
2023年1月9日(月・祝)
【会場】
グランドシネマサンシャイン 池袋
【ゲスト】
シリーズ構成:西田征史
キャラクター原案・ヒーローデザイン:桂 正和
©BNP/T&B2 PARTNERS
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