『Nintendo Switch Sports』企業対抗戦は熱く激しく礼儀正しく。大人が本気を出したゲーム運動会 in 広島の一部始終をリポート!

電撃オンライン
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 『Nintendo Switch Sports』企業対抗ゲーム運動会の広島大会が、2023年1月21日(土)に開催されました。広島銀行本店営業部の優勝で幕を閉じた大会の詳細リポートをお届けします。

『Nintendo Switch Sports』企業対抗ゲーム運動会 in 広島 リポート

 KADOKAWA Game Linkageが主催する『Nintendo Switch Sports』企業対抗ゲーム運動会の広島大会が、2023年1月21日(土)に開催された。会場は広島コンベンションホール(1階広島テレビホール)。

 大会には地元企業や団体の従業員2~4名で構成された全8チームが出場。バレーボールとバドミントン、ゴルフの3種目のトーナメント戦で競われ、その様子はファミ通TUBE(YouTube)で生配信された。

 優勝は“広島銀行本店営業部”だったが、決勝戦以外も見どころ盛りだくさん! 出場選手は全員社会人。大人たちが真剣にゲームで競い合うのはこんなにおもしろいのか!? と思い知らされたゲーム大会だった。

『Nintendo Switch Sports』企業対抗ゲーム運動会 in広島大会

広島の大人は仕事も遊びも本気! 参加企業8社がトーナメントに挑む

 正午になると、いよいよ企業対抗ゲーム運動会が始まった。イベントの司会進行は広島テレビ放送の西名みずほアナウンサー、そして解説はKADOKAWA Game Linkageの西岡美道(電撃ゲームメディア総編集長)。

 西名アナから大会ルールが発表された後、参加チームの紹介が行われた。参加した8チームは以下の通り。

参加企業(五十音順)

■株式会社コトブキソリューション(ケムコ)

■下岸建設株式会社

■株式会社タイヨー

■株式会社ニューズ・アンド・コミュニケーションズ

■株式会社ビーライズ

■広島銀行本店営業部

■三菱重工コンプレッサ株式会社

■明治安田生命保険相互会社 広島第一マーケット開発室

企業紹介&名刺交換の演出に爆笑

 出場チームの紹介と選手宣誓が行われた後、いよいよ大会の本編が始まった。対戦する2チームずつステージ上に登壇し、それぞれ自己紹介ならぬ“企業紹介”を行う。多くのチームはスクリーンに映し出すスライド資料を制作してきており、さながら企業説明会だ。一般的なゲーム大会には見られない演出である。

 そして、両チームの企業紹介が終わると、今度は名刺交換タイム。くり返しになるが、出場選手は全員立派な企業戦士。ビジネスマンの挨拶と言えば名刺交換! ということなのだろう。

 司会者が合図をするとステージ上の選手たちは入り乱れながら丁寧に名刺交換を行い、その姿を会場の全員が見守る。なかなかシュールでユニークな光景に、場内の観客は湧いていた。

大応援団とゲームメーカーの意地が衝突 【タイヨー 対 コトブキソリューション】

 大会初戦はタイヨー 対 コトブキソリューション(ケムコ)。タイヨーは廃棄物収集、再資源化のプロフェッショナル集団だ。

 おそろいのユニフォーム(作業着)で登壇したタイヨーの選手4人は、自作の派手な応援グッズを手にしていた。そのうちわを裏返すと、会社で運営しているSNSアカウントとWebマガジンのQRコードが貼り付けてある凝りよう。ハイテンションな挨拶で会場を温め、気合は十分といった感じだった。

 対するコトブキソリューションは、“ケムコ”のブランドで知られる老舗ゲームメーカー。今回の出場チームで唯一のゲーム開発会社とあって、優勝候補の一角なのは間違いない。ゲームメーカーとしてのプライドを感じる挨拶をして試合に臨んだ。

 第1種目はバレーボール。両チームふたりずつプレイエリアに入り、5点先取の試合に挑んだ。デュースが続いた場合は、7点先取したチームの勝ち。若干体育会系のノリのタイヨーと、控えめなアクションのコトブキソリューションの試合は、5対1のスコアでタイヨーが勝利した。

 第2種目はバドミントン。この競技は1対1のシングルスで、ルールは5点先取戦。第1種目で勝利しているタイヨーは余裕を感じられるが、この試合を落としたら敗退してしまうコトブキソリューションは表情が硬い。

 試合がスタートすると、両選手ともゲームに慣れている様子だった。どちらのチームがスマッシュを打っても簡単に拾われてしまい、なかなか決まらない白熱した試合展開に。激しいシーソーゲームをものにしたのは、コトブキソリューションだった。

 1勝1敗で第3種目ゴルフを迎えた。ランダムで選ばれた1ホールのみで戦う一発勝負。試合が始まると、この競技もかなり熱い!

 会場内は実際のゴルフのように、ショットのたびにシーンと静まり返る。勝利のカップインを決めたのはコトブキソリューション!

 3種目のうちバドミントンとゴルフで勝利したコトブキソリューションが準決勝にコマを進める形となった。

 ちなみに、タイヨーの応援団は全チーム中でいちばん大規模(おそらく)だったのだが、大半は会場入りが遅れて同僚の雄姿を見ることができなかった。それもまたおもしろい。

  • ▲自チームの応援はできなかったものの、最後まで試合観戦で盛り上がっていた。“破砕”は廃棄物処理の工程のひとつだそうです。

建築と重工業、ふたつの大企業がバトル! 【下岸建設 対 三菱重工コンプレッサ】

 第2試合は下岸建設 対 三菱重工コンプレッサ。

 下岸建設はビルやマンションの建設で広島の街作りに貢献している企業で、いままでに携わった数多くの建造物がスライドで紹介された。

 そして三菱重工コンプレッサは、石油精製に使われるコンプレッサや蒸気タービンを製造する企業。なんと世界60ヵ国以上に向けて、年間100台、累計4000台以上を輸出しているとのこと。規模感よ。

 選手紹介で会場を沸かせたのは、三菱重工コンプレッサのリンダマン選手だ。彼はNintendo Switchを持っておらず、「練習のために購入しようとしたら嫁に止められました!」と苦笑い。しかし、今回の大会で優勝したら買ってもらえる約束をしたそうで、会場まで応援に来ていた奥様に「約束だよね?」と再確認していた。

 当然、この試合も名刺交換を経てスタート。バレーボールでは三菱重工コンプレッサのブロック技術の高さが光った。相手チームのスパイクを何度も弾き返し、その結果、1対5で三菱重工コンプレッサの勝利。

 続く種目のバドミントンも、三菱重工コンプレッサが1対5と圧倒。2種目連勝したのですでに勝利は決定したが、せっかくなのでゴルフもやろうというのが本大会のルール。勝敗より重要なのは“ゲームを楽しむこと”である。

 ここで手を緩めないのが三菱重工コンプレッサの強さ。なんとゴルフまでも勝利して、完全勝利で試合を終えた。

人生に直結する企業同士が激突! 【明治安田生命保険相互会社 広島第一マーケット開発室 対 広島銀行本店営業部】

 第3試合は明治安田生命 広島第一マーケット開発室 対 広島銀行本店営業部。どちらも説明不要の有名企業だ。明治安田生命はおなじみの保険会社で、広島銀行は“ひろぎん”の愛称で親しまれている地方銀行。

 この試合はどちらのチームも選手紹介が盛り上がった。明治安田生命のイケモト選手は、なんと本日が誕生日。会場から大きな拍手が贈られ、「(業務命令で)1カ月前から今日は空けておいてと頼まれた」とコメント。いいのか(本人はかなり楽しんでいたようなので問題なさそうです)。

 一方、広島銀行の選手たちは本物のバレーボールとバドミントンラケット、ゴルフクラブを持って登場。西名みずほアナから「今日はNintendo Switchの大会なのですが……ご存知でしたか?(笑)」と問われると、「必要かと思って買い揃えてきました」と小ボケを挟み、場内の笑いを誘った。

 試合の結果はバレーボールとバドミントンは広島銀行本店営業部が勝利。続くゴルフは同スコアだったため、広島銀行が準決勝に進んだ。実物のスポーツ用品を準備してきた広島銀行の気合は、見掛け倒しではなかったようだ。

いまにもコラボしそうな2社の戦い【ニューズ・アンド・コミュニケーションズ 対 ビーライズ】

 第4試合の対戦カードはニューズ・アンド・コミュニケーションズ 対 ビーライズ。

 ニューズ・アンド・コミュニケーションズは、広島を中心にWeb広告やSNS運営などのデジタルマーケティングを行う企業。デザイン性の高いユニフォームは、急きょ社内のデザイナーに作ってもらったそうだ。

 社内に練習スペースを用意してもらったらしく、意気込みを問われると「優勝したら上司から高級焼肉をごちそうしてもらえます!」と笑顔。焼肉は最高のガソリンだよな。

  • ▲よく見ると背番号はニューズ・アンド・コミュニケーションズのロゴでデザインされている。

 対するビーライズは、ひとりがMR(複合現実)ゴーグルを装着して登壇。VRやXR、メタバース、CG映像などを開発しているデジタルコンテンツ企業とのこと。

 企業紹介を聞いた解説側から「本当に取り引きが生まれそうですね」とコメントが出るほど好相性の2社だけに、ここから企業間コラボレーション企画が生まれたらおもしろい。

 バレーボールは4対4のデュースにもつれ込む白熱した展開。どちらも一歩も譲らなかったが、最終的には6対7でビーライズが勝利。一瞬も目を離せない好試合に、会場が湧いた。

 続いて行われたバドミントンは、ビーライズのリーダーのイシハラ選手がストレートで勝利。練習の成果を存分に発揮した。

 ビーライズの準決勝進出は決定したが、ゴルフの試合はどちらもパーで引き分けという結果に。バレーボールでも善戦しただけに、ニューズ・アンド・コミュニケーションズとしては残念な結果になった。

4チームのハイレベルな戦いで観客の目を釘付けにした準決勝戦

 休憩を挟んで準決勝に移った。勝利チーム同士の戦いということもあり、試合のレベルが一段階上がった印象。準決勝第1試合は、コトブキソリューション 対 三菱重工コンプレッサ。

 第1種目のバレーはワンサイドゲームだった。安定した試合運びでコトブキソリューションが勝利。第2種目のバドミントンは本大会屈指の名勝負に。白熱のラリー戦を制したのは三菱重工コンプレッサ。決勝に進めるチームは、まだ決まらない。

 運命の第3種目ゴルフでは、三菱重工コンプレッサのぐっち選手が見事にバーディーを決めて勝利。バレーボールは落としたものの、第2種目と第3種目で連勝して決勝戦進出を決めた。

 準決勝第2試合は広島銀行本店営業部 対 ビーライズ。広島銀行は前の試合の勢いのまま、バレーボールとバドミントンで連勝。どちらも簡単には決着がつかない熱戦だったが、決勝に進んだのは広島銀行だった。

活気あふれる2チームによる頂上決戦【三菱重工コンプレッサ 対 広島銀行本店営業部】

 決勝戦は三菱重工コンプレッサ 対 広島銀行本店営業部。

 三菱重工コンプレッサのたけちゃん選手は「決勝まで来たので、気持ちよく3連勝して優勝したい」、広島銀行本店営業部のユウキ選手は「戦ってきたみなさん、応援してくれるみなさんのためにがんばりたい、そして楽しみたいです」とコメント。社会人らしい立派な宣誓に、好試合の期待が高まる。

 第1種目のバレーボールは、さすが決勝まで進んできたチームだけあって、どちらもブロックが固い。手に汗を握る試合は、3対5で広島銀行が勝利した。

 第2種目のバドミントンは三菱重工コンプレッサが先制したが、広島銀行も追いかける。均衡が破れたのはスコア2対2のときだった。広島銀行のユウキ選手が一気に仕掛けて引き離し、2対5で勝利。企業対抗ゲーム運動会 in 広島のチャンピオンに輝いた。

 バドミントンの試合を制したユウキ選手は試合後に「どちらがしびれを切らすのか、精神力の戦いでした」と感想を述べた。なお、ほかの試合と同様に行われた第3種目のゴルフは三菱重工コンプレッサが勝利。一矢報いる形となった。

企業対抗ゲーム大会 in 広島のチャンピオン 広島銀行本店営業部にインタビュー

 大会のエンディングは表彰式。優勝チームに賞状とトロフィーが授与され、熱く激しく礼儀正しいゲーム大会“企業対抗ゲーム運動会 in 広島大会”が閉幕した。

 大会終了後、広島銀行本店営業部チームのリーダー・ユウキ選手(文中では敬称略)にインタビューを行った。緊張から開放された笑顔が印象的でした。

――優勝おめでとうございます! 勝てると思っていましたか?

ユウキ:優勝できるなんて、まったく思っていませんでした。だからトーナメントが進むにつれて、言葉数が少なくなっていったんですよね。何をしゃべるか準備してなかったので(笑)。

――いつごろから優勝を意識するようになりましたか?

ユウキ:1試合と2試合で勝ってしまい、「あれ? これ勝てるのかな?」と思うようになってきました。せっかく出場したのだから、優勝してもおもしろいかもなと思うようになりました。

――チームのみなさんの仲がいいのが印象的でした。ふだんから同じ仕事をされているのですか?

ユウキ:はい。(職場は)みんな同じフロアですし、机が隣同士のメンバーもいます。仕事内容は、おもに法人のお客様への営業の仕事をしています。エリアはだいたいが広島市内です。

――ということは、お仕事もアクティブ?

ユウキ:車で外にくり出しているので、アクティブかもしれませんね。

――せっかくですから、広島銀行の社風について教えてください。

ユウキ:広島銀行は風通しがよく、仕事も遊びも全力で楽しむ楽しい会社です。私たちは広島のために日々働いています!

一同:

ユウキ:でも、これは冗談ではなくて、そういう社風が優勝という結果に出たんだと思います。

――銀行と言うとお堅いのかと思っていました。

ユウキ:この大会で、そういうイメージを少し払拭できたんじゃないかと思っています。いまは銀行員もゲームをする時代です(笑)。

――重ね重ねになりますが、優勝おめでとうございました。最後の質問です。今日は何を食べますか?

ユウキ:優勝したので会社の経費で焼肉をごちそうになります!!

一同:爆笑

1月29日(日)に札幌大会が開催

 広島の楽しい思い出もそのままに、1月29日(日)には札幌大会が開催。一般入場も可能なので、企業戦士たちがゲームできゃっきゃうふふする様子を直に観戦しましょう!

【概要】
2023年1月29日(日)
開場11:00~12:00/開会12:00~閉会16:30(予定)
会場:STVホール
北海道札幌市中央区北1条西8丁目

©Nintendo

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