『ライザのアトリエ3』でライザの成長と冒険の物語がついに完結。発売に備えてこれまでのストーリーを振り返り
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PS5/PS4/Nintendo Switch/PC(Steam)用ソフト『ライザのアトリエ3 ~終わりの錬金術士と秘密の鍵~』が、3月23日(Steam版は3月24日)に発売されます。
本作は『アトリエ』シリーズとして描かれる錬金術士ライザの物語。『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~(以下、ライザ)』『ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~(ライザ2)』から続く物語が描かれます。
本稿では『ライザのアトリエ3(以下、ライザ3)』に繋がるこれまでの物語をおさらいしていきます。ゲーム発売までの予習としてご覧ください。
※ストーリーのネタバレを含みますので、これから『ライザ』『ライザ2』をプレイしようと思っている方はご注意ください。
『ライザ3』で彼女たちの物語がついに完結
『アトリエ』シリーズは、錬金術士を主人公としたRPGシリーズ。その中でも『ライザのアトリエ』は2019年に発売された、シリーズの中でも特殊と言える作品です。
『ライザのアトリエ』はキャラクターデザインや、主人公であるライザの人物像などを含めて『アトリエ』シリーズが描き続けてきた路線からあえて一歩ずれた作品でした。
その上で『アトリエ』シリーズの持つ錬金術を中心とした物語と、少年少女たちの成長、調合システムやバトル要素など、シリーズならではの魅力はそのまま取り込んでいます。
その目新しさが注目を集める要因となり新規ファンを獲得。既存ファンも新作を新鮮味を感じながらプレイできる結果となりました。人気は日本だけには留まらず、アジアを中心に世界へと羽ばたいていきます。
そして幅広い展開が続き、2020年にはシリーズで初めて主人公続投となるナンバリングタイトルが発売されました。
主人公となるライザは、最初はごく普通の少女として描かれていますが、錬金術と出会うことで彼女の生活は大きく変わります。そんな普通の少女が“特別なひと夏の思い出”を体験するというテーマが、これまでの『ライザのアトリエ』でのストーリーの柱です。
今回は『ライザ3』の予習も兼ねて、これまでのストーリーを振り返っていきましょう。
錬金術との出会いをきっかけに冒険へ
物語の始まりは、ライザが錬金術と出会うところから。退屈な村の暮らしの中、幼馴染たちと日々面白いことを探していたライザは、ある日錬金術と出会い、その力に魅せられます。
大人たちから「島の外から出るな」と言われ続けてきたライザたちでしたが、錬金術を学んだことによってさまざまな場所へ出かけられるようになります。そうして冒険を続けているうちに、ライザたちは過去に存在していた国「クリント王国」の隠された歴史を知るのでした。
はるか昔、「クリント王国」は錬金術によって文明が栄えたこと。その繁栄の代償として魔物の侵攻が起こり文明が破壊されたこと。当時の錬金術士がが人工島を作り、そこへ避難した者たちが自分たちの祖先となったこと。
魔物たちは再び侵攻を企てており、魔物たちを率いている根源を倒さなければ人々に未来はありません。ライザたちは、なんてことのない日常を守るために戦いに挑むことを決意するのでした。
普通の少女だったライザが錬金術と出会うことで新たな世界を知り、自分たちの日常を守るために戦うことで精神的に成長していく。『ライザのアトリエ』は彼女とその仲間たちの成長にスポットが当てられた物語です。
『ライザのアトリエ』TGSストーリートレーラーはこちら
仲間たちとの再会、そして新たな出会い
『ライザ2』で描かれるのは、前作から3年後の物語。大冒険を経て、さらに時も重ねることで成長したライザたちが、もう一度冒険に旅立ちます。
前作での舞台だった島を飛び出し『ライザ2』の舞台は王都へ。新たな地でライザを待ち受けているのは、かつての仲間たちとの再会と、新たな仲間との出会いでした。
鍵を握るのは、ライザが託された謎の卵から生まれた小動物のフィー。言葉は交わせませんが、ライザに懐いて冒険を共にすることになります。
フィーは出会った当初は元気な様子でしたが、徐々に衰弱していくようになります。ところが、各地の遺跡の奥にある結晶のエネルギーを得ることでフィーが元気になることがわかります。
フィーのため、遺跡の鍵を開いて回るライザたち。しかし、その行為は異界の門を封じていた遺跡の扉を開く結果に繋がってしまい、世界を危機に晒してしまうことに。
ライザたちは開いてしまった異界の門を閉じるために、遺跡に向かうことになりますが、その行為は思わぬ展開を生むことに……。
『ライザ2』では、かつての仲間との再会、新しい仲間やフィーとの出会い、フィーとの出会いといったように、ライザと仲間たちの邂逅にスポットが当たった物語が展開されます。
『ライザのアトリエ2』プロモーションムービーはこちら
ライザたちの最後の冒険の幕開け
そして、最新作となる『ライザ3』のキャッチコピーは“最後の夏、最後の秘密――”です。舞台は『ライザ2』から1年後の世界になります。
ライザたちのもとに、近くの海に謎の群島“カーク群島”が出現したとの知らせが舞い込みます。それはライザたちの住むクーケン島に悪影響を与えていることが判明。クーケン島を救うため、ライザたちは調査へと向かうことになります。
カーク群島の調査で見つけたのは、謎の遺跡とその奥にある見上げるほど巨大な謎の扉。扉へ近づくと、突如ライザの頭に“万象の大典”に導こうとする謎の声が聞こえてきます。
この扉の先に何があるのか? “万象の大典”とは何を意味するのか? 島を救うため、ライザたちは“鍵”と“錬金術の根源”をめぐる冒険に出発します。
島を救うための冒険の中で、さまざまな出来事を重ねてきたライザたちの成長物語もクライマックスへ。彼女たち・彼らが、これからどのような道に進むのか? 学生最後の夏休みのような、少しの切なさと未来への希望が合わさった物語にも注目です。
『ライザのアトリエ3』ストーリートレーラーはこちら
お馴染みのキャラクターたちと再び冒険
『ライザ3』では、パーティキャラクターは主人公のライザを含めて11人が登場。これまでも登場したキャラクター8人に新キャラクター3人が加わり、シリーズ最大級のパーティーメンバー数になっています。
ライザリン・シュタウト(CV:のぐちゆり)
かつて破天荒だった少女は、年を重ねることで「親しみのあるお姉さん」へと成長。今では頼りになる存在としてさまざまな依頼を任されるようになりました。
持ち前のここぞというときの発想力はさらに磨きがかかり、大事な場面では突破口となるようなアイデアの閃きを見せます。
クラウディア・バレンツ(CV:大和田 仁美)
聡明なやり手の仕事人で商家の一人娘。時が経った今では商会内での地位を固め、成長部署を任されるほどになりました。
王都を離れていましたが、ライザからの招集を受け、再びひと夏の冒険に足を踏み入れることになります。
タオ・モンガルテン(CV:寺島 惇太)
学者を目指すライザの幼馴染。王都で学生を続けつつ、遺跡研究にも変わらず精を出しています。外見や物言いは大人びて、遺跡探検に軽く出かけられるほどの力も身につけましたが、根っこの部分は読書家の少年から変わっていません。
カーク群島で出会った遺跡には興味津々なようで、持っている知識を存分に発揮しています。
レント・マルスリンク(CV:寺島 拓篤)
タオと同じくライザの幼馴染で、常識人で謙虚かつ誠実な性格。平たく言えば“頼りになるいい奴。
島を離れて、一人旅で武者修行を続けていたところ、クラウディアと同じくライザに招集され、再び旧友たちとの新たな冒険に臨むことになります。
ボオス・ブルネン(CV:阿座上 洋平)
ライザたちの幼馴染であり、クーケン島の有力者・ブルネン家の跡取り。かつては些細な行き違いからライザたちといがみ合う関係でしたが、今は和解して生真面目な人物へと立ち返っています。ただ、ライザたちに対する憎まれ口は今もなお健在。
幼馴染たちと冒険を共にするのは彼の秘めたる憧れの一つでした。
リラ・ディザイアス(CV:照井 春佳)
アンペルとともに各地を旅しており、かつてクーケン島に立ち寄った際にはライザたちに戦闘の心得を伝授した人物。冷静沈着でぶっきらぼうですが、戦いに対してはストイックかつ勇敢であり、危険な地に赴くことの多いアンペルの良き用心棒となっています。
アンペルと同じく各地を回るなかでライザたち一行に合流しました。
アンペル・フォルマー(CV:野島 裕史)
かつてライザに錬金術を教えた元王宮勤めの錬金術士。過去の錬金術士たちが残した“異界の門”を閉ざすため、各地を旅しています。飄々として気さくですが、落ち着きもある人物。
自身の目的のため各地を回るさなか、ライザたち一行と合流。再び彼らとともに冒険の旅路に出ることに。
パトリツィア・アーベルハイム(CV:大空 直美)
タオが家庭教師を務める生徒。ライザとの王都での冒険のなかで多くの経験を経て、大人びたものの、胸に決めたことがあると周りの制止も聞かずに飛び出すような部分は変わっていません。
ライザたちと別れ、通常の学生生活を過ごしていましたが、タオから学術院への推薦状の返答を受け取るため、ライザたちの冒険に合流します。
新たに登場する仲間たちも
『ライザ3』から新たに登場する仲間も。個性豊かな仲間たちとの冒険が待っています。
フェデリーカ・ランベルティ(CV:諸星 すみれ)
工芸都市サルドニカの工匠組合長代理。常に背筋を伸ばし礼儀正しく振る舞うお淑やかな女性で、芯が強く、几帳面で粘り強い性格。ただ、少し他人行儀なところも。
対立する両派の融和を果たすため、ライザたちとともに各地をめぐり、一回り成長することを決心します。
ディアン・ファレル(CV:三野 雄大)
辺境の里「フォウレ」の戦士。他人の廃墟を掘り返す『種拾い』という行為に嫌気がさしており、里を出たいと常に願っています。
そんな中でライザたちに出会い、共に冒険へ旅立つことに。生粋の狩人であり、荒くれ者のような印象を持たれがちですが、実は聞き分けが良く素直。
カラ・イデアス(CV:羊宮 妃那)
一見すると少女ですが、その実は齢千を超える大長老。オーレン族の中でも伝説のように語られる氏族で、カラはたびたび集落を抜け出しては辺りを散策しています。
陽気で茶目っ気もありますが、どこか不思議な貫禄をもあります。ライザたちの追う謎に関しても何か知っているようで――?
※掲載している画面写真は、一部開発中のものを含みます。
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