ワールドに合わせて衣装もお着替え! スポンジ・ボブのなりきりアクションが楽しい『スポンジ・ボブ:ザ コズミック シェイク』レビュー【電撃インディー#390】

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、Purple Lampが開発するアクションゲーム『スポンジ・ボブ:ザ コズミック シェイク』をご紹介します。

 『スポンジ・ボブ:ザ コズミック シェイク』は、PS4/Nintendo Switch/Xbox One/PC(Steam)向けソフトで、Xbox One版は1月31日、PC(Steam)版は2月1日、PS4/Nintendo Switch版は2月28日に発売予定。本記事は、Steam版でのレビューとなります。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

宇宙の法則もお構いなし! スポンジ・ボブが宇宙を股にかけて大暴れ!

 本作は、TVアニメ『スポンジ・ボブ』が原作のアクションゲーム。筆者は、スポンジ・ボブというキャラクターについては何となく知っていたものの、動いている姿を見たことはありませんでした。

  • ▲本名がスポンジ・ボブ・スクエアパンツだということも初めて知りました。

 当然、どんな性格のキャラクターなのかということもまったく知らなかったのですが、実際にゲーム内で見てみると、とっても明るくて無邪気な性格をしていました。

 人を疑うことがほとんどないため、悪意を持った人物には都合よく使われてしまうことがあるようです。本作でも、そんな人の良いスポンジ・ボブを上手く利用しようとする者のせいで、大変なことが起こってしまいます。

 ある日、スポンジ・ボブと友だちのパトリックが遊びに出かけると、お店で怪しげな小瓶を見つけます。店の女主人によれば、これは“人魚の涙”と呼ばれる魔法の石けんで、好きな願いを叶えてくれるのだとか。

 明らかにうさんくさい代物ですが、スポンジ・ボブは喜々としてお買い上げ。さっそくパトリックと2人で試そうとします。店の主人から説明された通りに、願いごとを唱えてはシャボン玉を膨らますスポンジ・ボブ。

 ところが、パトリックがようやくビンに記された説明書きに気付きます。「純粋な心を持つ者だけが、人魚の涙の力を使いこなせるだろう」これは、スポンジ・ボブにも当てはまりそうですが、問題は次の文章。

 「ネプチューン王の所有物。生きている者は使うな。くれぐれも慎重に扱うように!」そう読み上げたとたん、突然モンスターが現れ、町の住人達が謎の空間に吸い込まれてしまいます。

 スポンジ・ボブに悪気はないのですが、結果的に町中がパニックに陥ってしまいました。スポンジ・ボブ本人も気を失い、目が覚めると町の景色も様変わりした状態に。どうやら町が浸水してしまったようです。

 さらにパトリックは、なんと風船になってしまいました。さっそく願いごとが叶ったと、無邪気に喜ぶふたり。こんな状況でも、とにかく明るいやり取りが繰り広げられるので、ちょっとだけ安心できます。スポンジ・ボブの落ち込んでいる姿は、あまり見たくありませんからね。

よく作られたミニチュアのようなグラフィックがオシャレ! 細かい作り込みにも注目

 周りのエリアをぐるりと見回してみると、とてもカラフルな景色が広がっています。遠くに置かれたジャック・オ・ランタンの明かりが美しく見えますね。

 本作をプレイしていて驚いたのは、景色にかなり派手な色の組み合わせを使っているにも関わらず、ギラギラした感じを受けないこと。場合によってはきつい印象を受けるような配色でも、意外なほどすんなり馴染みます。スポンジ・ボブのポップな世界観が、上手くグラフィックで表現されていると感じました。

 フィールドに何気なく置いてある物でも、細かい部分まで作り込まれているところが良いポイント。スポンジ・ボブが渡っている木の質感や、小さく残っている足跡。

 地面を見ても、明るい砂の部分は表面がカラフルで、暗い土の表面はデコボコしていて……と、違いがあります。丁寧に作られたミニチュアのような良さが感じられて、とても好きなグラフィックです。

行き先に合わせてコスチュームをお着替え! スポンジ・ボブのなりきりアクションも楽しい

 どうやら、スポンジ・ボブが“人魚の涙”を使ったことで、ゼリー状のモンスターをこの世界に呼び込んでしまったようです。バトルの難易度はそれほど高くなく、攻撃や回避をテンポよく行うことができます。クルクルと回転するアタックで、どんどん敵を倒していきましょう。

 謎の空間に吸い込まれ、別世界へ飛ばされてしまった住人たちを救うため、スポンジ・ボブはさまざまなワールドへ向かって捜索を行うことになります。

 そのためには、コスチュームを変えることが必要です。別の世界へ行くには、その世界に合ったコスチュームを着なければいけないようです。

 記念すべき最初の衣装は、カウボーイ。西部劇が好きな筆者としては、非常にワクワクする展開です。さっそく、ポータルに入って冒険の旅に出かけましょう。

 謎の馬らしき生物に乗って駆け出したのはいいものの、いきなり列車に轢かれてしまいました。しかしそこは流石のスポンジ。ちょっと弾んだぐらいで、ビクともしません。スポンジ・ボブの底抜けの明るさが、だんだんとクセになってきました。

 どうやらこの馬らしき生物は、タツノオトシゴだったようです。鳴き声は間違いなく馬なのですが、乗るためには運転免許証が必要とのこと。アウトローさとは無縁のスポンジ・ボブは、きちんと試験を受けることになります。

 馬の操作は、かなりスピード感があって気持ちが良い! ダッシュすると、ちょっとした木の柵なら突き破って進めます。無事、免許証も手に入れました。

 ちなみに西部劇のお約束のシーンはきっちり見せてくれます。このスイングドアから入る姿はカッコよく決まっていますね。

 金色のバッジを付けた、保安官の存在も欠かせません。いきなり銃での決闘かと思えば、ジュースの一気飲み対決がはじまります。カウンターの上を滑ってくるコップを上手くキャッチし、飲み干すミニゲームです。こちらも西部劇のお約束のようなシーンですね。

 店から出ると、今度は本当に銃での決闘がはじまります。ここから、スポンジ・ボブはシャボンを撃てるようになりました。

 こうした操作方法の説明画面も、スポンジ・ボブのイラストを使用した可愛らしいものになっています。操作自体はシンプルで分かりやすいため、そこまで難しく考え込む必要はないのですが、このアニメーションが可愛くてついじっくり眺めてしまいます。

 ストーリーを進めていくと、最後は列車との追いかけっこに。風のように馬を駆り、列車と並んで走り回る、これも西部劇によくあるシーンですね。車両の上を走って、この世界に飛ばされてしまった町の住人・カーニの後を追いましょう。

 ようやくカーニを説得し、元の世界へ連れて帰ることができました。次はどんな世界が待っているのか、ワクワクしますね。

 そして、行き先に合わせてスポンジ・ボブがどんなコスチュームに着替えるのかも気になるところ。

 本作のダウンロード版を予約購入すると、他にもコスチュームパックを手に入れることができるのでオススメです。

 どこまでも陽気なスポンジ・ボブやパトリックと一緒に旅をしていると、こちらまで元気な気分になれます。2人のかけ合いがとても楽しい作品ですので、ぜひ遊んでみてはいかがでしょうか。


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