英雄なんていらない! 激熱のラストバトルが忘れられない『ワイルドアームズ2』【メモリの無駄づかい】
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三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。
何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。
そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、『ワイルドアームズ』シリーズ2作目、『ワイルドアームズ 2ndイグニッション』について紹介ッ!!
『ワイルドアームズ 2ndイグニッション』とはッ!
本作は、ファルガイアと呼ばれる異世界を舞台にした『ワイルドアームズ』シリーズの2作目で、ファンタジーと西部劇をかけあわせたような世界観が特徴的な王道RPGです。
現在までナンバリングタイトルだけで5作品、そのほか複数の派生作品がありますが、この『ワイルドアームズ2』は、とくに人気の高い作品となっています。
2作目とはいえ、作品ごとに世界観も物語も変わるので(世界の名前がファルガイアであることだけ同じ)、いきなり本作から遊んでも問題なしです!
“英雄”の在り方を問う激熱ストーリー
本作でとくに記憶に残っているのが、やはり“英雄”をテーマにした濃厚なストーリー。
“英雄”とは何か? 憧れか、自己犠牲か、それともただの象徴か。主人公アシュレイを始め多くのキャラクターが、それぞれの答えを導き出そうともがく物語は、序盤こそゆったりしているものの、中盤から後半への盛り上がりが半端じゃなく、ポイントとなる部分は今でもハッキリ思い出せます。
そして、こうした濃密な物語の果て、怒涛の勢いで流れ込んでいくラストバトルがもうエグイくらい熱いんですよ!
“『英雄』のいない時代を嘆けッ!”と叫ぶロードブレイザーに、英雄に憧れ、英雄であることにこだわり続けたアシュレーが、“『いない』のではなく、『いらない』んだ! 『英雄』なんていらないッ!! ”と返す下りは、ここまで積み重ねてきた物語のすべての答えが集約されたような気分で、思わず声が出てしまうくらい興奮しました。そして、このときの音楽もまた熱いのです!
ちなみに実質的なラスボスは“カイバーベルト・コア”で、ロードブレイザーとの戦いはイベントバトルに近い(一応負けるとゲームーバーですが)のですが、演出が優れていて、ロードブレイザー戦の方が記憶に残っています。
特撮ヒーロー番組へのオマージュも熱い
“英雄”をテーマにしているだけあって、特撮ヒーロー番組を強く意識した演出が多かったのも個人的な思い出ポイント。ヒーローが好きな自分にはまさにドストライクで、とくにアシュレイが最初に変身するシーンは興奮しました。
また、変身時の「アクセス!」の掛け声やバトル音楽の変化など、特撮オマージュ満載で激熱です。
ちなみに5~6年くらい前、PS3でゲームアーカイブ版をあらためて遊びなおしたのですが、序盤の戦闘で普通に全滅したりと、あまりの難しさに驚きました(笑)。
うーん、昔のRPGは厳しかったんですね。
それでもやっぱり遊びだしたら懐かしさもあって、一気にそのままクリアまでプレイしてしまいました。
そして、ラストはやっぱり熱かった!!
最後にこのゲーム、近ごろはプレイのハードルが高くなっていたのですが、2月21日より、PlayStation Plusの“クラシックスカタログ”にて提供されています。待ってた! これで、遊ぶのにPS3を引っ張り出さなくて済みます。
もしプレイ可能な環境にある人は、ぜひ遊んでみて下さい!
GO:PS時代から生き残っている化石ライター。大昔のゲームでも知っているのはきっと前世の記憶。
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